一人旅/一人旅におすすめのスポット

グルメに絶景…長浜&彦根を満喫する観光プラン(2ページ目)

琵琶湖北岸の湖北エリア(長浜&彦根&米原)は一人でのんびり旅をするのにぴったり。静かな里山には今まで知らなかった絶景や、麗しいお顔立ちの観音様、知る人ぞ知るご当地料理などが溢れています。今回は1泊2日で訪れる湖北の一人旅プランを紹介します。

塩田 典子

執筆者:塩田 典子

一人旅ガイド

賤ヶ岳から望む、2つの湖に感動! 「賤ケ岳リフト」で約6分、標高約422mの賤ケ岳山頂に到着。青空を背景に、南に琵琶湖と竹生島、東に伊吹山、北に余呉湖という、ダイナミックな絶景が広がり、息を飲むほど!
琵琶湖

賎ヶ岳山頂から望む琵琶湖

二つの湖が望めるこの場所は、琵琶湖八景のひとつに数えられる景勝地だけあって、晴れた日の絶景は感動のひとこと……。
余呉湖

賎ヶ岳山頂から望む余呉湖

この場所は「賤ヶ岳の戦い」の戦場跡であることから、山頂広場には戦跡碑が立つほか、リフト降り口から山頂までの道のりには、合戦に参加した七本槍武将の顔出しパネルが点々と立ち、記念撮影にぴったり。
秀吉

山頂には秀吉の顔出しパネル!

JR余呉駅から山頂までのハイキングコースも整備されているので、体力に自信があれば、歩きで登ってくるのもいいでしょう。
リフト

リフトの帰りは田園風景を一望

賎ケ岳リフト」
住所:長浜市木之本町大音1366
TEL:0749-82-3009
営業時間:9:00~17:00(11月は~16:00)
定休日:12~3月 ※営業日については要問合せ
料金:大人往復800円
交通:JR北陸本線木ノ本駅から新道野または菅浦行きバスで約7分、大音バス停から徒歩5分


日本一美しいといわれる観音様に会いに行く

長浜市は別名「観音の里」と呼ばれるほど、観音菩薩像が数多く点在し、今も大切に守られています。そのひとつ、日本一美しいといわれる「向源寺 国宝十一面観音立像」に会いに行きましょう。
門

向源寺の門

こちらは天平8年(736)、僧泰澄作の仏像といわれ、七体ある国宝・十一面観音立像の中で最も美しいとされる最高傑作。像高は約195cm、平安初期の様式が見られます。腰をわずかにひねる姿態が官能的で、両耳たぶに大きな耳飾りを付けるなど、独特のお姿にすっかり魅了されました。
十一面観音立像

十一面観音立像

 「向源寺(渡岸寺観音堂)」
住所:長浜市高月町渡岸寺50
TEL:0749-85-2632
営業時間:9:00~16:00(最終入堂15:30)
定休日:不定休
料金:大人500円(仏像拝観)
交通:JR北陸本線高月駅から徒歩10分

【周辺で出会える十一面観音様】
「大浦十一面腹帯観音立堂 十一面観音立像」
住所:長浜市西浅井町大浦634
要事前予約/問い合わせ先:奥びわ湖観光協会(TEL:0749-82-5909)
大浦十一面腹帯観音立像

大浦十一面腹帯観音立像

平安初期、比叡山延暦寺の開祖・最澄の作といわれる、かやの木の一刀彫で高さ約160cm。お腹にさらしの腹帯が巻かれているのが特徴で、美智子皇后様御懐妊の際も献上。安産、子宝を願い、全国から参拝客が絶えません。

「和蔵堂(善隆寺) 十一面観音立像」
住所:長浜市西浅井町山門964
要事前予約/問い合わせ先:奥びわ湖観光協会(TEL:0749-82-5909)
和蔵堂undefined十一面観音立像

和蔵堂 十一面観音立像

平安末期の作とされる十一面観音立像は、桜の一木造で高さ約1m、国の重要文化財に指定されています。切れ長の目と優美な微笑みが印象的です。


趣ある街並みをそぞろ歩き、ガラス体験に挑戦!

