最愛な人の「安全基地」になるには?
相手をきちんと受け止められる人に
だから、相手の「安全基地」になろうとする人は、相手をきちんと受け止められる人になることが重要です。
愛着障害には、不安型や回避型など、色々な種類があり、それによってアプローチの仕方は変わりますが、共通しているところもあります。先述の本では、こういったことが書かれています。
(相手が)求めているときに、求めていることを返すという応答は、安全基地の大原則である。求めれば、すぐそれに応えてもらえるとき、本人はわかってもらえていると感じ、相手への親しみや安心感、信頼を覚える。
出典:『愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~』(岡田 尊司著・光文社刊)
逆を言えば、相手が求めていないのに、おせっかいを焼く人、また相手が困っている話をしたときにすぐに問題を解決しようする人は、安全基地にはなり得ません。相手はそうされることを求めているわけではないからです。
また、答えを見つけることよりも、本人が問題に向き合い、自分で答えを出せるようになることが重要なのだそうです。それが相手の成長にもつながるのでしょう。
相手と会話をするときには、下記のようなことができるようになるといいそうです。
・相手の言葉に「合いの手」をきちんと入れる。
・相手の声の調子、表情、仕草に自分を合わせる(相手が低い声でゆっくり話しているなら、自分も合わせてみる)。
・自分が答えを与えるのではなく、相手が自分で答えを出すように、「どんな」「どう」といった曖昧な質問をしながら、相手が自分なりの答えを見つけられるように手伝う。
これらは、「安全基地」になるためだけではなく、一般的なデートの場面でも有効とも言えるでしょう。特に初デートでは、話し上手よりも、聞き上手の方が相手から好感を得られることも多いものです。つい自分のことばかり話しすぎてしまう人も、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
母親になる人は、子供を守る覚悟を持って!
子供を産む女性の年齢が20~30代中盤が多いということは、精神的に大人になり切れていないまま母親になってしまうことも多いのかもしれません。母親も自分のことでいっぱいいっぱいだからこそ、子供が理不尽な思いをしたり、愛情不足な環境に身を置いたりしてしまうこともあるかもしれません。もちろん、完璧な家庭、完璧な母親なんて、ほぼ存在しません。ただ、子供を守る覚悟がない人は、子供を産まない方がいいでしょう。それでは、自分も子供も、そして周りの人も不幸にしてしまうからです。
重い愛着障害の症状がある人は、大人になっても不安定な心を持て余して、日々を過ごしています。自分の子供を、そんな風に苦しめてはいけません。
婚活をしている女性の中には、「寂しいから」「子供を産み育てないと、なにか人生において不足しているように感じるから」「老後が心配だから」などという理由で、子供を欲しがっている人もいます。
でも、子供はあなたのために生まれてくるわけではありません。子供には子供の人生があります。本当に愛せる覚悟、守る覚悟を持ってから、子供を産む決意をした方がいいでしょう。
また、もし今、婚活をしている人の中で、「私も愛着障害の傾向があるかも」と思う人は、いい結婚をするためにも、さらに自分もパートナーも幸せになるためにも、治すことが大切です。専門書を読んだり、実際に心理カウンセリングを受けたりして、どうか克服してくださいね。
心の病となると、自分には関係ないと思う人は多いのかもしれませんが、心だって風邪をひくこともあります(※例えです)。どうか、身体だけではなく、心も大切にしてくださいね。
参考文献:『愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~』(岡田 尊司 著・光文社刊)
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