寒い冬に注意したい「ヒートショック」とは?

冬の入浴

冬の入浴には注意が必要です。適切な温度で、快適な入浴を楽しみましょう

まだまだ寒い日が続きます。寒いと熱いお風呂や温泉が恋しくなりますが、正しい入浴法を知らないと「ヒートショック」を起こす危険があります。この冬にも俳優の平幹二郎さんが入浴中に亡くなったことが報道されましたが、死因がヒートショックであった可能性も示唆されています。

「ヒートショック」とは、間違った入浴法により急な血圧上昇が引き起こされ、身体に悪影響が及ぶこと。正式な医学用語ではありませんが、最近使われるようになった言葉です。急激な温度差で交感神経が強く刺激されることで、血圧の急上昇がもたらされ、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高めてしまうのです。特に気温が低くなる冬には、入浴前後の危険性が指摘されています。

ご存知の通り、お風呂は正しい方法で入浴すれば、健康に良い生活習慣の一つです。安心、安全に入浴をするために、ヒートショックのリスクや予防、対策方法について知っておきましょう。

「ヒートショック予備軍」は約5割?! 最新の意識調査結果

給湯機メーカーにとってもヒートショック対策は重要な課題です。リンナイ株式会社では、入浴習慣の実態を探るべく、全国の20~70代の男女合計960人を対象に、「入浴習慣」と「入浴時のヒートョック」に関する意識調査を実施しました(2016年10月)。

結果を簡単にまとめると、「冬の入浴危険度」の高いヒートショック予備軍の人は、全国どこでも、どの世代でも予想以上に多いことが分かったのです。調査結果として、6項目を以下に示します。

  1.  ヒートショック危険度数の高い「ヒートショック予備軍」は、約5割と多数いる。
  2. 予備軍が多い中、対策ができている人はわずか約3割。メタボ、糖尿病、高血圧など、もともとヒートショックのリスクの高い人ほど対策をしている人は少なく約2割。
  3.  ヒートショック認知率は7割。しかし4割が言葉を知っているだけで、ヒートショックの詳細を理解していない。
  4.  年末年始は宴会の多いシーズン。 危険な飲酒後の入浴経験者は約6割と多数。若い人も油断できない。
  5.  42℃以上の危険な浴槽入浴を行っている人が4割もいる。70代が最も多い。
  6.  冬場の浴室は「寒い」が約7割。九州が1番寒く、北海道が寒くないという意外な結果に。浴室が寒いとヒートショックのリスクが大きい。

なお、この調査の実施・とりまとめに、お風呂・温泉ガイドである筆者も協力しました。

あなたの「ヒートショック危険度」診断

それでは、今回の調査で用いた「ヒートショック危険度簡易チェックシート」でセルフチェックをしてみてください。以下の10項目であなたに当てはまるものを数えてみて下さい。

  1. メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓・肺や気管が悪いなどと言われたことがある
  2. 自宅の浴室には暖房設備がない
  3. 自宅の脱衣室に暖房設備がない
  4. 1番風呂に入ることが多いほうだ
  5. 42度以上の熱い風呂が大好きだ
  6. 飲酒後に入浴することがある
  7. 浴槽に入る前のかけ湯をしない または簡単にすませるほうだ
  8. シャワーやかけ湯は肩や体の中心からかける
  9. 入浴前に水やお茶など水分をとらない
  10. 1人暮らしである、または家族に何も言わずにお風呂に入る

さて、あなたはいくつ当てはまりましたか?

ヒートショックの予防・対策方法と注意点

当てはまるものが多ければ多いほど危険が高いと言えますが、目安として5個以上にチェックがついた場合、「ヒートショック予備軍」と診断します。チェックシートの解説とともに、対策をおさらいしてみましょう。

メタボなどがあると、若くても動脈硬化が進みやすくなるため油断はできません。また、動脈硬化を患うと、ヒートショックによって脳卒中などの大きな病気に罹りやすくなってしまいます。これらに該当する方は特に、入浴前にシャワーで浴室を温め、脱衣室は暖房で、ともに20℃以上になるようにしましょう。

また、1番風呂は浴室が温まっていないことが多く、リスクも高くなります。血圧を急上昇させないよう、湯は40℃以下にして十分にかけ湯をします。入浴前は飲酒を控え、しっかり水分補給することが、血液ドロドロによる脳梗塞・心筋梗塞を防ぎます。万一の場合に備えて家族がいる人はひと声かけてから入浴しましょう。

まだまだ寒い日が続きますが、ちょっとした工夫でヒートショックは防げます。安全な入浴法を心がけて、寒い冬を元気に乗り切りましょう!

さらに詳しく知りたい方は、リンナイ 『熱と暮らし通信』/「入浴習慣」と「入浴時のヒートショック」に関する意識調査も併せてご参照ください。