株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

10月に買ってはいけない銘柄は?

10月は例年下がりやすい傾向がある月です。今回は、下がりやすい10月相場の中でも特に株価が軟調に推移する傾向にある銘柄をご紹介します。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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10月株式市場の傾向(日経225銘柄)

10月は例年株価が下がりやすい傾向があります。今回は、下がりやすい10月相場の中でも特に株価が軟調に推移する傾向にある銘柄をご紹介します。

株価が下がりやすい銘柄をご紹介する前に、10月の株式市場について検証していきましょう。9月末に日経平均採用銘柄(225銘柄)を購入し、10月末に売却した場合、成績は以下のようになります。

【検証結果】
システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 46.03 %
勝ち数: 2,368 回
負け数: 2,777 回
引き分け数: 100 回

平均損益(円): -1,241 円  平均損益(率): -0.62 %
平均利益(円): 16,413 円  平均利益(率): 8.21 %
平均損失(円): -16,340 円  平均損失(率): -8.17 %

合計損益(円): -6,509,888 円  合計損益(率): -3,255.05 %
合計利益(円): 38,866,117 円  合計利益(率): 19,433.62 %
合計損失(円): -45,376,005 円  合計損失(率): -22,688.68 %

プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 0.857
平均保持日数: 27.39 日

以上が10月株式市場の傾向(日経平均225銘柄)の検証結果です。検証結果を見てみると、勝率は46.03%、平均損益は-0.62%です。勝率が5割を切り、1トレードあたりの平均損益もマイナスとなっていることから、10月の日経平均採用銘柄は下がりやすい傾向があると言えるでしょう。

今回の検証で日経平均採用銘柄(225銘柄)は、10月相場では下がりやすい傾向があると確認できました。次は、全体的に軟調に推移する10月相場の中でも特に株価が下がりやすい傾向にある銘柄をご紹介します。

■10月低成績ランキング
システムトレードの達人

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上記の表は、先ほどの日経平均採用銘柄(225銘柄)を対象とした検証において勝率が低かった銘柄のランキングです。勝率が低い銘柄を確認すると、

■10月に下落しやすい銀行株
<8306>三菱UFJフィナンシャル・グループ 【勝率:21.43%】
<8411>みずほフィナンシャルグループ 【勝率:23.08%】
<8304>あおぞら銀行 【勝率:27.78%】

などが挙げられます。上記3銘柄は、「銀行株」です。これらの銘柄は10月相場に株価が軟調に推移する傾向があり、10月にトレードを行う場合には注意が必要でしょう。「銀行株」が10月に下がりやすいのは、景気敏感株であることが大きな要因です。10月相場は例年軟調に推移しやすいため、景気敏感株である銀行株は売られやすいと言えるでしょう。

どの業種も個別銘柄も、株価が上がりやすい月と下がりやすい月があります。今回のような簡単な検証は、10月の投資戦略を考える上での有効な判断材料の1つになるでしょう。これらの数字はあくまでも過去の検証結果ですので、これから先の未来でも同様の結果になる保証はありません。しかしながら、統計的な背景がある数字は安心してトレードに臨むための心強い味方となってくれるでしょう。みなさんも投資する際には是非一度検証してみて下さいね。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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