買いシグナル「陽の丸坊主」は本当に買い?

みなさんは投資をする際に何を参考にしているでしょうか。
特に初心者の方に多いのが「株価チャートを見てトレードをしている」と言う方ではないでしょうか。一般的にチャートを分析することをテクニカル分析と言います。

テクニカル分析には移動平均線を使った分析やローソク足を使った分析など様々な形があり、テクニカル分析を駆使すれば売買のタイミングが分かると言われています。

有名な売買サインである「ゴールデンクロスは買いのサイン、デッドクロスは売りのサイン」といったことは皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
実はこれ以外にもテクニカル分析には数多くのサインがあるといわれています。

果たしてこれらのサインは果たして本当に有効なものなのでしょうか。今回はシステムトレードの観点からテクニカル分析の買いサインのひとつして有名な「陽の丸坊主」は本当に買いなのか?について過去のデータを使って分析してみました。

ローソク足の読み方

yahoo! ファイナンス

yahoo! ファイナンス


「陽の丸坊主」を検証する前にテクニカル分析の基本であるローソク足の読み方から復習しておきましょう。

「Yahoo!ファイナンス」などの株価ページを見ると上のようなチャートを見ることができます。このチャートの中にある長方形とその上下に出ている線で表わされているのがローソク足です。ローソク足はその形で始値・終値・安値・高値を表しています。また、ローソク足には大きく分けて陽線と陰線の2つのパターンがあり、この陽線と陰線の組み合わせによって株価チャートは表わされています。

【陽線】 
陽線は始値よりも終値のほうが高かった時に現れます。その時間中に株価が上昇していれば陽線として表わされるのです。下の図では左側のローソク足が陽線になります。

【陰線】 
陰線は終値よりも始値のほうが高かった時に現れます。その時間内に株価が下落していれば陰線として表わされるのです。下の図の右側が陰線になります。
ローソク足の形の読み方ですが下の図のように陽線・陰線共に上下に出ている線(ヒゲ)は陽線・陰線共に上端がその時間の最高値、下の端がその時間の最安値を表します。長方形の部分に関しては陽線と陰線では読み方が異なり、陽線では長方形の上側が終値、下側が始値を表し、陰線では長方形の上側が始値、下側が終値を表します。
 
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ローソク足は形によって株価の動きを予想することができるといわれています。また、ローソク足の中でも特徴的な形をしたものにはそれぞれ名前が付いており、「ローソク足がこう言う形になったら買い(売り)」と言ったサインされています。では本当にこういったサインは有効なのでしょうか。実際にサインのひとつを取り上げて検証してみます。

「陽の丸坊主」

基本的なローソク足の読み方を確認したところでテクニカル指標の検証に入りましょう。今回検証したテクニカル指標はローソク足の「陽の丸坊主」です。
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陽の丸坊主」とは大陽線ともいわれ、始値と安値が一致かつ終値と高値が一致しているものを指します。つまり、寄付から引けにかけて株価が上昇し続けたということになります。これは、投資家すべてが一致するような大きなプラス材料が出たときに現れやすく、「翌日も株価の上昇が期待できる」買いのローソク足の代表とされています。このテクニカル指標は果たして本当に有効な指標となっているのか検証してみました。検証の条件は以下の通りです。

「陽の丸坊主」の検証方法

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対象銘柄:東証1部

買いルール:
・株価が100円以上 かつ
・当日の始値が当日の安値と等しい かつ
・当日の終値が当日の高値と等しい かつ
・当日の終値が当日の始値と比較して10%以上大きい

の場合翌営業日寄り付きで買い

売りルール:
・買ったその日の引けで手仕舞い

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上記の売買ルールは、陽の丸坊主となった銘柄は翌日も株価の上昇ムードが強く残るだろうと考え、翌日に成行で買い付けを行い、株価の上昇ムードが残っているであろう同日中に成行で手仕舞いをするデイトレ型の売買ルールで検証を行うことで買いサインである陽の丸坊主の翌日に買う戦略は有効かどうか検証してみました。

では、検証結果を確認してみましょう!>>>