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投資でも「石の上にも三年」は鉄則

何事も初めがかんじん。最初に、正しい道を見つけ、適切なルートを歩めば、投資もむずかしいことではないのです。簡単なことですが、時間はかかります。本物のマイウェイを見極めるために、せめて三年は慎重さとがまん強さが必要です。半年や一年で、諦めたり、おごったりしてはなりません。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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投資を始めるときには、最初に大事な選択を3つ

投資を始めるときには、最初に大事な選択を3つします。
一つは、どの資産を扱うのか、二つ目には時間軸を、最後に投資手法を決めます。

第一は、株式か、債券か、不動産かという投資対象の選択です。

第二の時間軸とは、短期投資なのか、長期投資なのか、自分の投資ゴールを設定することです。

第三の手法とは、分散か集中か、順張りか逆張りか、レバレッジを使うのか使わないのかなどの、技術的な決断です。

こうした大事な選択に、絶対的な正解はありません。こうしないと勝てないみたいな、唯一無二の理想的な投資方法があるわけではありません。いろいろなやり方があり、たぶん、どんな方法をとっても、徹底すれば勝てるはず。大事なことは自分に合っているかどうか、適性の問題だと思います。

次に時間をかける

自分に最適なスタイルを選び、それを身につけ、勝っていくためには、やはり時間が必要です。手法にもよりますが、最低で1年。普通なら3年はかかります。

3年くらいかけて、いろいろな時期(ベアマーケットやブルマーケット)を経験して、自分が選んだ投資方法を適切に実行できるようになるのです。その意味では、知識や情報も必要ですが、体験が伴わないと十分にはなりません。

そこで、使い古された平凡な格言ですが、「石の上にも三年」という言葉を、これから投資を始める人には贈りたいと思います。

短期の成績に惑わされない

どんなに慎重な最初の決断をしたとしても、その成否を見極めるには、3年くらいの時間が必要です。多くの人は、始めてから3ヶ月くらい(短気な人ならひと月)で、結論を出してしまいがちです。

良い環境であれば、自分の決断にうっとりするでしょう。しかし、それは単なるラッキーかもしれません。悪い環境であると、とんでもない間違いを犯しているのではないかと心配になります。しかし、それは単なるアンラッキーかもしれません。いずれの反応にしても、真性のものではありません。あくまでも、一時的な見かけの結果を目にしているだけです。

さらに、試行錯誤を繰り返す

せめて、3年くらいの時間をかけて、投資手法の真贋を見極める辛抱強さと慎重さが投資には必要です。

かといって、何もしないで3年待っているわけではありません。最初から完璧にできる人はいませんから、日々、毎週毎週、毎月毎月と、手直しや軌道修正の連続だと思います。そうした、試行錯誤や微調整を繰り返しながら、自分が進むべき道を時間をかけて、極められたらいいのです。

誤解してはいけないのは、ダメなことを三年も続けていれば、なんとかなるという趣旨ではありません。自分が選んだ投資手法が、まっとうな道なのか、自分に合っているのかを確認するには、そのくらいの時間がかかるという意味です。

また、不適切な方法ではなかったにしても、間違いなく自分のものに磨き上げるのに、そのくらいの時間はかかるということです。決して、うまくいかない方法を、我慢さえしていれば、なんとなく何かが改善するという意味ではありません。

3年で得た投資の技は、30年使えます。精進と鍛錬を忘れずに、投資の道をまい進してください。

参考文献:「投資の一流、二流、三流」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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