「変なホテル」2号店がディズニーリゾート近くにオープン!
株式会社エイチ・アイ・エス(以下、H.I.S.)の子会社H.I.S.ホテルホールディングス株式会社(以下、H.H.H.)による「変なホテル舞浜 東京ベイ」が2017年3月15日にオープン。開業にあたり、同日オープニングセレモニーが行われた。変なホテルは先進技術を導入し、ロボットを活用したホテルだ。2015年7月に長崎県のハウステンボスで初号棟を開業。「初めてロボットがスタッフとして働いたホテル」としてギネス世界記録(R)にも登録されている。
今回新たに開業した変なホテル舞浜 東京ベイでも、フロントには2体の恐竜型ロボットが並ぶ。ロボットは日本語・英語・中国語(簡体)・韓国語に対応。無人でチェックイン・チェックアウトの手続きをすることが可能だ。各客室ではコミュニケーションロボット「Tapia」がゲストの滞在をサポートする。
2号店はエンターテイメント性を追求
オープニングセレモニーに登壇したH.I.S.の代表取締役会長兼社長の澤田秀雄氏はロボットを導入することによって「世界一生産性の高いホテルを目指す」と話した。先にオープンした長崎県ハウステンボスの店舗では、開業当初30人のスタッフで運営していたが、実験を重ね現在は7人へと数を減らしている。2号店ははじめから7人体制での運営だ。H.H.H.の代表取締役社長の平林朗氏は、「2号店はエンターテイメント性を追求している。東京ディズニーリゾートに近いことから、夢を与えられるホテルを目指した」と舞浜ならではの店舗づくりを述べた。ビジネス向けなどタイプを変えながらも、ロボット運営の技術を用いたホテル数を今後増やす予定だとし、「2021年に100件ほどのホテルを運営していきたい」と展望を語った。
9種類140体のロボットによるサービス
フロントでは2体の恐竜ロボットがお出迎え。ロボットからのアナウンスに沿って音声認識またはタッチパネルを利用し、チェックインを進めると、ゲストのルームキーが自動で発行される。ロビーに進むと、そこには迫力満点なティラノサウルスが。実物大だという模型は、絶好のフォトスポットになりそうだ。そのほか、魚類ロボット、ミニ恐竜ロボットなどが点在し、恐竜のいた時代にタイムスリップしたかのような空間を楽しむことができる。
客室は最大4名で利用可能。宿泊費は日程によって変化するが、4名の客室で1泊2万円ほど。100室ある全ての客室にはゲストを迎える客室ロボット「Tapia」が設置されている。「Tapia」は変なホテルではじめてAI(人工知能)を搭載したロボットで、テレビ・空調・照明のON/OFFが、音声とタッチパネルにより操作が可能だ。
他にも、恐竜の世界を体験できるVRで遊べるなど、滞在中は近未来的なコンテンツが楽しめる。同ホテルのマネージャーである長井超生氏は「ゲストには大型テーマパークへ訪れるのを心待ちにしている人が多い。滞在後の旅行も含め『一生の思い出を作りたい』と考えている子連れの家族や、修学旅行生、カップルや女子旅などに使っていただきたい」と、エンターテイメント性を重視したサービスをアピールした。
舞浜という立地から近郊レジャーとの連携が気になるところだが、現在東京ディズニーリゾートへの送迎などは検討中。今後のサービス提供に注目したい。
■変なホテル舞浜 東京ベイ
住所:千葉県浦安富士見5-3-20
アクセス:JR「舞浜」駅から徒歩約18分 東京ベイシティバス「富士見五丁目」下車すぐ
駐車場:あり(有料/ご利用日の2週間前より予約可)