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2017年夏ボーナス平均支給額ランキング

2017年夏ボーナス平均支給額ランキング。日本経済新聞社の調べによると、5年ぶりに減少に転じ、前年比2.75%減とのこと。業種別の夏のボーナス支給額の多い企業トップ20などをご紹介します。2017年冬の最新ボーナス平均額事情についてのリンクも冒頭に追加しましたので要チェックです。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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会社は?が大きい業種やボーナス平均支給額

年に2回発表されるボーナス調査。日本経済新聞社から2017年夏のボーナス調査(5月9日時点、中間集計)が発表されました。この結果をもとに、2017年夏のボーナス事情をみてみましょう。

<目次>

ボーナス平均支給額は83万9560円!前年比2.75%減 5年ぶり減少

2017年夏のボーナス回答・妥結状況。全体の支給額平均は83万9560円で2016年夏比2.75%減。調査対象の企業は、上場企業と日本経済新聞社が選んだ有力な非上場企業727社のうち集計可能な企業のみで算出(出典:日本経済新聞社賃金動向調査、2017年5月9日現在。加重平均、増減率と前年比は%、▲は減)
2017年夏のボーナス回答・妥結状況。全体の支給額平均は83万9560円で2016年夏比2.75%減。調査対象の企業は、上場企業と日本経済新聞社が選んだ有力な非上場企業727社のうち集計可能な企業のみで算出(出典:日本経済新聞社賃金動向調査、2017年5月9日現在。加重平均、増減率と前年比は%、▲は減)
2017夏ボーナス全産業の平均支給額は、前年2016年夏より2.75%減の83万9560円で5年ぶりの前年比減少とのこと。ここ数年は好調だったボーナス事情も、今年は様子が変わったようです。
 

ボーナス平均支給額 製造業が不調 3.02%減

製造業が前年比3.02%減と落ち込みが激しくなっています。2016年上期の円高で、業績が振るわない会社が多かったからのようです。とはいっても、製造業の平均支給額は88万7613円。非製造業の61万9897円よりは26万円ほど多くなっています。非製造業は前年比0.41%減と少し減りましたが、製造業ほどの落ち込みはなかったようです。
 

ボーナス平均支給額 自動車トップも前年比5.5%減、100万円割れ

2017年夏のボーナス業種別回答・妥結状況。調査結果より筆者が支給額順にランキング(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2017年5月9日現在。加重平均、増減率は%、▲は減)
2017年夏のボーナス業種別回答・妥結状況。調査結果より筆者が支給額順にランキング(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2017年5月9日現在。加重平均、増減率は%、▲は減)

上の表は、業種別のボーナス平均支給額を金額が多い順に並べたものです。1位は自動車・部品で97万8932円。前年比5.51%減と大きく下げました。自動車・部品は2014年夏から連続4年間トップとなっています。昨年までは100万円超えでしたが、今年2017年は100万円を割ってしまいました。ちなみに、2013年夏は2位で86万2287円でした。ここ数年、自動車の好調が全体をひきあげていたのが、今年は少しその力が弱かったようです。
 

ボーナス平均支給額 商社・百貨店・スーパーが好調、医薬品・建設はダウン

製造業の中でも、機械や非鉄・金属はあがっており、同じ製造業でも様子は違うようです。また、商社が4.49%増、百貨店・スーパーが5.29%増と非製造業にも好調な業種がでています。

昨年は2位で前年比34.25%増だった建設ですが、2016年夏は6.27%減となりました。また医薬品も5.43%減。業種ごとに毎年の結果が変わっています。

平均金額でみると、85万円を越えているのが、自動車・部品、マスコミ・出版・広告、機械、精密機械、化学の5つ。やはり製造業が占めています。
 

ボーナス平均支給額 トップ3は戸田建設・ソニー・トヨタ自動車

2017年夏のボーナス支給額ランキング(会社別)。会社別では戸田建設がボーナス支給額トップ。(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2017年5月9日現在、○は会社回答段階。―は非公表、▲は減、mはモデル)
2017年夏のボーナス支給額ランキング(会社別)。会社別では戸田建設がボーナス支給額トップ。(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2017年5月9日現在、○は会社回答段階。―は非公表、▲は減、mはモデル)
上の表は夏のボーナスの支給額ランキングです。1位は戸田建設で135万7000円、前年比3.5%増。続いて、ソニー(単体)131万3500円で、前年比34.54%増と大幅アップとなりました。好業績がボーナスを押し上げたようです。
 

ボーナス平均支給額 トヨタは円高でダウン、4年連続1位ならず

3位のトヨタ自動車は121万で前年比18.24%減でした。18%減らしても100万円を越えているわけですから、高水準は保っています。昨年夏は148万円で1位でした。トヨタ自動車は、2014年夏から2016年夏まで、連続3年間トップでした。今年は、続けて1位とはならなかったようです。
 

ボーナス平均支給額 スター精密が4年連続トップ10入り

大企業が並ぶ中、中小企業も健闘しています。中でもスター精密は、2014年から、5位、2位、3位、7位と4年連続トップ10に入っています。平均支給額も常に100万円超え。

工作機械やレジプリンターを製造する会社です。今年は円高の影響などで少し下がりはしましたが、それでも高水準を保っています。このような企業をみると、企業規模だけではボーナス事情は語れないことがわかります。

2017年夏のボーナス事情を日経新聞社の調査結果からご紹介しました。これらは、あくまでも上場企業と有力な企業のデータです。全企業の平均は、これらより下がることになります。いずれにしても、2017年冬、2018年夏のボーナスはプラスに転じて欲しいものです。

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