そして長浜市の中心部へ。長浜駅にほど近い、北国街道沿いに広がるエリアは、江戸から明治時代の和風建造物が今も残り、情緒ある街並みや建物を活かして、「黒壁スクエア」と呼ばれる人気のスポット。
外観

黒壁ガラス館の外観

まずランドマーク「黒壁ガラス館」へ。明治33年(1900)築の銀行を改装した建物は、黒漆喰の壁面が印象的。館内では国内、海外のガラス製品約3万点を展示販売しています。作品もさることながら、天井の蜂の巣のような意匠や吹き抜けといった内部も一見の価値ありです。
天井

天井の意匠がユニーク!

すぐそばには、全国各地の作家による手仕事のガラス作品を集めた「ギャラリーAMISU」もあり、企画展で思わぬ出会いもありました。
ギャラリーAMISU

「ギャラリーAMISU」の作家作品

こちらでは作品を購入するだけでなく、ガラス制作を体験することも! 「黒壁体験教室」で、私はサンドブラスト体験に挑戦。マスキングシートを貼ったガラスに絵や文字を書いて切り抜いた後、はがしてその部分に砂を吹き付け、すりガラス状に加工するのですが、絵心の無い方のために、黒壁ガラス館や琵琶湖といった、滋賀らしいマスキングシートが用意され、貼ってはがすだけで簡単にデザインできました。加工はスタッフにお任せ。8種類のガラス体験のなかで、一番人気は吹きガラス体験だそう。
吹きガラス

吹きガラスの体験も

【ほかにもガラス体験が色々】
吹きガラス体験
ステンドグラス体験
バーナーワーク体験
とんぼ玉体験
フュージング体験
ハンドグラヴィール体験
ジェルキャンドル体験

黒壁スクエア
住所:長浜市元浜町12-38
TEL:0749-65-2330
営業時間:施設により異なる
定休日:無休
料金:体験により異なる(HP参照)
交通:JR北陸本線長浜駅から徒歩5分


老舗仏壇店で出合った、ポップな漆器にキュン!

2日目最後に訪れたいのは彦根の老舗仏壇店。こちらでは四代目・井上昌一さんがプロダクトデザイナーとともに生み出した、オリジナル漆器ブランドが話題です。「彦根仏壇」は、彦根城のお膝元で職人技術が伝承され、業界で初めて伝統的工芸品の認定を受けました。
コーヒーカップ

ソーサーとスタッキングできる、コーヒーカップ。オシャレ!

明治34年(1901)創業の「井上仏壇」では、今もなお高級素材を使った仏壇・仏具の製造が行われていますが、並行して、漆塗り、金箔押し、蒔絵といった技法を活かし、現在のライフスタイルに合わせた新たな製品が開発されています。
コーヒーミル

コーヒーミル

そんな中、平成23年に生まれたのが、漆器ブランド「chanto(シャント)」。色漆のカラフルなカラー展開を可能にし、テーブルウエアに仕上げました。高級仏壇・仏具が並ぶなか、北欧雑貨を思わせるポップなカラーのコーヒーミルやトレイ、カップに目が釘付け! 
漆

漆塗り伝統工芸士・中島誠作氏による漆塗り作業

ひとつ一つ手作業なので手間がかかりますが、手仕事の温もりが感じられる一生モノ。カフェタイムが楽しくなりそうです。

井上仏壇 chanto
住所:彦根市芹中町50番地
TEL:0749-22-1587
営業時間:10:00~18:00(日曜は~17:00)
定休日:火曜(末日が火曜の場合、翌月1日休)
料金:体験により異なる(HP参照)
交通:JR東海道本線彦根駅から徒歩20分


長浜といえば、2016年11月30日に「長浜曳山まつり」を含む全国33の「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。日本三大山車祭のひとつに数えられるこの祭は、例年4月13~16日に行われます。こちらもチェックしたいですね!

琵琶湖の恵みに育まれた湖北への旅。絶景、歴史に加え、進化中のスポットや新たな特産品・工芸品にも出会え、ワクワクする旅ができるはず。電車やバスで気軽にアクセスできるので、一人旅にピッタリといえそうです。

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