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「ふるさとチョイスCafe」はなぜ生まれたか

ふるさと納税と地域のPRを目的とした「ふるさとチョイスCafe」を立ち上げたのは、「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク。IT企業がなぜリアル店舗を作ったのか。そこには、須永珠代社長の熱い思いがありました

執筆者:All About 編集部

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「ふるさと納税」を通じて「繋がる」場所Café

都心の納税者と地方の人々が「ふるさと納税」を通じて「繋がる」――。間接的なその関係をリアルなものにしたい。それは、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画運営するトラストバンクの須永珠代代表取締役が当初から考えていたことでした。

ふるさと納税と地域の魅力を紹介するふるさとチョイスCaf?

ふるさと納税と地域の魅力を紹介



「ふるさとチョイス上で応援のコメントを寄せてくれる寄附者の人や、そのコメントに勇気づけられている全国の自治体や生産者の方をたくさん見てきた私としては、どうにか両者をつなげられないだろうかとずっと思っていたんです」

2015年に東京で開催した「第1回ふるさと納税大感謝祭」で、その思いはさらに強まります。日本各地から約40もの市町村が寄附でもらえるお礼の品を持ち寄る大規模なイベント。“寄附する側”と“される側”が出会う初のイベントには、約5000人が来場し、大盛況を博しました。

「各地域の人たちと来場者が楽しそうにコミュニケーションする姿が非常に印象的だった」と須永代表。こうした場をもっと作りたいという願いが、「常設店舗を作る」というアイデアに繋がります。

「ふるさとチョイスCafé」の前身となったのが、2015年11月末に2週間の期間限定でオープンした「となりのふるさと」。カフェスタイルでふるさと納税の相談ができ、「お礼の品」の試食や寄附金を通じた自治体の取り組みなども紹介しました。さらに、スカイプで地方自治体の職員さんと来場者が直接コミュニケーションできるようにするなど、地域の魅力をPR。2週間の期間中に約500人が訪れ、その場でふるさと納税を行う人もたくさんいたといいます。

反響の大きさに手応えを感じ、常設店舗の設立に向けて本格始動。コンセプトを「都会の真ん中でふるさとを感じられるような場所」に決め、古民家スペースを借りてブレスト会議を行いました。

「店の中に大きな“かまくら”をつくりたい!」「お客さんが足湯につかりながら、お礼の品を試食できるようにするのは?」「店のなかで花火を打ち上げちゃおうよ!」――。

新しいものを生み出す時には、できるだけ“突拍子のないことを言う”が、須永代表のモットー。制限のない状態で思いついたアイデアを出し合いながら、実現に向けて何度も検討を重ね、カタチにしていきました。

都心と地域を繋ぐ「架け橋」に――。そんな思いが詰まった「ふるさとチョイスCafé」で、新たな日本の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

都心と地域を繋ぐ「架け橋」に

都心と地域を繋ぐ「架け橋」に



『ふるさとチョイスCafé』
新有楽町ビル地下1階(有楽町駅から徒歩1分)
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目12-1

取材させていただいたのは……
須永珠代さん

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トラストバンク代表取締役。2012年にふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を立ち上げた女性起業家。低迷していた「ふるさと納税」を年間寄附額1000億円以上の巨大市場に成長させた。その成功の秘訣は、30代にベンチャー企業で学んだ「考えぬく力」だという。フリーターや無職など「どん底」の時代も経て、なりたい自分になるための仕事術を『1000億円のブームを生んだ 考えぬく力』 にまとめた。


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取材・文/西尾英子

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