振った相手を誘う男性が今まで通りの関係を望んでくる心理は?
告白したけど彼の答えは「ごめん」。振られたはずなのに、今までと変わらず接する彼……いったい何を考えているの?
しかし、答えがノーだった場合、「振られた」、つまり、「恋人にはなれない」と解釈し、この恋はあきらめるしかないと思うのは普通です。当然これまでと同じように接するのは気まずいと感じ、距離を置こうとしてしまうでしょう。
ただ、なかには鈍感なのか策士なのか、告白に対する返事はノーであるにもかかわらず、告白された方は何事もなかったかのように、また飲みに誘うなど、友達付き合いを続けようとするケースもあります。私の知る限りですが、それは告白された側(振った側)が男性であるケースが多く見受けられるように感じます。
もし、振った彼が今までと同じように接してきたら、彼女としては戸惑うことでしょう。
好きな気持ちを整理できないうちに再び優しくされたら、叶わない恋心がいつまでもくすぶったまま……これほど残酷なことはありません。女性の立場からすると、彼女の「好き」を弄ぶかのような振る舞いをするように見える彼――何を考えているのでしょうか?
実際に似たような経験をした男性たちへのヒアリングをもとに、「振った相手が気になる男性の心理」を分析してみました。
友達でいたい?好きなのに付き合えない男・好きだけど付き合わない男
私の気持ちに応えられないはずなのに、優しくされたら……彼のことを諦めきれなくなってしまいます
「現在、遠距離の彼女がいる」「親が入院中のため、かまってやれない」「激務でデートする時間がない」――このような自分の事情や状況により、あなたのことは好きだけど「今は、付き合うのは無理」と思っている(または、思い込んでいる)ケースです。
事情を彼女に伝えないのは、余裕のない自分を恥じていたり「嫌われるかもしれない」恐れから。つまり、たとえ両想いだとわかっても、あと一歩踏み込むコミュニケーションが図れないばかりに、次のステップへと進めなくなっている状態です。
男性は、「言葉」より先に「行動」に気持ちが表れます。つまり、「距離を置かない」のは、好意があるからとも読み取れます。典型的なすれ違いのパターンです。
■保留: 恋人に昇格していいか、検討している
特に付き合えない事情がなくても、突然の告白に即答できないタイプの男性もいます。その場合、「友達としては好きだけど、恋愛感情としての“好き”にまで高ぶっていないままでは、付き合えない。もし付き合っても、その温度差に、彼自身が違和感を覚えてしまう」と思っているタイプだということでしょう。
彼はおそらく、これまで通り友達として仲を深めていこうと思っていますが、気持ちを知ってしまった以上、きっと彼女のことを意識しはじめているはず。諦めずに彼といい関係を築いていれば、改めて彼の気持ちが高ぶったときに、向こうから「付き合ってください」と告白されるかもしれません。
■遊び: 彼女の「好き」を利用している
前述のとおり、男性は言葉より行動で好意を示します。告白後も避けたりせず、仲良しのままでいるということは、少なくとも友達レベルには彼女のことを好きなはずなのはたしか。
しかし、なかには彼女の好意につけこむ「悪い男」もいます。
モテることが単純に嬉しいと感じるタイプの男性は、嫌いな女性でない限り、無下に冷たくはしません。つまり、相手から惚れられるぶんにはウェルカム、「遊びの関係」になればいい、と考えるケースもあるということ。
もし、付き合う約束がないまま肉体関係を迫られたり、「お金がない」といってデート代を彼女に支払わせたり、当日いきなり「今夜、時間ある?」「今からちょっと会えない?」というような誘い方ばかりしてくるようならば、好意を利用されている可能性は大。
一度、都合のいい女のポジションに甘んじてしまったら、恋人に昇格することはありません。もしもこのような展開になっていたら、今後の付き合い方を考えましょう。
振ったのは「白黒ハッキリつけることを避けたい」という男性心理
彼の態度から「好き」を感じられるのであれば、なぜ付き合えないのか確かめて。諦めるのはそれからでも遅くはないはず
告白する側は「好き」という気持ちが確かに固まっているわけですが、相手の気持ちは定まっていない不確かな状態。だからこそ、「今は、このままの関係がいい」「振った相手とはいえ気になる」という彼の気持ちが「キープ」という行動に表れているのは確かなのです。彼としては、自身の気持ちに正直な振る舞いをしているだけかもしれません。
でも、やはり「思い切って告白した」彼女にしてみれば、意味がなかったように感じ、ガッカリしてしまうでしょう。
不確かな彼の気持ちを汲むのも愛情かもしれませんが、告白した彼女の気持ちに応えることも愛情です。
これらのすれ違いを埋める方法は、コミュニケーションしかありません。今の関係に納得できなければ、相手の気持ちを想像するだけの見切り発車で付き合ったり、あきらめたり、断ったりするのではなく、コミュニケーションを取り、相手の細かな心の機微を確かめてみるしかありません。それは告白よりもずっと、2人が仲良しでいるために必要なプロセス。
恋を進展させるのは、それからでも遅くはないのです。
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