松本隆一の値引き生情報「ハリアー、エクストレイル、CX‐5を競合させよ」
雑誌「月刊自家用車」で私が担当する「松本隆一の値引き生情報」に寄せられた読者からの値引き体験談をお届けするこの連載。今回はトヨタ・ハリアーの値引きを狙う東京都在住の37歳・X氏からのレポートになります。
トヨタ・ハリアーと日産・エクストレイル、そしてマツダ・CX-5はキャラ的にも価格的にも真っ向からぶつかるため、競合させると大きな効果が得られるでしょう。とくに、この3車のなかではハリアーを軸に交渉を進めると◎。ちなみにハリアーはトヨペット店の専売のせいか、強気な売り方をしてくるので、今回のX氏のような「越境交渉」はおすすめです。
では、X氏からのレポートをどうぞ!
---------------------------
---------------------------
「越境」+「一発交渉」の必殺テク合わせ技で完全攻略!
以前、マツダ・MPVを買った際にも、月刊自家用車にX氏として掲載していただきましたが、それから早13年……久々の新車購入です。もちろんA4サイズにパワーアップした月刊自家用車でしっかり予習、商談に挑みます。【1日目】
日産でエクストレイルの見積もりを取る。総額は345万円で、値引きの感触は10%程度。ただし「購入していただければもっと頑張ります!」とのこと。
【2日目】
近所のトヨタA店へ。ハリアーの総額は350万円。値引きは8万円。「今、決めてください」と迫られたが、苦笑いしながら「それは無理ですよ~」
その足でマツダへ。CX‐5は総額334万円で、値引きは10万円。日産と同様に「購入していただければもっと頑張ります!」
【3日目】
いまひとつ魅力を感じなかったCX‐5は候補外とする。最終交渉に臨むにあたりハリアーの目標額は310万円台、エクストレイルなら300万円台と設定しました。
まずは日産へ。「支払い総額300万円なら決めるつもりです」と伝えて一旦退店。トヨタA店へ向かう途中、日産から電話が入って「近い金額が出せます。夜に来てください」
トヨタA店では副店長さんが同席。期待しましたが「ハリアーは親族割引でも15万円引きまで。これ以上はできません」とのこと。希望の310万円にはほど遠い。
セールス担当の「神対応」に感動
しかし、ハリアーがあきらめきれないため、越境作戦を敢行。隣県のトヨタB店へ。閉店時間の18時ぎりぎりに滑り込む。ここはズバリと攻めることにしました。これまでの経緯を伝えて「支払い総額が310万円になるなら、今日決めます! ダメならエクストレイルを買いに日産に向かいます」というと「少々、お待ちください」。お店の奥がざわつき始める。しばらくして戻ってきました。セールス担当「310万円だと40万円引きを超えてしまいます。これだと難しいのですが、できるだけ近い数字にしようと、本部に掛け合って、最終的に315万円ならOKということになりました!」
希望の310万円には届かなかったけれど、セールスさんの誠意は十分に伝わってきました。車庫証明/納車費用はカットしてありますが、車庫証明手続きはサービスでやってくれるという、まさに「神対応」。なお、注文書に記載された条件は車両本体と付属品45万9864円から35万6874円引きとなっていました。
値引きの神様のアドバイス通りに実践できたと思います。お店や担当者によってかなり対応が違うので、越境作戦で良い出会いがあり、大正解でした!
---------------------------
---------------------------
松本隆一の値引き採点 評価は5点満点で「5」
X氏からのレポートをお届けしましたが、値引き採点は5点満点で「5」。ウルトラC! 買い得感はめちゃめちゃ高いです。TOYOTAハリアー エレガンス
- 車両本体価格 288万円
- トータル値引き35.7万円(8%税込み)
- 値引き率 10.7%
さらに値引きについて知りたい方は「月刊自家用車アーカイブスforカーコン・マーケット」もチェック!
■こちらのコンテンツは「月刊自家用車」2016年9月号(内外出版社)内の記事を転載・一部改変したものです。
「月刊自家用車」は車を安く買って、かしこく付き合うための、お役立ち情報が満載の自動車専門誌。ユーザーの立場から編集する新車バイヤーズガイド、 ニューモデルのスクープ、試乗インプレッションをはじめ、知っておきたい値引き情報をお届けしています。オフィシャルサイトはこちらから