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iPad Proで出来ること!iPadとの違いとは

iPad Proは発売当初、大きなiPadとしての用途がメインでした。徐々にipad pro「らしさ」を活かしたアプリが増え、ペンシルでの作業は仕事効率を高めたり、メモや編集を快適にしました。今回は、そんなPadとiPad Proの違いを見ていきます。

傍島 康雄

執筆者:傍島 康雄

タブレットPCガイド

iPad Proでできること。iPadとの違い

iPadとiPad Proの違いをご存じでしょうか?

iPad ProはApple PencilとSmart Keyboardが使えて、12.9インチディスプレイの端末も選べるiPadの上位版――くらいの認識でいる人は少なくないでしょう。その認識も間違いではありませんが正解とも言えません。

iPad Proは、前述したApple PencilとSmart Keyboard、そして12.9インチディスプレイを活かしたアプリが使えるという点において、iPadとは決定的に違うハードなのです。
 
iPad ProにSmart KeyboardとApple Pencil。

iPad ProにSmart KeyboardとApple Pencil。

iPad Proは発売当初、大きなiPadとしての用途がメインでしたが、時間経過と供にアプリ開発者の理解度が深まり「らしさ」を活かしたアプリが増え、「ならでは」の使い方ができるようになりました。

今回は、発売後時間が経過したからこそ、あらためてiPadとiPad Proの違いを見ていきます。

<目次>  

iPad Proでしか使えない「Apple Pencil」

故スティーブ・ジョブズは初代iPhoneを発表する際に、いつもの口調で「スタイラスなんて誰が使うんだ?」と否定して、マルチタッチ操作の初代iPhoneをお披露目しました。

しかし、これ以前にAppleは「Newton Message Pad」というペン操作の携帯端末を展開していたことがあります。これは、ペン操作前提の作りで、手書きした内容を削除する時も書いた上からスクラブしました。Newtonでは、操作の中心にペンがあり、Apple Pencilの書き心地の良さは、Newtoneの下地があったからこそと考えられます。
Apple Pencil。見た目だけではなく、使い心地も変わりない。

Apple Pencil。見た目だけではなく、使い心地も変わりない。

Apple Pencilを使った操作は、説明なしに誰もが使いこなせる学習コストの低さが特徴なので、ビジネスツールとしての活用にも注目が集まっています。

たとえば、紙の書類を校正する場合に、iPad Proのカメラで書類をスキャンして、Apple Pencilで注釈を入れた後で、メール添付で校正結果を返する使い方が簡単にできます。これも時間経過とともに周辺状況が整ったからこそ可能になったことです。

 

仕事・作業効率を高める大画面「12.9インチ ディスプレイ」

iPadと言えば9.7インチ ディスプレイです。これは、絶妙なサイズで取り回しがし易く、ウェブサイトを見るのにも苦になりませんが、iPad Proの12.9インチ ディスプレイは高い潜在能力を持っています。

発売当初は、ディスプレイサイズを活かしたアプリが少なく、大きなiPadとしか使えなかったので失望の意見も出ていましたが、時間の経過とともに、これを活かしたアプリが増えています。

たとえば、筆者が気に入って使っている「MyScript Nebo」は、ディスプレイとペンを活かしたアプリです。
MyScript Neboは、ノートのような使い心地。

MyScript Neboは、ノートのような使い心地。


このアプリは、手書きした文字を綺麗なテキストに変換したり、ジェスチャーで編集できる機能があります。罫線はノートを模しており、大学ノートにメモ書きをしている感覚で使えます。

メモ書きだけはなく、作図の機能もあり、線のゆがんだ手書きの四角も綺麗な四角形に清書してくれたり、図形をつなぐ矢印線も上手く接続してくれます。言い尽くされた表現ですが、MyScript Neboは、iPad Proをデジタルノートに変えるアプリです。
大きさが、A4用紙と同じなのもノート感覚で使える理由。

大きさが、A4用紙と同じなのもノート感覚で使える理由。

iOSが持つ機能では、ディスプレイを2分割できる「Split View」や小窓をアプリの上に重ねて動画が再生できる「ピクチャ・イン・ピクチャ」も対応アプリが増えたことで活用の幅が広がりました。これも12.9インチのディスプレイの方が実用的です。

 

iPad Proのキーボードやスピーカーは「より洗練されている」

iPadでできることは、iPad Proの方がより洗練されています。

たとえば、外付けキーボードはiPadでも使えますが、iPad Pro用のSmart Keyboardは設定の必要がなく、ディスプレイカバーとしても使えます。
Smart Keyboardは、ディスプレイカバーにもなる。

Smart Keyboardは、ディスプレイカバーにもなる。


これが実現できた理由は、iPad ProのSmart Connectorにあります。これはデータと電源が供給できます。データが供給されていることで、ペアリングが不要でiPad Proに取り付ければすぐに使えます。また、無線接続ではないので使用中に切断しません。
Smart Connectorは磁石で接続する。

Smart Connectorは磁石で接続する。


電源が供給されていることで、Smart Keyboardにはバッテリーが搭載されていません。これのおかげで、ディスプレイカバーとしても使える持ち運びやすいスリムさが実現されています。

内蔵スピーカーも洗練されています。iPadは、スピーカーを2個搭載していますが、iPad Proは端末の四隅に計4個のスピーカーが搭載されています。これは、ディスプレイの向きに関わらず高周波は上部のスピーカーから出力する凝った作りで迫力ある音で動画や音楽などを楽しめます。
スピーカーの拡大。これが四隅に配置されている。

スピーカーの拡大。これが四隅に配置されている。

そのほかにも、iPad比で最大1.8倍の性能を持つA9XチップやGPU性能は最大2倍としながらもバッテリーは最大で10時間持続するなど、見た目では分からない性能も強化されています。

 

iPad Proの機能はタブレットやパソコンのように使える

iPadとiPad Proは似て非なるもで、iPadがいわゆるタブレットらしく使える端末であれば、iPad Proは、タブレットのようにも使えるがPCのようにも使える端末です。今後、この違いはより明確になるはずです。

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