好きな字と字画の両立は難しい
Q: 子どもの名付けに「蘭」の字を使いたいのですが、画数が19、21、22、23と本やサイトによってバラバラです。どれで判断すればいいのでしょうか?占う場合はまず流派を決めて!
まず知っていただきたいのは、たくさんの名づけの方法の中で、「姓名判断という占いに従って名づけをする場合にだけ、文字の画数を数える」ということです。他の名づけをする時は、文字の画数など関係はありません。
好きな字(たとえば蘭)を使って名前を作ることと、占いに従って名字と字画を合わせる事は(使える字は限られる)、はじめから両立しにくいことといえます。なので「好きな字を使って字画もよくしたい」と欲張ると混乱を起こします。
「絶対に蘭の字を使う」と決めているなら、占いの本やサイトを見ても意味はありません。逆に占いに従いたいのであれば、まず流派を決めないと字の画数も決まりません。どの流派に従うにしても、なかなか使いたい字は自由に使えなくなるという覚悟はいります。
文字の画数というのは、専門家が作った正規の辞典では違うことはめったにありませんが、名づけの本やwebサイトでは内容が占いであることも多く、占い流派の違いからマチマチの画数が書かれる事もあるわけです。
姓名判断をするには、まず占いの流派をきめること
このように文字の画数が、本やサイトで違うのために戸惑う人も多いのですが、これは占いの流派の違いによっておこることなのです。流派が違えば、文字の画数の決め方だけではなく、字画を出すときの足し算方法、どんな字画がどんな意味をもつのか、あらゆることが違ってきます。
つまり「文字の画数」だけをとりあげて、どれが正しいかと悩むことは意味がなく、とにかくまず「占いの流派」を決めなければならないのです。流派が決まれば、文字の画数、字画の出し方、解釈などすべてが自然に決まります。
なお「どの流派が良いのですか?」といったご質問もよくありますが、これは品物を選ぶのと違い、占いの流派にどれが良い、悪いというランクはつけられません。ご自分で決めるしかないのです。
「自分のことを占ってみて、よく当たっている流派を選ぼう」と言う人もいますが、その場合は名づけの本を何十冊も読まなければならず、名づけをしているのか占いをしているのかわからなくなる、という心配もあります。
また「自分の考えている名前が良く書いてある流派にしよう」という人もいます。それも賢明かもしれませんが、ただそうであれば、わざわざたくさんの占いの本を読みあさる必要もないでしょう。どんな名前もどこかの流派で良くなり、どこかの流派で悪く言われますから、字画を気にしようがしまいが結果は同じだ、と割り切ってしまえばよいことです。