身体のズレのチェック法は? 日常生活の中で感じる「ズレ」
気が付くと体が片方へ傾いている、片方の坐骨が強く座面に当たるといった歪みのサインに気づくことがあります
- 立った時、片側に体重がかかっているような気がする
- 靴の減り方が左右で違う
- 椅子に座ると左側に傾く
- 体を捻じりながら階段を下りている気がする
- 歩くときに両足の前に出す感覚が違う
- 歩幅に左右差がある
体軸のズレから生まれる身体の歪み
このように感じている方の身体のバランスを確認すると、やはりほとんどのケースで、実際に身体に歪みが生じています。身体の歪みは、体の軸がズレている結果として表れます。体の軸がズレることで姿勢や動作の際に体のどこかへ余計な負荷がかかり、その負担が取り除かれていない可能性が高いです。そして、体が疲れやすくなったり、肩こり・腰痛を引き起こす原因にもなります。身体が歪むことによって、腰部の筋肉が硬くなり腰が重く感じる人もいますが、首の筋肉に歪みのしわ寄せがいけば、首のコリや頭痛などの症状が表れる人もいます。症状の出る部位は人により異なりますが、腰痛でも肩こりでも多くのケースにおいて、膝関節付近の状態が悪くなる傾向がみられるようです。
無症状でも膝に負担がかかっているケースも……
そして、注意しなくてはならないのは、これらの症状がなくても膝に問題があるケースがあるということです。身体が歪み、重心が正常な位置からズレていると、膝の安定性に関わる下肢の筋肉バランスが崩れるためだと考えられます。以下のチェックをすることで、膝関節付近のコンディションが分かります。もし、当てはまるものがあれば、体の軸がズレて身体の歪みを生じている可能性が高いので、早めの対策を心がけましょう。チェックその1 足の向きが左右で違っていないか
歪みの強い人は意識をしてしっかり両足を揃えようとすると下肢に違和感を覚える人もいます
「左右の足をきちんと揃えよう」という意識をせずに、自然に立ってから、足の向きをチェックしてみましょう。ポイントは左右の足の位置と向きです。例えば、右足の方が前へ出ていたり、左右のつま先の向き・角度に差があったりという左右差がみられる場合、下肢のバランスが悪くなり膝に負担がかかっている可能性が高いです。
チェックその2 膝がしっかり伸びずに浮いてしまわないか
膝が浮いてしまい真っ直ぐに伸ばすことができないことに普段気が付かない人は多いです
両膝を伸ばして座ります。膝はしっかりと伸ばせますか? 見るからに膝が曲がっているという人や、膝裏が床から浮いてしまうとう人は、膝への負担がかかっている恐れ有り。座った状態では確認しづらい場合、仰向けに寝転がると分かりやすくなる人もいます。また、後ろにひっくり返りそうになり座ることができない、という人も身体の歪みが長期化しているかもしれませんので要注意です!
チェックその3 膝が意外と曲がらない?
カカトがお尻につかない場合や無理に深く曲げようとするとどこかに痛みが走る人もいます
自分でできるヒザ調整法!簡単なツボ圧しのポイント
身体の歪みを調整する方法は多種多様ありますが、今回は膝の調子を整えるツボを刺激して、膝関節付近のコンディションを改善させる方法をご紹介します。膝へかかる負担が軽減されるよう血液循環を改善させると、ふくらはぎや足もスッキリして、姿勢の安定感も取り戻しましょう。なるべくリラックスした無理のない姿勢で行い、気持ちが良い程度の圧で3~5回圧します。
血流やリンパの流れを改善させたいときに使われるツボです
■曲泉(きょくせん)
膝を曲げると膝の内側にシワができます。そのシワをたどり一番へこんでいる部分を親指で圧してみましょう。
腰痛にも効果的なので腰が気になる場合にも圧してみましょう
■委中(いちゅう)
膝の裏側にあります。横じわの中央が圧すポイントになります。
ふくらはぎがリラックスしてむくみにも効果的なツボです
足の内くるぶしから骨に沿って膝の方向へたどっていきます。骨に当たり指が止まったところが圧すポイントです。
早めのケアで、膝の不調や身体の歪みを上手に改善していけるように心がけましょう。