株・株式投資/株式銘柄の選び方

ROAの高い銘柄を選ぶのは正解?

ROAが高いほど収益効率が優れた企業を指します。ROAは経営者も使う指標であり、投資するか否かの決定にも活用できる優れものです。一般的に言ってインターネット企業はROAが高いと言えましょう。ネット企業の勝ち組企業はROAが高い傾向にあります。これは一旦集客する仕組みが出来上がると新たな投資が必要にならないところからきています。もちろんROA単独で利用するのではなく、企業を見る1つの尺度としてご活用ください。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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総資本利益率/総資産利益率(ROA)の高い銘柄

日本株は東証やJASDAQなど合わせて3500銘柄以上の存在します。その中から色々な基準で銘柄を選んで投資するのですが、投資成果が上がるか否かの出発点としてどうゆう基準で選ぶかが大事です。チャートや企業業績、収益力、知名度など選ぶ基準は様々ですが、事業効率が良い会社か否かは重要な視点です。

企業は様々な事業を行っていますが、繊維を製造している企業と衣料を販売している小売業では収益力や事業効率は全く違います。同じ商品でもネットで販売している企業と店舗を構えている企業とを比較しても全く違います。このような事業効率の違いを的確に表す指標が総資本利益率/総資産利益率(ROA)と呼ばれる指標です。経営者も使う指標であり、投資するか否かの決定にも活用できる優れものです。

ROAとは?

Return On Assetの略であり、企業の「収益性」と「効率性」を示す財務指標です。
ROAが高いほど収益効率が優れています。

例えば、総資産が100万円あると仮定して、A社のROAが20%、B社のROAが3%だとします。両社が100万円を元手に1年間で得られる利益は、A社:20万円、B社:3万円ということになります。同じ株式で調達した資金でもA社のほうが収益を稼いでくれる企業だから投資する価値が高いといえましょう。このROAはよく分解して活用します。

ROA=売上高利益率×総資本(総資産)回転率

ROAは売上高利益率と総資本回転率二つの積で求められるのですが、もう少し分解してみるとROAが何を示しているのか理解しやすくなります。

売上高利益率 ⇒ 利益/売上高
総資本回転率 ⇒ 売上高/総資本

収益効率を上げるには「分母を少なくして分子を大きく」して数字を大きくすればいいのです。

売上高利益率を高めるには、「利益率の高い商品を販売する」
総資本回転率を上げるには、「少ない元手(人件費や設備)で商品を販売する」

これを実行できた企業が、高ROA企業であり、株式市場でも収益性の高さから注目を集めやすくなります。では、具体的にどのような企業が高ROA・低ROAなのでしょうか。

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