SNSにあふれかえる合格通知書画像
うれしくてSNSで報告!……でも見ているのは友だちだけじゃないかも
大学に合格したら、嬉しくて友達みんなに伝えたいという気持ちはとてもよくわかります。実際、執筆現在もTwitterを「#合格」「#高校合格」「#大学合格」「#合格通知」などで検索すると、多くの合格通知書が画像つきで投稿されています。
モザイクやスタンプで詳細がわからないようになっているものもありますが、中には一切加工せずそのまま載せているケースも多数見かけます。しかも、そのようなツイートを友人たちが「おめでとう!」とリツイートしていることもあります。「いいね」が100以上もつくなど、多くのユーザーに見られているものもありました。
合格通知書は個人情報の宝庫
合格の証拠をつけてツイートしたい気持ちもわかるし、一般的に画像つき投稿の方がタイムラインで目立ち、他の人から見てもらいやすいのも事実です。しかし、Twitterは検索対象となり、ユーザー以外からもツイートが見られるサービスです。合格通知書は個人情報の宝庫。通知書写真を公開すると、本名とこれから通う学校名、年齢などを不特定多数に知られてしまうことになります。個人を特定したり、悪用することも容易となります。モザイクやスタンプで校名や名前部分を隠していても、校章などから学校名が分かってしまう例もあるので注意が必要です。
不注意な投稿はインスタでも多く見られる
ミクチャやLINE LIVEなど動画配信サービスでの投稿も
それだけでなく、最近は「MixChannel」や「LINE LIVE」、「ツイキャス」などの動画配信サービスで合格動画を配信している例も見かけます。進学先を明らかにしたり制服姿で配信しているだけでなく、合格通知を見せながら配信している動画も見かけました。進学先や住所などの特定につながってしまうので、個人情報の出し過ぎにはくれぐれも注意しましょう。企業の内定公開は内定取り消しも
なお、「合格通知書を公開すると合格取り消しになる」という噂が出回っているようですが、ただのデマです。たとえば東洋大学では、
という警告文を公式サイトで掲載しています。公開しても合格取り消しになることはありませんが、やはり個人情報漏洩を防ぐためには公開はしない方がいいでしょう。近年、Twitter・Facebook・Instagram・ブログをはじめとしたSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で、入学試験の合格者が合格通知書の写真を投稿する事例が見受けられます。 合格通知書には、入学手続に関わる大切な個人情報が掲載されていますので、むやみに投稿しないようご注意ください。
ただし、進学先の学校名、受験番号、名前が分かってしまうと、悪意を持った人物に合格辞退の電話を進学先にかけられてしまう危険性もあります。それだけで辞退とはならず、学校から確認の電話があるようですが、無用なトラブルに巻き込まれてしまいます。
また、企業の内定が出たときに同様のことをした場合は、内定取り消しになる可能性があります。内定の段階では企業側は契約を取り消す権利を持っており、個人情報を容易に漏らす人物は要らないと判断されるかもしれないので、注意が必要です。
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