投資とは平凡な仕事

投資というと、何か特別なことと思われがちです。非凡な才能が必要だとか、運が良くないとダメとか、稀有なタイミングを捉えないといけないとか。こうして特別な幸運を期待して、非凡な結果を追い求めることから、投資の損失が発生します。

まっとうな投資とは、まったく普通の仕事や作業と変わりありません。当たり前のことを当たり前にやる。しかも、日々たんたんと繰り返す。凡事徹底にしか、成功の秘訣はないのです。

では、平凡な作業とは何なのか?これまで、大人のトレーニング講座にいくつもの参考記事を投稿していますから、ダブる部分がありますが、ここにまとめてみます。

・毎日の定点観測
・手法を徹底する
・時間分散で資金投入する

毎日の定点観測

どんな投資手法を取っていても、環境の善し悪しを判断する参考指標が最低一つはあるはずです。たとえば、日経平均株価やドル円レート、あるいは国債の長期金利や金価格などです。

毎日動いていて、その数字が公表されている指標をルーティン・ワークとして追っていきましょう。追い続けることが大事です。目移りして、指標をコロコロ変えていると、正しい判断ができなくなります。

できれば、チャートの上の移動平均線との関係に注意を払えるとと良いと思います。何日の移動平均線なのかは、あなたの投資手法によって異なってきます。

それから、要人の発言をチェイスすることも必要かもしれません。日銀の黒田総裁やFRBのイエレン議長、あるいはECBのドラギ総裁でしょうか。これもやはり、人物を絞って、追い続けるべきです。そうしなければ、変化の推移が見えなくなるからです。どうか集中してください。

必要のない情報なら、関わるべきではありません。何をすべきかも大事ですが、してはいけないことを徹底することも重要です。

手法を徹底する

投資に分散は大切ですが、それは投資対象を分散すること。あなたの投資手法を分散させては決していけません。

長期投資家なら長期投資に徹すること。短期投資家なら短期投資に徹すること。隣の芝生は青く見える(良く見える)ものです。だからと言って、二股をかけるような行為は、自滅につながります。

自分の道を歩んでください。それだけ、最初の決断(投資手法の絞り込み)が重要だということになります。

時間分散で資金投入する

大底で買って、天井で売ればいい。そう簡単にいう人もいますが、現実はそんなに簡単ではありません。大底と天井が事前に分かる人などいないのですから。だから、慣れるまでは、仕入れを何回かに分けてすること(時間分散)が大切です。つまり、割安になったら投資する、割安になったら投資するを繰り返して、少しずつ資金投入するのです。

想定より安くなったものを再度買うことは「ナンピン」といい、「下手なナンピン、スカンピン」などといわれ、危険な手法と揶揄する意見もありますが、ナンピンが危険なのは、集中投資をしている場合です。十分な分散ができている長期投資家であれば、ナンピンこそ貴重な武器として使いこなすべきだと考えています。

もし、投資の基本作業が分かっていないとしたら、一から学ぶ必要があります。メンターを探す、本を読む、セミナーに通うなどの方法で、あなたの凡事を探してください。

参考文献:「投資の一流、二流、三流」(明日香出版社)
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