カナダ/カナディアンロッキー

カナディアンロッキーの季節・気候・旅の服装

標高2000mを越えるような場所もあるカナディアンロッキー。冬はもちろん、天候が崩れると夏でも寒い!と感じる日があります。この記事で、カナディアンロッキーの季節を把握すれば、旅の装いもばっちりです。

執筆者:下村 猛

カナディアンロッキーの気候、服装など

冬はレイクルイーズも凍結して真っ白。undefined(C) Travel Alberta

冬はレイクルイーズも凍結して真っ白 (C) Travel Alberta

カナディアンロッキーはほとんどの場所が標高1000m以上の高山帯! そのため、1年を通じて気温は低め。また、西側の太平洋から来る湿った空気は山脈で遮断されてしまうため、乾燥した天候で、晴天率が高いことでも知られています。この地域では四季があまり感じられず、寒い冬から突然過ごしやすい夏、数週間の秋を経て、いきなり冬というサイクルで季節が進みます。

夏と呼べるのは5月中旬から9月上旬までですが、最高気温が30度を越えるようなこともなく、非常に過ごしやすい天候です。山岳地の天気なので、夏でも 10度くらいまで気温が下がることもあり、過去には8月に積雪が記録されたことも……夏でもフリース程度の上着はご用意を!

9月に入ると木々が色づき始めます。気温も下がり、朝晩は氷点下になりますが、天気が良ければ20度ぐらいまで気温が上がることもあるので、服装の調節が難しい時期。重ね着をして、気温によって脱ぎ着できる服装がベスト。

10月に入ると寒さも本格的に厳しくなるので、冬の装いが必要。特に12月から2月にかけてはマイナス30度を下回ることもあり、気温がプラスになることもほとんどないほどの厳しい寒さ。十分な防寒の準備をお忘れなく!

その他、大自然の澄んだ空気のため紫外線も強く、夏冬通じてサングラスや帽子も必需品。ハイキングやカヌーといったアクティビティーをしたい人は、歩きやすい服や靴、防水または撥水性の高い上着などもあると便利です。カナダでも虫除けなどは入手できますが、肌につけるものなので、馴染みのあるものを日本から持参されたほうが無難かも。

カナディアンロッキーの観光シーズン

黄金色に染まる秋の風景undefined(C)Travel Alberta

黄金色に染まる秋の風景 (C)Travel Alberta

観光のベストシーズンはやはり夏。特にガイドがおすすめしたいのは6月上旬と9月中旬です。6月は何といっても多くの湖の氷が溶ける時期。5月でも観光できないわけではありませんが、やはり観光の目玉というべき湖をぜひ見ておきたいところ。特に溶けたばかりの湖は真夏に比べ透明度も高く、その美しさもひとしおです。

9月にはポプラや落葉松が黄金色に染まり、秋ならではの風景が見られます。残念ながらカナディアンロッキーでは、カナダの国旗に描かれている赤い楓は見ることができません。楓はケベックなどカナダ東部地方で見られます。 

意外かもしれませんが、12月から2月の厳冬のカナディアンロッキーもおすすめ。確かに美しい湖も真っ白な雪原になってしまいますが、夏の喧騒が嘘のような静けさで、のんびり観光できます。また、純白の雪化粧したカナディアンロッキーは何とも味わい深い! 英語でクリスプ(=カリッとした)と表現される氷点下数十度の空気の中、穢れのない冬のカナディアンロッキーを体験してみては?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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