「感謝の気持ち」を持つ子は人生をイキイキと楽しめる?

プレゼント

     プレゼントをもらったとき、子どもはどんな反応をするでしょう?

プレゼントを手渡したとたん、ぱっと表情が輝き「ありがとう!」と言う子。一方、無表情に受け取ったかと思うと、「これだけ?」とつぶやく子。同じプレゼントでも、受け取る子供によって、喜びが増すきっかけにもなれば、不満を募らせる原因にもなりえます。

周りとしても、前者のように「感謝の気持ち」を自然に表せる子には、「もっと何かしてあげたいなあ」と感じますよね。

「感謝の気持ち」は、その子やその人が人生を幸せと感じられるかどうかに、大きな影響を与えると分っています。

例えば、200人近くの青少年を対象とした心理学者による研究では、感謝の気持ちを持つ子は、社会的サポートをより受けられ、人間関係や自身に対してもより満足し、学業や趣味にも積極的に取り組み成績もよりよく、より楽観的で妬んだり落ち込んだりすることも少なく、全体的に人生への幸福感を感じる度合いが高いと報告されています。

またカリフォルニア大学の研究によると、大人であっても、感謝の気持ちを培うことで、自己肯定感や共感力、また楽観性のレベルが増し、より幸せで満足した生活を送ることができるようになると報告されています。

つまり、同じ物事を前にしても、「ありがたいなあ」と思うか思わないかによって、人生全般にわたって大きな違いが出てくるというのです。確かに、日々の生活で出合う様々な物事に感謝の気持ちを感じられるのならば、日常は「喜びを増す機会」に溢れます。

では、人生への幸福感を増す鍵ともいえる「感謝の気持ち」を、どうしたら育むことができるでしょうか?何かをいただいたり、してもらったら、「こういう時は、ちゃんと『ありがとう』と言うのよ」と子供に教えていくことも大切ですが、言葉や礼儀だけではない「感謝の気持ち」を培っていきたいですね。


子供に「感謝の気持ち」を育む5つの工夫

家族で寝る前に感謝

寝る前に家族で集まり、その日出合った嬉しかったことについて話し合うのもひとつの方法です。


1.モノを与えすぎない
子供の喜ぶ顔が見たいからと、次から次へとモノを買い与えてしまっては、ありがたみも薄れてしまいます。壊れたらなるべく直したり、既にあるもので工夫するなど、モノを大切にする姿勢を教えていきましょう。待ち望んでようやく手にするモノなら、ありがたさも倍増します。

2.感謝するひとときを持つ
子供たちと嬉しく感じたことについて話し合い、感謝する時間を持ちましょう。「今日嬉しかったことを3つあげて感謝しようね」と、寝る前の日課にしてしまうのもひとつの方法です。お友達と塗り絵をして楽しかった、先生が優しかった、デザートのアイスクリームが美味しかったなど、思いつくことなんでもいいのです。寝る前に15分間、感謝の気持ちを思い出すことで、よりよい睡眠がとれるという研究も報告されています。
また食事の前と後に、感謝の気持ちを込め少し丁寧に「いただきます」と「ごちそうさま」を言うよう心がけましょう。

3.感謝の気持ちを伝える体験をさせる
周りの人々に「感謝の気持ち」を伝える機会を持ちます。日頃から、手紙セットやお絵かき道具を、手の届くところに用意しておきましょう。「今日一緒に遊べて楽しかった。ありがとう」と、お友達にお手紙を書くのもいいですし、プレゼントを一緒に選び、お世話になっている先生や近所の人々などに手渡すのもいいでしょう。もらうだけでなく、差し出す喜びを体験させてやります。

4.年齢相応の手伝いをさせる
できる範囲で、食事の準備、掃除、洗濯などの家事を手伝う機会を与えましょう。食卓の料理も、片付いた部屋や清潔な衣類も、「当たり前」に手に入るものではないと体験させます。身の回りを快適に保つためには、たくさんの働きが注がれていると実感させましょう。

5.周りの大人が感謝の気持ちを示す
子供は親の「言葉」よりも「行動」を真似て育ちます。まずは、周りの大人が日常生活の中で、「感謝の気持ち」を示すよう心がけたいです。スーパーの店員さんが親切な言葉をかけてくれた、道行く人が落としたものを拾ってくれたなど、日常の何気ない場にも、「ありがたいね」と感謝を示す機会を見つけましょう。

また、子供がしてくれたことに対しても、「ありがとう」と伝えましょう。家事を手伝ってくれたなら、「助かっちゃったわ、ありがとう」と言葉をかけてやります。普段問題を起こさずいい子にしている時ほど、「当たり前」ととらず、「静かに遊んでいてくれてありがとう。おかげで台所もすっかり片付いたわ」など、感謝の気持ちを示してやりましょう。

普段から、家族無事過ごせることを感謝したいですね。


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。