言葉ほど定着していない「育メン」の現状

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最近は「育メン」という言葉が広まり、男性の育児への参加が求められています

女性は赤ちゃんを出産し、退院すると直ぐに毎日24時間の育児が待っています。産後の体調も万全でないなか、育児や家事に追われる日々に、体力的にも精神的にも大変疲労することでしょう。

産後の女性にとって、男性がいかに育児に関わるかが重要になってくるのは言うまでもありません。ですがお腹の中に赤ちゃんを宿し、出産という体験をする女性に比べ、男性は親になった実感がわきにくいでしょう。

最近は、育児を楽しみ、積極的に行う「育メン」という言葉が広まり、男性の育児への参加が求められています。

ですが女性側からは、「子供と遊んだだけで、自分は育メンと思っている」「育児は母親の仕事と思っている」等の声も多々あり、また男性の意識調査では「家庭や個人の時間を大切にしたいと思っているのにも関わらず、実際には仕事優先なっている」パパが多いという結果もあります。

これらの事からも、育メンの定着は思ったほど進んでいないのが現状かもしれません。では、どのようにすれば男性が積極的に育児に関わる「育メン」になっていくのでしょうか。「育メン」が定着しにくい理由から考えてみましょう。

定着しない理由1、育メンへの期待がエスカレートしていく

イクメンは増えているのか?

イクメンは増えているのか?

先ず、オムツが濡れて赤ちゃんが泣いている時のパパの行動を考えてみましょう。
・レベル0 テレビを見ている
・レベル1 あやして泣き止まそうとする
・レベル2 それでも泣き止まないので、オムツが濡れてないか確認する
・レベル3 そこで「オムツが濡れているよ」とママを呼ぶ
・レベル4 オシッコだったらオムツを取り替える
・レベル5 ウンチでもオムツを取り替える

育児に対しての関わり具合にも段階があります。パパがひとつのレベルをクリアしていくと、ママは更に上へと、次なるレベルを望むのではないでしょうか。

エスカレートしていく女性の「育メン」への期待に、男性は意欲が減退し、仕事を優先するようになっていくことも多いでしょう。

定着しない理由2、褒める事で責任を女性が背負ってしまっている

パパが少しでも手伝ってくれたら、とにかく褒めるというママもいるでしょう。ですがこれは、育児に対しての責任を男性に感じさせないことにも繋がるのです。

「お手伝い」はあくまでもお手伝いで、最終的な責任を感じることなく、男性は「自分が忙しい時は手伝わなくてもいい」と思ったり、「こんなにも手伝っているのに」「やらされている」という気持ちが生じてくることもあります。

「褒める」ということは、上の立場の者から下の者を評価することです。女性が男性を褒める時点で、育児の責任は女性が背負うことになるでしょう。


最も大切なことは「責任を一緒に背負う」こと

大切なのは一緒に責任を担う事

大切なのは一緒に責任を担う事

「育メン」男性に、最も求められることは「責任を一緒に背負う」ことです。子育てを苦痛に感じるのは、大変な状況を理解されず、責任を一人背負っているからではないでしょうか。

例えば家事が忙しければ、家事代行サービスや、家事に便利な家電製品も、最近は多くあります。それらを利用したとしても、産後の女性のモヤモヤやイライラは解消しきれないこともあるでしょう。そこには男性が女性の気持ちに寄り添い、共に解決していくという姿勢が見えないからです。

問題が生じた時、それを共有し、解決していく方法を共に思案し、それぞれの役割分担を決めていく事が本当の「育メン」と言えるでしょう。では次に、責任も共有できる「育メン」になる3つのポイントをお伝えします


「責任を背負う育メン」にする為、女性がすべき3つのポイント

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責任を一緒に背負う「育メン」になる為に、日頃から夫婦の会話を大切にし、何でも相談できるようにしておきましょう

■ポイント1 できるだけスキンシップを取る状況を作る
ママが妊娠したら、パパがお腹に手をあてて、お腹の赤ちゃんに話しかることを促しましょう。そして誕生したら、できるだけスキンシップをとりやすい環境にしてください。パパの帰宅後はリビングなど一緒の空間に赤ちゃんを寝かせたり、抱っこしてもらうといいでしょう。

赤ちゃんに接すれば接するほど、オキシトシンという愛情ホルモンだ分泌され、パパも赤ちゃんがより愛おしくなり「自分が守らなければ」という気持ちがわいたり、気にかけたりと「責任」を感じることに繋がるでしょう。

ポイント2 「金銭を稼ぐ」「家事育児」それぞれの仕事の比率を考慮し分担を話しあう
最近はダブルインカムの共稼ぎ家庭が増えています。女性が家事育児に専念している家庭とでは、育メンに望むことが違っって当然でしょう。

お互いの金銭を稼ぐ仕事と、家事育児の仕事の比率を考慮しながら、バランスを考えて、出来るだけ早い段階で、役割分担を話し合うことがポイントです。

その際、男性は家事や育児の具体的な事が分からないこともありますので、女性は日常の行動を具体的にメモに書き出すと良いでしょう。

ここでしっかりお互いの仕事量を把握、理解しあえていれば、女性のエスカレートする育メンへの要求が防がれ、また家事育児の仕事量の多さも男性に理解されるでしょう。

■ポイント3 「相談」で始まり「感謝」で締める

計画の段階から二人で相談しあって決め、そして役割を達成するとお互いに「ありがとう」という感謝の言葉を伝えあいましょう。

そうすることによって、責任もお互いが背負う事になり、共に乗り切った達成感も生まれ、夫婦の絆も深まり、男性は自ら家事育児を積極的におこなう意識を持つようになるでしょう。


お互いを尊重しあって感謝とねぎらいの言葉をかけ合う

男性が育児休暇を取りにくかったり、残業を断り辛い日本社会の現状もありますが、最近では企業側も男性の家事育児参画を応援し、積極的に支援している所も出てきています。

子育ての責任はフィフティフィフティであるという意識を女性が、最初からしっかり持ち、金銭を稼ぐ仕事も、家事育児の仕事も、お互いに共有し合い、それぞれの役割を担う事で、責任も自ずから背負いあえるでしょう。

そしてそれは、赤ちゃんが誕生し、喜びと感動を味わっている時、夫婦二人から3人の生活に変わる実感がわく最初の時に、話しあう事が効果的でしょう。お互いの仕事の理解と尊重、そして感謝をもって、男性が真の育メンとなり、温かい家庭を築いていきたいですね。



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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。