セカンド男性の心理…浮気相手にいい、と思われている?
セフレにされる女性は本命になりたいと願うが、男性はどうなのか
セフレをしているセカンド状態の女性からはよく「いつかは本命になれたら……」という声を聞く。では、セフレをしているセカンド状態の男性は自分の立ち位置をどう思っているのだろうか。
新しい彼氏ができた元カノのセフレになったケース、別の相手に片思いしている好きな女性のセフレになったケースを聞いてみた。
本命彼女がセックス嫌いだから、元カノのセフレになった
本命彼女とはセックスできないが尊敬していて、元カノにも捨てられたくない
「ただ、その場合、元カノにも今つきあっている人がいるほうがいいですね。そうでないと不公平だから」
と言うのは、アキラさん(30歳)だ。本命彼女とはつきあって1年、結婚も考えているが、セックスだけが気になっているという。
「彼女はすごいバリキャリなので、かっこいいなあと思うし、尊敬もしてる。だけど3回に1回くらいかなあ、エッチさせてもらえるのは。セックス自体が好きじゃないみたいで、これ自体はどうにもならない。
元カノとはセックスの相性がよかったんですよ。元カノには今、年下の好きな人ができたって僕がふられたんだけど、別れてからもいい関係が続いていたので、彼女のことやセックスの悩みも相談してたんです。
元カノは年下の男と付き合ったんですけど、あるとき『私も今の彼とのセックスには満足できないの。1回だけしてみようか』と……。やっぱり相性がよかったので、じゃあ、セフレとしてやっていこうかという話になったんですよ」
ところが元カノの彼氏は性的にも熱心だったらしく、だんだん元カノは年下の本命彼氏にのめりこんでいくようになった。
「今では僕が元カノに頼み込んでセフレになってもらっているという感じです。本当は本命彼女と濃密なセックスをしたいけど、こればかりは相手が嫌だと言ったら無理強いはできませんからね。このままではいけないと思っているところです」
結局アキラさんは、元カノのセカンドとしてセフレの立場になったわけだが、今捨てられたらどうしたらいいのだろうと、ときどき不安に襲われると言う。
「ひょっとしたら彼女と元カノ、どちらも好きで、どちらも好きではないのかもしれない……。自分でも自分の気持ちがよくわからないんです。ただ、元カノとエッチだけして帰るときは、とてもせつない気分になりますね」
彼女に片思い、彼女は別の男に片思い。本命の地位を狙って……
片思いしている彼女に呼び出されるがまま会って尽くしてしまう
そう言うのはタカシさん(34歳)だ。2歳年上の女友だちカオリさんに、彼は2年間思いを告げ続けている。だが答えはいつもNO。彼女には好きな相手がいて、しかも既婚男性に恋をしているのだそう。
「彼とは食事をしたりお酒を飲んだりする関係ではあるそうです。でもそれ以上は彼が拒む。そうすると彼女は僕に電話をかけてくる。『あなただけよ、私が心を開けるのは』って。彼女は、相手に拒絶されてひどく落ち込んでいた。それで、代理として僕を選んだようです。僕もそれを受け入れた。
それ以来、彼女は片思いの男に会っては、ほろ酔い状態で僕を呼び出す。僕はいつか本命になれるんじゃないかと思って彼女に会っているのは確かです。傷ついた彼女を優しく抱きしめて、彼女の気がすむまでセックスしているんです」
なんとも壮絶な関係である。彼女も彼もせつない。独身同士だからふたりが恋人同士になれればいいのに、人の心はそう簡単にコントロールできないのだ。いつか彼女も、タカシさんの存在の大切さに気づくときがくるのではないだろうか。
「それがそうもいかないんですよね。彼女の片思いの相手は、仕事の上司で、ほぼ転勤のない仕事。目の前に彼がいる限り、僕が本命の座に到達することはないんじゃないでしょうか。もし彼女に他の恋人ができても、また僕はセフレとして、彼女のいちばんの理解者として呼び出され続けるような気がします」
タカシさんは、人がよすぎる発言を繰り返す。もちろん、それでも「いつかは本命になりたい」という気持ちは捨てていない。
「彼女が縛られてみたいといえば緊縛を習って喜ばせるし、カーセックスをしたいといえば車を用意して望みを聞き入れました。実際、彼女のためなら何でもしたい、そう言ってあります。いつか僕が耐えられなくなるのではないかと最初は思ったけど、まだ耐えられている」
よほどカオリさんのことが好きなのだろう、彼の目には光るものがある。せつなくても、セカンドでもセフレでも、身も心も捧げて本気で恋している実感があるのかもしれない。
「もうじきひとり暮らしをするつもりです。そうすれば、彼女ももっと僕のところに来やすくなるかもしれないから」
彼女のほうはおそらく、“優しいセフレ”としてしか見ていないだろうと彼は実感している。それでも、可能性がある限りがんばってみる、と彼はつぶやいた。
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