ドイツ一美しい街!世界遺産のバンベルク

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どこを歩いても美しい風景に出会えるバンベルク。写真はカラフルな建物が並ぶ小ベニス地区

バンベルクは南ドイツのバイエルン州フランケン地方、ニュルンベルクの北に位置する美しい古都。第二次世界大戦の戦禍を免れたために約1000年前の街並みがそのまま残る、ドイツのなかでも貴重な街です。神聖ローマ帝国時代には宮廷がおかれ、司教居城都市として栄えました。華麗な宮殿や大聖堂をはじめとする1500余りもの文化財がひしめきあうバンベルクは、街がまるごと美術館のよう。1993年から旧市街全体が世界遺産に登録されています。

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カフェやアンティークショップが並ぶ石畳の路地がなんともロマンチック

カラフルな建物が並ぶ風光明媚な小ベニス地区や橋の上に建つ美しい市庁舎、アンティークショップが並ぶ路地などどこを歩いてもロマンチックな風景に出会えるバンベルクは「ドイツで一番美しい街」とも「フランケン地方のローマ」ともいわれる人気の観光地。ここでは街の見どころにくわえて、ぜひ味わいたい珍しい薫製ビール「ラオホビア (Rauchbier)」や名物料理など、バンベルクをたっぷりと楽しめる情報をお届けします。

※この街も世界遺産。参考にどうぞ>>>本物の中世が残る世界遺産の街レーゲンスブルク

バンベルクへのアクセス

ミュンヘン中央駅からバンベルク駅までICEで約2時間。ニュルンベルク中央駅からバンベルク駅までは約40分。

橋の上に建つ珍しい旧市庁舎

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川に挟まれた中洲の上に建つ旧市庁舎。くっつくように増築された小部屋がユニーク

バンベルクのシンボル的建物といえば、レグニッツ川の中の島、橋の上に建つ美しい旧市庁舎。いったいなぜ橋の上なんていうユニークな場所に市庁舎が? その理由は、かつて街が川を挟んで丘の上の司教地区と丘の下の市民地区に分けられていたため、市庁舎は中立の立場をとって中間地点に建てられた、という説が有力なようです。

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壁いっぱいに描かれたフレスコ画が美しい。壁から飛び出している天使をお見逃しなく!

1386年にゴシック様式で建てられた旧市庁舎は、1460年の火災で焼失した後に再建。1668年の改築の際に「ロットマイスターホイスヒェン(伍長の小舎)」と呼ばれるロココ調の小部屋部分が、元の建物にくっつくような形で増築されました。壁いっぱいの美しいフレスコ画は18世紀にバロック様式で描かれたもの。良く見ると壁から天使の足がニョキッと生えている部分があるので探してみてくださいね。

Altes Rathaus

丘の上のバンベルク大聖堂

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丘の上から街を見下ろすように建つ大聖堂。4つの塔をもつ威風堂々とした姿

バンベルクのもうひとつのシンボルが、丘の上にある大聖堂。4つの塔をもつ圧倒的な存在感で街を見下ろすように建っています。この大聖堂では後期ロマネスクからゴシックにいたる過渡期の建築様式が見られることから中世ドイツ建築の傑作といわれています。

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バンベルクの騎士像やリーメンシュナイダー作の墓石など貴重な美術遺産がいっぱい

大聖堂の内部はドイツゴシック芸術の宝庫。バンベルクの騎士像や、ドイツの彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダー作の皇帝ハインリヒ2世夫妻の墓石、ファイト・シュトース作の木彫りの祭壇など貴重な美術作品をじっくりと見学してみてください。

Bamberger Dom
 

新旧の宮殿とバラ園

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バンベルクで一番大きな建造物の新宮殿。バラ園は花の咲き乱れる季節に訪れたい

大聖堂と同じドーム広場に建つ新宮殿は、1703年に司教領主シェーンボルンが完成させたもの。内部の豪華な部屋は有料ガイドツアーで見学可能。宮殿内にはルーカス・クラナッハやハンス・バルデュング・グリーンなど有名なドイツの画家の作品が展示された絵画ギャラリーもあります。有名なバラ園は入場無料なのでぜひバラが咲き乱れる時期に訪れてみてください。この庭園からの眺めは絶景で、レンガ色の屋根が連なるバンベルクの街並みを一望できます。

