
メルカリ出品者が押さえておきたい「着払い」のやり方! ※PIXTA
本記事では「らくらくメルカリ便では着払いにできるの?」「受け取ってもらえないときはどうなる?」など、着払いの送り方や出品者が注意したいポイントを紹介します。
<目次>
メルカリで「着払い」は購入者から敬遠されるので注意
メルカリでは、送料を購入者に負担してもらいたい場合、出品者は商品出品時に「着払い」を設定することができます。着払いとは、荷物が届いたときに受け取る人が送料を支払う仕組みです(商品代+送料を支払う「代引き」とは違います)。出品者としては送料を考えずに出品できるメリットがありますが、他のほとんどのユーザーが送料負担をする中で自分だけ購入者負担にすると当然売れにくくなります。つまり、ユーザーからは敬遠される発送方法といえるでしょう。
また、着払いにすると購入希望者から「送料はいくらになりますか?」「サイズはいくつですか」という質問が来る可能性が高く、やり取りが多く発生します。こういった注意点を踏まえて出品者は送料負担者の選択をしなければなりません。
メルカリ便は着払いができない
匿名配送や料金が全国一律といったメリットがある「らくらくメルカリ便」ですが、実は着払いでの発送ができません。らくらくメルカリ便は、売上金から料金が引かれる仕組みになっているので、自動的に出品者が支払うことになるのです。出品時にはらくらくメルカリ便を選んでいても、商品の編集から着払いに変更も可能です。とはいえ、購入されてしまった後に着払いに変更するのは、なかなか難しいもの。購入者は送料込みの価格で購入したわけなので、後から「着払いで……」と言われても納得しないはずです。
また匿名配送だかららくらくメルカリ便を選んでいる可能性もあるので、購入者の気持ちなどいくつかの要因を考えると、購入後の変更は基本的にできないと考えた方がいいでしょう。どうしても着払いにしたいときには、購入される前に変更するのが鉄則です。
参考:安く送れる!らくらくメルカリ便の使い方と注意点
着払いのやり方!「ゆうパック」「宅急便」など郵便局・ヤマト運輸で送る方法
では、商品を着払いで送るとして、どんな方法があるのでしょうか。郵便局とヤマト運輸からメルカリで使われるであろうサービスを紹介します。■郵便局のサービス
・ゆうパック
定形外郵便やレターパックなどでは送れないような大きいサイズの荷物・重い荷物を送るときに使えます。サイズと送り先によって料金が変わり、補償や追跡が可能なだけあって料金も高めです。 着払いで送るときには専用のラベルを使います。郵便局やローソンでもらえます。
・ゆうメール
書籍やDVDなどを格安で送れるゆうメールは、着払いにも対応しています。重さは3kgまで送れるので、重い書籍にはもってこいかもしれません。ゆうメールを使うときには、中身が見えるように封筒の一部を切り取る、封筒の一部を透明にする、あるいは郵便局の窓口で中身を確認してもらう必要があります。
窓口に持っていくのが一番安心ですが、ポスト投函も可能です。その場合、封筒に「ゆうメール 着払い」と書いておきます。着払いで送るときには34円の手数料が通常の料金にプラスされるので、そのことも購入者にはしっかり伝えておきましょう。
・ゆうパケット
荷物の厚さによって料金が変わる、ちょっと珍しい発送方法です。専用のあて名シールが必要なので、一度は郵便局に行くことになります。そのときに送り先を書いてしまえば、その場で発送が可能となり、何度も足を運ぶ必要がなくなりますよ。くわえて、窓口で受付をするときに「着払いでお願いします」と伝えれば、着払いのシールを貼ってくれます。ゆうパケットの着払いもゆうメール同様にかかる手数料は34円です。
ゆうパケットが対応する重さは1kgまでで、縦+横+高さの合計は60cm以内(一番長いところで34cm以内、厚さは3cm以内)までとなっています。料金は以下、いずれも税と着払い手数料込みです。
厚さ1cm以内:284円
厚さ2cm以内:344円
