肩乗りネコと三十路の勇者

『肩乗りネコと三十路の勇者』を運営する柳本マリエさん。一人暮らしで脱サラ! その生活について聞きました

猫と暮らす一人暮らしミニマリストのインテリア実例』で部屋を取材させていただいた柳本マリエさんは人気ブロガーです。『肩乗りネコと三十路の勇者』という絵日記を中心としたブログを運営。以前は会社にお勤めをしながらブログを更新していましたが、昨年末に退社。現在はブログからの収入で生活しているとのこと。

そう聞くと、「いくら人気があるブログだからって大丈夫なの?」「そもそもブログでお金を稼ぐってどういうこと?」「どんな生活しているの?」と思う方も多いかもしれません。そこでマリエさんに運営するブログのこと、一人暮らしの日常のことなど、気になるその暮らしぶりを聞いてきました。

『肩乗りネコと三十路の勇者』って、どんなブログ?

柳本マリエさんとポーキー

柳本マリエさんと猫のポーキー。ブログを読むと、猫を飼う一人暮らしの生活もわかります

―『肩乗りネコと三十路の勇者』というブログのタイトル。肩乗りネコはペットのポーキーのこと、「三十路の勇者」というのはマリエさんのことだと思うんですが、このタイトル、どういう意味なんでしょうか?

もともとブログは、会社の鬱憤を晴らすために書き始めたものだったんです。仕事をしていると、理不尽なこともありますよね。それを発散できたらいいなぁと思って、ゲームのRPGに見立てて、会社や社会というダンジョンの中に出てくる敵・モンスターと戦って、攻略していく勇者(=マリエさん)と猫(=ポーキー)いうイメージで書き始めました。ただ、最近はそういったゲーム的な要素は薄れて、現実に起こったエピソードをネタにした記事が多いですね。

―具体的には、どんな内容のブログなんですか?

絵日記ブログを書いています。大きなカテゴリーとしては「仕事ネタ」「猫ネタ」「イギリスネタ」の3つです。

「仕事ネタ」は先ほど言ったように、仕事上であった鬱憤だとか。「イギリスネタ」というのは、以前イギリス人の恋人がいたことがあって、そのときにあったエピソードをネタにさせてもらってます。イギリス人って紳士だって言われることが多いと思うんですが、全然そんなことなくて、ビックリするようなことがいっぱいあったんですよ。それを書かせてもらってます。

「猫ネタ」はポーキーと暮らす上で起こったエピソードです。猫を飼っていて、面白いことが起こったとしても、その決定的な瞬間って写真に残すのは難しいですよね。「こんなことがあって…」と紹介したくても、写真がなかったら、「ふーん」で終わってしまう。でも、絵だったら、その一部始終を表すことができる。それが絵日記ブログの魅力だと思います。

―絵日記はどんなものを使って書いているんですか。

私の場合は、『メディバンペイント』という無料のアプリをiPadにインストールして、アップルペンシルを使って絵を描いています。文字を書くのはスマートフォンの方が早いので、いったんスマホに送ってから、ブログにアップしています。

ブログで稼ぐってどういうこと?

肩乗りネコと三十路の勇者

ブログでもマリエさんが脱サラした経緯などが絵日記で書かれています

―ブログを運営することで収入があるとのことですが、なぜお金が入ってくるんですか?

グーグルアドセンスを使った広告収入です。グーグルアドセンスというのは、自分のブログに広告を貼ることで、そのアクセス数やクリック数に応じて収入が入るアフィリエイトサービスです。

―最初からお金を稼ぐつもりでブログを始めたんですか?

グーグルアドセンスと出会うまでは、しばらく無収益でブログを運営していました。でも、結果として収入を得られるようになり、脱サラをしてしまったので、ブログで人生が変わってしまったという部分はありますね。

会社員を辞めて、どんな暮らしをしているの?

肩乗りネコと三十路の勇者

ブログでもマリエさんが脱サラした経緯などが絵日記で書かれています

―お金が入ってくるようになったといっても、会社員を辞めてしまうのは思い切りが必要ですよね。辞めようと思ったきっかけは?

