住宅リフォーム/キッチンまわりのリフォーム

システムキッチン人気色と、おすすめリフォームプラン

リフォームでの最新システムキッチン事情をご紹介します。おすすめの人気色やレイアウト、収納プランを事前にチェックしておきましょう。ここ数年来、定番人気のキッチンスタイルも、以前とは少し変化が生まれています。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

最新システムキッチン事情、人気色やおすすめプランは?

システムキッチンのステンレス引き出し

リフォームで人気のシステムキッチン、おすすめの人気色やレイアウト、収納プランは?

リフォームで人気のシステムキッチンについての最新事情、おすすめの人気色やレイアウト、収納プランをご紹介します。ここ数年来の定番ものから、新しいラインナップまで!大人気の対面式キッチンも以前とは少し変化が生まれています。リフォーム前にチェックしてみて下さい。

<目次>

システムキッチンの人気色はホワイト系、よりシックに

ここ数年、システムキッチンの扉の人気色はホワイト系です。清潔感があり掃除がしやすそうなツヤのあるフラットな白い扉は定番ですが、木目柄でもホワイト系や淡いグレー系を選ぶ人が目立ちます。以前人気があったイエローやオレンジなどは減り、よりシックでナチュラルな傾向が強まっています。

昔は個室だったキッチンも、現在はダイニングと一体化し、リフォームの際にも、より開放的にしたい、リビングまでの大空間にしたいといったような要望が増えています。そうなるとシステムキッチンもインテリアの一部です。

現在、人気のインテリアのテイストと言えば、ナチュラルモダンスタイル。色合いは全体的に薄め、シンプルなデザイン、ナチュラルな自然素材に金属製品を組み合わせるなど、スタイリッシュでさっぱりとした印象です。そんなインテリアに溶け込むようなキッチンと言うことで、シック&ナチュラルな色柄の人気が上昇しています。
 
キッチンの色

色数のラインナップが圧倒的に多いトクラスのシステムキッチン。木目の扉にホワイトのカウンターにベージュのシンク。ナチュラルモダンなテイストによく似合う(トクラス


上の写真は、扉やシンクの色のラインナップが圧倒的に多いトクラスのシステムキッチンです。カウンターはホワイト、シンクはベージュの人造大理石製です。定番といえば定番ですが、ナチュラルモダンなインテリアによく似合い、リビングダイニングと一体化した空間には、このようなシンプルで落ち着いた色がおすすめです。

シンクのカラーも、トクラスではイエローやオレンジ色が廃番となり、新色としてシックベージュとソルベブルーが追加されています。シンクの人気色もホワイトやベージュ、グレーなどのシックな色で、中でも落ち着いた濃い目のシックベージュの人気が目立っています。

おすすめ色はホワイト木目のキッチン扉×ベージュのシンク

それではどんな空間にも溶け込みやすい、システムキッチンのおすすめ色をご紹介しましょう。扉はホワイト系の木目×白いカウンター×ベージュのシンクです。定番の組み合わせですが、ナチュラルモダンを始め、様々なインテリアとコーディネートしやすいのが特徴です。
 
白い木目のキッチン

ホワイト系の木目の扉にベージュのシンクの組み合わせ。鉄板の組み合わせで外れが無い。高品質な素材を選ぶのが成功のコツ(トクラス)


ただしひと口に白と言っても、様々な種類の白があり、どれを選ぶかで部屋全体の印象が変わります。カタログだけではイメージが異なることもありますので、リフォームの際には、必ず実物をショールームで確認しましょう。

リフォームで人気のキッチンレイアウトはフラット対面式

キッチンのリフォームで多いのは、何といっても対面式キッチンにレイアウトを変更したいというものです。家族の方を見ながら、おしゃべりしながら炊事ができるということで、子育て中の人や、楽しく炊事をしたい人、もちろん新築でも大人気のプランです。

中でも最近、人気を集めているのが、フラット対面式キッチンと呼ばれるスタイルです。キッチンの背面に目隠しの腰壁が無く、カウンターが完全にフラットになっています。
 
フラット対面スタイルのキッチン

最近人気を集めているフラット対面式スタイル。今までの対面式に比べてよりオープンになっている(TOTO


フラット対面式キッチンはこれまでに比べ、よりオープンなレイアウトになります。以前は対面式と言っても、頭の上から吊り戸棚が下がり、キッチンの背面には腰壁を作って目隠し用のサービスカウンターが取り付けられて、横長のすき間からダイニングを覗き込むといったプランが多く見られました。