厚さ3cm以内:394円
■ヤマト運輸のサービス
・宅急便コンパクト
60サイズよりも小さい物を送るときに便利です。宅急便よりも料金は安くなり、関東→関東の場合には650円となります。 ただし宅急便コンパクト専用BOXは70円なため、資材代を含めた価格を考慮してどのサービスを利用するか考えないといけません。
・宅急便
ゆうパックと同じように、比較的重くて大きな荷物を送るときに使えます。サイズは60~200まで、重さは30kgまで対応しています。 着払いで送るときには専用のラベルへのあて名書きが必要になります。料金に関してはコンビニや事業所に持ち込むと割引があるのでおすすめです。
メルカリで着払いに変更する方法
最初の出品時には自分が送料を負担しようと思っていたけれど、やはり購入者に負担してもらおうと思うこともあります。その場合、必ず購入前に変更しなければなりません。変更の仕方はとても簡単です。まずは商品ページを開き、「商品を編集する」をタップします。 「こだわり条件」の中の「配送料の負担」をタップします。 ここで「着払い(購入者負担)」を選びます。 着払いに変更したら、次に1つ下にある「配送の方法」をタップして、利用する予定の配送方法を選びます。 どの配送方法を選んだらいいのか分からない場合は、最上部にある「配送方法早わかり表」をタップすると、このような便利な一覧表を見ることができます。 最後に、画面の下にある「変更する」で編集を完了します。
送ったけど受け取ってもらえないときどうなる?
着払いで購入者に送って、受け取ってもらえなかった場合にはどうなるのでしょうか。この場合は、郵便局もヤマト運輸も対応はほぼ同じです。受取拒否があったときには、まずは差出人に連絡をして商品を戻すことになります。気になる料金ですが、往復分ではなくて片道分を差出人が払います。もし差出人とも連絡が取れなかったり、差出人が受取拒否をしたときには、郵便局の場合には3カ月保管、ヤマト運輸の場合には一定期間保管されて、それを過ぎると棄却されることになります。
メルカリで着払いにしたときの受取拒否の対処法・予防策
着払いでの受け取りを拒否する理由としては、そもそも着払いで送られてくると知らなかったことが考えられます。メルカリの場合、多くの商品が送料込みで出品されているので、よく確認せず送料込みの価格の商品と思い込んでしまうからです。そのため、購入者にはあらかじめ「着払いで送りますが、よろしいですか?」とメッセージで確認をしておきましょう。発送する前に「送料込みだと思っていました」と勘違いが発覚すればキャンセルすることができますし、送る前なので無駄な送料もかかりません。また商品説明にも「着払いで送ります」と書いておくと丁寧ですね。着払いで送ることを了承されたら、希望の配達日時も聞いておきます。そうすれば受け取れない理由がなくなりますし、配達業者の再配達などの負担も減ります。また、購入者にとっては料金が一番気になる点なので、具体的な金額を必ず伝えておきましょう。万が一伝えた料金よりもオーバーしてしまうと、受け取りを拒否する可能性もあります。そうならないためには、小さく軽く梱包をして送料を抑える工夫が必要です。
購入者も着払いには注意したい
着払いで送られてくることに気づかなかった! となると、購入者にも落ち度があることになります。それを防ぐには、販売価格に着目してみましょう。着払いの商品は、同じような商品よりも販売価格が安くなっていることが多いのです。妙に安いなと思ったら、送料の負担がどちらになっているのかを確認しておきたいですね。せっかく購入されても受取拒否になってしまうと、片道の料金を含め出品者は損をしてしまいます。それを防ぐためには、出品時に「この商品は着払いです」と書いておいたり、送る前に確認をするといった気遣いがあるといいかもしれません。購入側も、送料の負担がどちらになっているのかを必ず確認しましょう。お互いに気をつけることで着払いのトラブルは起きにくくなると思います。