「釣った魚にエサをやらない」買い物って?
猛烈に手に入れたくて、あの手この手を使ってアプローチをしていたのに、ひとたびお付き合いや結婚をしたとたん、手のひらを返したようにそっけなくなる……という意味で使われる、「釣った魚にエサをやらない」という言葉。あんなに全力でがんばっていたのに、一度手に入ってしまったら急激に気持ちが冷めていき、大切にしなくなることって耳にしますよね。実はこれ、人間関係や恋愛関係のみならず、お金が貯まらない人が、買い物でもやってしまいがちなので要注意です。
貯蓄がニガテな人の買い物にはある傾向が……
家に持ち帰ってしばらく放置していない?
「これ、欲しい!」と恋い焦がれたバッグや洋服、靴。欲しくてたまらなかったはずなのに、お支払いをして家に持って帰った後、どうしているでしょうか。紙袋や箱に入れたまま、無造作に放置していることはないでしょうか。また、ネットショッピングでワクワクしながら買ったはずなのに、いざ宅配便が届いても、そのまま開けずに段ボール箱ごとしばらく置かれていることはないでしょうか。あんなに欲しかったはずなのに、手に入ってしまったら大切にしなくなるシーン……思い当たる方もいらっしゃるかと思います。
このような事態は、調味料や食材などの買い物でもよく起こります。スーパーで「この調味料があれば、あの料理を作れる」「たまにはこんな食材もいいな」と買って帰ったのに、結局戸棚の奥にしまわれて消費期限が過ぎてしまったり、冷蔵庫の奥でカビが生えてしまったり。
やっと手に入れたはずなのに、使う状態になかなか至らないことってありますよね。これが度重なると、お金がいくらあっても足りませんし、お金が貯まらなくなってしまうのです。まさに、貯蓄が苦手な人によくある買い物の傾向です。
買うときだけでなく、買った後の満足感も考えよう
では、なぜこのようなことが度重なってしまうのか。それは「手に入れること」自体がゴールになっているからなのです。「手に入れた後に、どのように使うか」「それを使ってどのような生活をしたいか」と、“買った後”のイメージまでできていなかったのだと思われます。つまり満足度の山が“買うとき”に盛り上がり、そこから急降下してしまったのですね。
日々一生懸命働いて、手にしたお給料なのに、うまく生かしきれていないことになります。ぜひ、“買うとき”の満足感だけでなく、“買った後”の満足感が得られるかも考えてから買い物をするようにしたいですね。
買ったものは、どんどん使って楽しんでいく
実は、逆のパターンもあります。「買ってはみたものの、もったいなくて使えない」と、戸棚やクローゼットの奥に大切にしまいこんでいるケースです。観賞用としてならいいですが、そうでないのなら問題。使いたいけれどもったいないと思いながら数年たち、いつしか買ったときの熱も冷め、結局使わなくなってしまうからです。これは、「釣った魚にエサをやらない」というよりは、釣った魚を大事にしすぎて、魚を動けなくしている状態。高かった洋服、バッグ、靴、ジュエリー、食器などによくある傾向ですが、いかがでしょうか。
“使うため”に買ったものは、ぜひ自分のために使ってあげてほしいと思います。自分にとってはチャレンジングな買い物で、「まだ今の自分には似合わない……」と感じたとしても、買ったということは、ご縁があったということ。思い切って使い始めたら、それに似合う自分になれるよう努力していき、どんどん似合う自分になっていくと思うのです。
以上、「釣った魚にエサをやらない」買い物についてお伝えしました。「釣った魚=買ったもの」は、しっかり使いこなして楽しんでいきましょう。買い物をするときに、ぜひ頭に入れておいてくださいね!
【関連記事をチェック!】