現在では、吊り戸棚は設置せず、フラットなカウンターでダイニングとの境界を作らない、のびやかな空間を好む人が増えています。

おすすめのレイアウトは全面引き戸収納で隠すプラン

フラット対面式キッチンにリフォームするなら、収納の充実が必須です。おすすめは壁面に大型の引き戸収納を設置するプランです。フラット対面式は目隠しの壁が無く、手元が丸見えになりますので、片付けがしやすいよう、背面や側面の空間を利用して収納を設置しておきましょう。
 
キッチン引き戸収納

全面引き戸ですっきり隠せるコンフォートユニット。オープンなキッチンでもこんな収納があればスッキリ片付けができて快適に暮らせる(TOTO金沢ショールーム)


全面引き戸収納なら、テイストの合わないレンジなども全て隠せて、インテリアの完成度も大幅にアップ。オープンなレイアウトだからこそのおすすめ収納プランです。

人気のキッチン収納はやっぱり引き出し式フロアキャビネット

システムキッチンで人気のフロアキャビネットと言えば、やはり引き出し式収納がセットされたタイプです。今までの観音扉のキャビネットに比べ、収納量や使い勝手が大幅に向上し、リフォームするなら絶対に引き出し式にしたいという要望をよく聞きます。

ひと口に引き出し式と言っても、製品ごとに様々な特徴があり、シンクやコンロの下はもちろん、引き出しの前板の裏側部分の活用や、引き出しの中にまたスライド引き出しが付いていて高さの違う鍋が収納しやすくなっていたり、台輪と呼ばれる足元の空間も全て引き出しになっていたりなど、以前よりさらに使いやすい工夫がされ、バリエーションも増えています。
 
引き出し式システムキッチン

ただの引き出しでは結局は中がごちゃごちゃに。そこで内部の作りに更に工夫を加えることで、収納効率も使いやすさも格段に向上(クリナップ


引き出し式収納なら、今まで活かしきれていなかった空間を収納にできるので収納量が増え、また中にあるモノが見やすく出し入れしやすくなるので、無駄な動きが減って、炊事が楽にこなせるようになります。引き出し式収納の人気はキッチンだけに留まらず、最近では洗面台も引き出し式が人気です。

選ぶポイントは中の掃除がしやすいかどうか

引き出し式収納にはひとつ弱点があります。前に引くので中に食材を落としてしまったり、調味料をこぼしてしまったり、また油ハネが入ってしまうなど、内部が汚れる可能性があることです。このような汚れが引き出し内に染みこんでしまえば、カビや臭い、腐食の原因になります。
 
システムキッチンのステンレス引き出し

日本の高温多湿は気候には耐えることができる理想の素材としてステンレスにこだわったシステムキッチン(クリナップ)


引き出し式のフロアキャビネットを選ぶ際は、中の掃除がしやすい仕組みかどうかをチェックしましょう。上の写真のクリナップのシステムキッチンはフレームがステンレスで、引き出しの底板にもステンレスが選べます。ステンレスなら油をこぼしてもさっとひと吹きでスッキリキレイに。今や引き出しは当たり前、引き出しの中身の作りを見極めることが肝心です。


食が豊かになり、生活スタイルが変わったことで、キッチンの人気色やデザイン、必要な収納も変化しています。リフォームの際には、今の我が家の暮らし方に合ったシステムキッチンを選びましょう。

さてキッチンリフォームの際、吊り戸棚はもういらないと取り外す人も増えています。でも無ければ無いで気になるのがこの吊り戸棚。そこで吊り戸棚を徹底解剖!弱点を克服して便利に活用するリフォーム術を下記でご紹介しましたので、ご覧になってみて下さい。
また以前は丸見えになってしまうと人気が無かった壁付けオープンキッチンですが、最近ではキッチンデザインの進化で、その良さが見直されています。便利さではダントツのレイアウト、そのメリットを最大限に活かして、デメリットをカバーするリフォーム方法を下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
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