Neue Residenz

新宮殿と大聖堂に挟まれるようにして建つのは、新宮殿ができる前まで司教の居城として使われ、現在はフランケン地方の歴史博物館となっている旧宮殿。美しい彫刻の門をくぐると、ゴシック様式の木造回廊で囲まれたロマンティックな中庭があらわれます。

Alte Hofhaltung
 

名物ラオホビアを飲むならここ! 醸造所レストラン

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バンベルクでラオホビアといえばここ!「シュレンケルラ」(写真右の木組みの建物)

バンベルクを訪れたならこれを飲まずして帰れない、否これを飲むためにバンベルクに行く価値があるともいえるのが、名物のラオホビア。ラオホとはドイツ語で薫製の意味で、名前の通り、煙でいぶした麦芽で作られた世にも珍しい薫製ビールなんです。そのお味は……まさにスモーク! 想定外の味! 唯一無二の香りに初めて飲んだ誰もが驚愕すること必至です。バンベルクでラオホビアを飲むなら、創業1405年のビール醸造所が経営する有名なレストラン「シュレンケルラ」が断然おすすめ。

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2種類のラオホビアと名物料理のバンベルガー・ツヴィーベル

同店で飲めるラオホビアは、スタンダードなラオホビアとラオホヴァイツェンの2種。バイエルン名産ヴァイスビアのように小麦と大麦の麦芽をミックスしてつくられるラオホヴァイツェンは、薫製の風味がそれほど強くなく、普通のラオホビアよりもまろやかで飲みやすいです。料理メニューはフランケン地方の郷土料理をはじめ、ソーセージやシュヴァイネハクセなど人気のドイツ料理が勢揃い。バンベルク名物のバンベルガ-・ツヴィーベル(Bamberger Zwiebel)は、大きな玉ねぎの肉づめにビールソースをかけた1品。コクのあるラオホビアとよく合います。

観光客と地元の常連客でいつも賑わっているお店なので、相席も当たり前。みんなでわいわい飲んで楽しむひとときは旅の良い思い出になること間違いなし。夏場はビアガーデン風のテラス席もおすすめです。

Schlenkerla
住所:Dominikanerstr. 6 96049 Bamberg
TEL:0951-56060
営業時間:9:30~23:30
 

350種が揃うクラフトビール専門店

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ビール専門店「DIE BIEROTHEK」店内。ドイツを中心に世界のクラフトビールが揃う

バンベルクでは現在、9の醸造所で約50種類のビールが造られています。近郊を合わせると60の醸造所と300種類ものビールがあるという、まさにビールの街。もっといろんなビールを飲んでみたいという人は、ビール専門店「DIE BIEROTHEK」へどうぞ。同店ではバンベルク名物のラオホビアはもちろん、地元フランケン地方のビールが豊富に揃っています。店内にはドイツ各地の地ビールのほか、世界中から集めた350種以上ものクラフトビールがぎっしり並んでまるで博物館のよう。

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ビアセミナーで出会った珍しいきゅうりのビール。はたしてそのお味は!?

この地方のビールについてもっと知りたい! と思ったガイドは、毎週開催されているビアセミナーに参加してきました。ビアソムリエでもあるショップマネージャーのDavid Hertlさんの楽しいお話を聞きながら、6種類のビールを試飲。どれも個性的で味わい深かったのですが、なかでも印象的だったのが「Gurken Gose」。Gurkeはきゅうりの意味で、その名の通り、きゅうりを使ったビールなんです。 きゅうり味のビール……想像できますか!? 興味がある方はぜひバンベルクへ来て飲んでみてくださいね。(インターネットでも購入可)

ソムリエによれば、コクのあるインペリアル・スタウトはチョコレートケーキに、強い苦みが特徴のIPA(インディア・ペールエール)はスパイシーなタイカレーに合わせるのがおすすめだそう。今度ぜひ試してみたいと思います。

DIE BIEROTHEK
住所:Untere Königstr. 1 96052 Bamberg
TEL:0951-18543121
営業時間:月~土曜 10:00~20:00 日休み 
※ビアセミナーは毎週金曜18:00~20:00に開催。お土産のグラスとコースター付きで49ユーロ

取材協力:ドイツ観光局 バンベルク観光局


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