もともと会社員時代、一日15時間くらい拘束されていたんです。それから、ブログを書くのが一記事で大体3時間くらい。合計すると18時間。あとは寝る時間と考えると、他には何もできない毎日でした。

その頃にはブログから収入も入ってくるようになってきていて、それと比較して会社員のお給料を時給に換算すると、全然割に合わないと思ってしまったんですよね。ブログを書くことはすごく楽しいし、仮に1記事3時間で、15時間空いたら、5記事も書ける。その方がいいんじゃないか、と思ったのがきっかけです。

もちろん15時間空いたから、計算通り5記事書けるかといったらそんなことはないんですけどね。ただ、会社員だったら、自分の力で今以上を求めるのは難しい。でも、ブログなら、まだまだ伸びしろがあるかもしれない。それで思い切って昨年末に退社しました。

―不安はないですか?

固定収入がないと思うと、正直いうと、常に不安は不安。でも、体力的な心配はなくなりました。会社員時代は不安はなかったけれど、体力に本当に余裕がありませんでしたね。

以前から、いつかブログ一本でやっていけたらいいなぁ、という思いはありました。とはいえ、会社員を辞めるのは不安なこと。でも、この不安って、どこまでいったらなくなるんだろうって。「自信がついたら」「お金が確実に入るようになったら」とか決めたら、たぶん20年経っても、私、辞められていなかった気がするんです。だから、思いきって辞めてしまって、まずはやってみて、もしダメだったらバイトしたっていいし、また仕事を探してもいいし。食いっぱくれない方法はいくらでもありますよね。家族はポーキーしかいないので、将来的には自分とポーキーさえ養えればいいと思っています。

―会社を辞めて後悔はしていませんか?

していません。大好きなブログにかけられる時間が増えて、今までではできなかったことができるようになりました。

例えば、先日は沖縄でブロガー同士の交流会があったんですが、そこで「沖縄滞在中に100回ブログを更新する」という企画を立てたんです。最終的には100回の更新できずに失敗しちゃったんですけど、会社員だったら、そんな余裕はなかったですね。

猫のポーキー

マリエさんにとって、ポーキーは大事な家族。ポーキーのおかげで、仕事を辞めたあとも規則正しく暮らせているとか

―家に一日いる生活になったと思うんですが、どんなふうに過ごしているんですか?

会社員じゃなくなったので、朝はゆっくり寝たいところなんですが、毎朝7時には朝ごはんを食べたいポーキーに起こされます。おかげで、一日が有効に使えるんですけど。

午前中は他の方のブログを読んだりして、情報収集の時間にあてています。午後から1~2時間外に出て、ネーム(下書き)を書きます。その後帰宅してからペン入れや色付け、文字入れをして、最後にブログの本文を作成して更新といった形で、意外と規則正しく生活しています。

ただ、会社員のときと違って、時間の使い方は自分次第。仕事が常に与えられるという状況でなくなると、「あとで書けるかな」なんて考えて、時間があるのに怠けやすくなります。だから、自分に対して厳しめにすることを心がけています。それから、家にいるとダラダラしやすいので、時間を決めて外に出て、集中してブログを書くようにしています。

柳本マリエさんにとってブログとは?

柳本マリエさん

マリエさんの執筆スタイル。ブログを運営していますが、パソコンは持っていないそう

―この記事を読んで「ブログを始めてみたい」「稼いでみたい」と思う人もいると思うんですが、誰にでもできることなんでしょうか?

ちょっとでもそういう気持ちがあるなら、ぜひ始めた方がいい、と思います。ブログを立ち上げるのは簡単なことだし、継続して書いていけば見てくれる人は必ず増えますし、アフィリエイトを使えばブログで収入を得ることができる可能性もあります。

友達と話していると、「私なんかのブログ、誰が見るの?」と言われることがあるんですが、日常はその人それぞれで、みんな違います。そこにオリジナリティがあるから、日常を書くだけでも絶対面白い。「みんな、ブログやればいいのに!」って、私、よく思っているんですよ。

―ブログを始めてから、どんないいことがありましたか?

ブログってコミュニケーション手段の一つだと思います。ブロガー同士でつながって、直接会うことができたり、会えなくても、コメントなどでやりとりをすることができる。会社に通っているだけだったら、出会えない人とつながれるのは素敵なことです。

ブログを始めてから、友達が急激に増えました。一人暮らしだけれど、ブログを通じて交流が多いから、ちっとも寂しくないですね。

―これから先、ブログを含め、どんな活動をしていきたいですか?

今はブログの更新、それからLINE占いの連載『三十路勇者の占い伝説』が主な活動です。この先は、できたら書籍や雑誌など紙での連載を持つのが夢です。脱サラをして時間ができたので、いろんなことにチャレンジしていきたいと思っています。


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