収納/達人の収納術と実例集

プロが教える簡単でキレイが続く収納テクニック

片付けては散らかりを繰り返す日々にイライラしませんか?片付けを頑張りや根性で続けるのは無理!ラクにできる収納テクで、今日からキレイキープな生活を始めましょう。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

今度こそキレイに片付けた!と思ったのはつかの間で、すぐに散らかってガッカリしませんか?整理収納のプロがやっているのは、片付けやすさ優先で実用的。理想とのギャップを埋めて長続きする方法を取り入れましょう。

引き出しは開けたらすぐ使える

手前に引き出せば、すぐに取り出せるのが引き出し収納の特徴です。そのメリットを最大限に活かしきるには、引き出しの中を区切ること。100円ショップにあるプラカゴやミニサイズのケースを使って、機能的に区画していきましょう。
100均のキッチン収納

引き出しの手前5センチがラッキースポット。レンジ用のラップやシートなどを立てたりすればサッと使ってパッと戻せる

キッチンではA4サイズのマガジンボックスを使って、フライパンや鍋のフタを立て掛けて収納。引き出しの手前のスペースが空いたら、そこにはペン立てのようなプラケースを並べて、ピーラーやフライ返しなどを挿しておきます。
洗面台収納に100均グッズ

浅い引き出しはメイク用、深い方にはヘアケア用として使い分けておくと、迷わずに戻せる

洗面所ではスキンケアやヘアケア用品など、細かくて長さのあるアイテムがいくつもあります。そのため、横に寝かせて収納すると見つけにくいうえに取り出しにくくなって、それが散らかりの原因となるのです。そこで使いたいのが100円グッズ。仕切りについたプラケースや小さなケースを組み合わせると、ブラシや化粧ボトルなどが立ててしまえます。モノを戻す場所が定まるので、使ったらしまうといった動作がスムーズです。

ふだん履きの靴は立てて収納

玄関が脱いだ靴だらけになる原因は2つあります。一つは下駄箱が満杯で入らないこと、もう一つはしまおうとしないからです。後者の場合は、習慣を変えるしかないのですが、前者の場合は解決法があります。

まずは、駄箱の棚板の上下間隔を狭めて、棚の段数を増やすこと。子どもの靴やカジュアルな大人用の靴が多いのなら、棚を増やさなくても解決できます。箱やプラケースの中に靴を立てて収納すると、収納スペースの節約ができて、しまえる量がグッと増えるのです。
玄関収納に100円グッズのプラカゴ

靴を買ったときの紙製の靴箱を利用してもいい

見た目にキレイなプラカゴを選んで、玄関のタタキに出しておいてもいいでしょう。そのやり方で家族が片付けてくれるのなら、大助かりです。

また読む本は棚の手前で待機

1冊読み終えたら次の本を買って、読まない本は適宜手放す。それができたら、本棚はいつも整然としているはず。そうと分かっていても気になる本があると、忘れないうちに買っておくという人が多いのではないでしょうか。その結果として、読みかけの本が何冊も溜まってしまい、部屋のあちこちに散らばってしまったり横積みになってしまったり。読み忘れるといった困ったことがおこることもあるのでは?

本棚の奥行きに余裕がある場合は、手前のスペースを活用しましょう。棚の奥には蔵書をストックして、これから読む本と読みかけの本は前列に置くようにします。また、古本として手放すものを手前に固めておくというのもいい方法です。
本収納に100円商品

洋菓子の空き缶を再利用。手前の缶ごと取り出せば、背後の本が手に取れる。100均のプラカゴを使ってもいい

読みかけ本のバスケット収納

テーブルやソファの近くに本を待機させたいときには、持ち手付きのカゴに入れてひとまとめにしておくといい

読みかけて、そのままになっている本はありませんか?期待した内容と違っていたりすると、二度と読まないという可能性が大きいです。本を読んで良かったと思えるのは、中身の1パーセントだとか。最初から最後まで読み倒さなくてもいい本があるようです。読みかけの本は新しいうちに手放しましょう。

細かいモノには片付けステーションを

服やカバンが散らかっていると、目につきやすくて気になるので、片付けるときには優先的に扱うことが多いはず。それとは逆に後回しになりやすいのが、鍵や腕時計、イヤリングといった小物類。外したとき、カバンやポケットから出したときなど、気軽にちょい置きをしてそのままになるのです。「どうせまた使うから」というつもりなのですが、置き場所がその都度違っていたり、部屋のあちこちに散らばったりすると、雑然とした印象が濃くなってしまいます。
小物収納

持ち手のついたものにすると、自分の居場所まで運べるから便利

繰り返し使ったり持って出掛けたりするモノは、引き出しにしまう必要はありません。室内で片付けられるように、プチサイズの収納グッズを用意しましょう。100円グッズのカゴ、トレイ、お皿などを使って、置き場所を決めたらポンと入れるだけ。玄関の下駄箱カウンター、ダイニングキッチンカウンター、洗面カウンターなど、行動動線にあった場所を見つけて、片付けステーションをつくれば自然と片付きます。

ゲームセットはカゴ収納で特等席に

「散らかすのは家族なのに、片付けるのはひとりで何もかもやらなければならない」という声をよく耳にします。家族が思い思いに過ごせるリビングは、使いっ放しのモノが散らかったままで困るのです。どんなに整えても崩れるのは一瞬。引き出しや棚にキチンと並べるようなしまい方にすると、家族にとっては見つけやすいけれど戻しにくいといった難点があるのかもしれません。
ゲーム収納

重ねられるカゴを使ってスタッキングにすればスペースの節約に

その点、カゴの中に入れておくだけなら簡単です。DVDやゲームソフトをカゴにひとまとめにして、テレビの近くに置いておきましょう。これなら子どもにも、やり方を伝えやすいはず。ゲーム機もコードを抜いて、もう一つのカゴに入れることができたら満点です。
布で目隠し収納

見た目のゴチャつきは布でサッと目隠し

使う場所の近くが収納の特等席。おもちゃや読みかけの雑誌、食べかけのお菓子、やりかけの編み物なども、その場で気軽にカゴに入れて片付けましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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