遠距離恋愛×不倫。その実態は?

遠距離恋愛のつらさもあるが、さらに不倫の恋。体験者の声とは。

遠距離恋愛のつらさもあるが、さらに不倫の恋。体験者の声とは。

最近、遠距離不倫の話をよく聞く。双方とも結婚している場合もあるし、片方が既婚の場合もある。

不倫という状態でなおかつ遠距離。そんな恋愛がうまくいくのかと思う人も多いだろうが、これが意外とうまくいってしまうのだ。そこでスマホなどのツールが一役買っていることはもちろんである。


既婚同士だと割り切りやすいのかも

「彼は九州、私は東京でつきあって2年ほど。どちらも結婚していますが、仕事の関係でお互いに出張があるので、2~3ヶ月に1回は会える。あとは毎日、LINEでのやりとりですね。本当はもっと一緒にいたいけど、しかたがない。でも次に会うまでの恋焦がれている感じがいいんだと思います」

そう言って、恋を楽しんでいるのはアヤノさん(42歳)。結婚して15年、中学生の息子がひとりいる。そもそも、不倫に陥ったのは、夫の浮気が原因だった。

「離婚も考えたけど、息子から大好きな父親を奪うのは忍びない。夫も反省しているというので結婚生活を続けることを選びました。でも私は性的に夫を受け入れられなくて……。それで悩んでいるときに九州への出張があって、もともと仕事関係で知り合いだった彼に、酔った勢いで愚痴っちゃって。それがもとでたびたび彼に会うようになって不倫の関係になってしまった。なんだか本末転倒というか、夫には申し訳ないんですが」

自分が不倫をしてから、逆に夫のことを性的にも受け入れることができるようになったのだという。人の心理は複雑である。

「遠距離だと最初からしょっちゅうは会えないと諦めているし、会えるときは精一杯楽しもうと思うから、かえって割り切れるのかもしれません。いろいろなことを憶測して嫉妬してもしかたないですもん。最初は罪悪感もあったし、彼への思いで胸が張り裂けそうなときもあったけど、家庭や仕事から切り離して、恋愛を恋愛として充実させようと思ってから、苦しさはなくなりました」

アヤノさんの表情は生き生きと輝いていた。


不倫の恋に焦がれ、自滅してしまうことも

会うに会えないつらさに、空回りするケースも……会うに会えないつらさに、空回りするケースも……

会うに会えないつらさに、空回りするケースも……

一方、不倫に加えて遠距離であることで、つきあいが続くうちに精神的に自滅してしまう女性もいる。

「最初からわかっていることではあったけど、私の場合は日本と海外だったので、よけいきつかったのかもしれません」


既婚の彼と10年つきあったあげく、別れてしまったのはヨウコさん(38歳)だ。学生時代、留学していたヨーロッパのとある国で日本人の彼と出会った。彼は勤め先の企業から派遣されていたのだ。そのときは彼も独身だったが、友だちとしてのつきあいしかなかった。

その後、彼は結婚。ヨウコさんも日本で就職、25歳のときに結婚した。だがこの結婚はうまくいかず、2年で離婚。彼女は傷心を抱えて、学生時代の留学の地へ、再度学びに旅立った。そしてそこで彼に再会するのである。

「彼は日本に住んでいたけど、休暇で家族旅行に来ていたようです。私が離婚してまた留学しに来たと知って、家族との時間を割いて相談に乗ってくれたんです」

彼女の2年間の留学中、彼は何度かその地へ来てくれた。仕事でもないのに。それが彼女の心を動かし、ついには不倫関係に。

「東京に戻ってきて、これでたとえ不倫でも今までより会えると思っていたら、彼が海外赴任になってしまって。それ以来、ずっと彼は海外を家族とともに何カ所か転々としていました。時差があるからメールなどもすれ違いが多くて。だんだんつらくなっていきました。
彼に会いたい、せめて連絡をとりたい。そう思ってもうまく連絡がとれないと、イライラは募っていく。あるとき、一気に箍が外れたようになってブレーキが利かなくなってしまったんです」


そして、とうとう突然、某国の彼の会社へ行ってしまったのだ。約束もなく。

「今すぐ会いたいと言って彼の携帯を鳴らし続けた。会社で噂になって彼の奥さんにもばれたみたい。『どうしたんだよ、冷静になれよ!』と彼に肩を揺さぶられて、はっと我に返ったんです。何してるんだろう、私って」

恥ずかしさのあまり、彼女はそのまま逃げるように帰国。彼に謝罪メールを送り、連絡を絶った。

「自分でも信じられないくらい空回りしてしましたね。自分の恋心に自分が振り回され、結局自滅した。遠距離でなおかつ不倫って、やっぱりつらい。この先の人生を考えると、もっと早くやめておけばよかったと思います」

ただ、もっと早く別れていたら、それはまた別の後悔があったはず。人はどう生きても後悔が残るものなのではないだろうか。今から、ここからがんばっていくしかないのだと思う。
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