想定外の来客! そんなとき、どうすれば……
改まってお客様をお招きするとなれば前もって準備しておきたいもの……。でも、想定していなくても突然お客様がやって来てしまう、それも間もなく!なんていう局面も、ときにはあるものです。
忙しくばたばたと、言い換えればイキイキと暮らしている家の中ですから、他人には見せたくないもの見落としてしまいがちなもの、たくさんあって当たり前。
「もう全てご覧ください、どうぞ~!」という姿勢も潔くて悪くありませんが、できればお家に上がってもらう直前の短い猶予でも「なんとか」したいですよね。
そんなきに、一人暮らしでも、家族の住まいでも共通する「最低限キレイにしておけば好印象必至なポイント」「素早く対処するテクニック」「日ごろから用意しておけばもしものとき大助かりなグッズ」があります。言うなればレスキュー的情報。順にご説明しましょう。
最低限キレイにしておけば好印象必至なポイントって?
お客様は、他人。いちど「他人」の感性になりきっておうちを眺めてみましょう。急にお邪魔させてもらったようなよその家で意地悪目線で粗探しなんて、基本的にはしません。それでも「あっ」と気になってしまうとしたら、どんなところ? それはおそらく「生理的な不快感」をもたらすポイントなのではないでしょうか。
たとえば、案内された椅子やざぶとんが汚れている、湿っている。ソファが汚れている。テーブルが汚れている。玄関にきつい悪臭がある。廊下の足元がザラつく。逆に言えば、そういった「生理的不快感」をもたらしかねないところこそ最低限キレイにしておけば好印象必至なポイントと言えるでしょう。
ズバリ、お客様の手が触れる場所、肌が直接触れるところ。みなさんのおうちの場合、それはどんなところになりますか?
素早く対処するテクニックの一例
生理的不快感をもたらしかねないところ、そのひとつにトイレが挙げられます。そもそも急な来客の理由そのものが「トイレ貸して」なんてこともあるかも知れません。トイレって、便器などよりも、ホコリや髪の毛などで汚れている床が気になることが案外多いんです。ここを素早く短時間で来客仕様にするには……
●トイレマットを外し、手拭きタオルを外す
●手拭きタオルで床を拭く
●トイレットペーパーで便座と便座裏を拭く
●新しいタオルを下げる
の4行程を手早く行うことが肝要です。
ペーパーで拭くとき、タオルで床を拭うとき、「消毒用エタノール」のスプレーを併用できると、より衛生的。キッチン用で構わないので1本用意しておくと良いでしょう。新しいタオルは、トイレットペーパーのストックといっしょに常に準備を。便器の中もブラシでひとこすりしておけるとさらに良いですね。
日ごろから用意しておけば、もしものとき大助かりなグッズ
テーブルの上の、あまり他人に見られたくない手紙や請求書。本や雑誌。爪切りや化粧品などのグルーミンググッズ。サプリメント。飲みさしのペットボトル。汚れたティッシュ。本当はゴミとゴミでないものとなど分類すべきだけどちょっとそんな時間はありません。それから床の上に脱ぎ散らかした服! どうしよう!そんなときあると大助かりなのが「バケツ」です。カゴよりも中が見えない不透明の素材がベター。
見られたくないもの、さっと避けたいもの、素早く放り込んで、テーブル上なり床なりを手近なタオルなどで拭き掃除してしまえばあっという間にスッキリです。タオルはすぐ洗濯すればそれほど衛生的に問題はありませんので、ここでは手早さを優先しましょう。
最後に、家中の換気扇を「強」にして、窓を1カ所以上開け、5~10分ほど換気します。おうちに籠もった空気、カビや靴の臭い、昨夜の焼肉、タバコ、ペット臭などが気になる場合には、お客さんがいらしている間もずっと回し続けたほうが良いかも。
お香、アロマディフューザー、エアフレッシュナーなども適宜活用して、さわやかなおうちにお客様をお通しできると良いですね。