収納/収納ビフォー・アフター

共働きママの時短片付けビフォーアフター例とコツ6つ

仕事と家事に追われるから、どうしても片付けが後回しになりがち。やらなきゃと思ってもやれないモヤモヤを解消したい!そんなママたちがやっている時短のコツを、アイテムと場所ごとに紹介します。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

忙しくても「いつかやらなければならない」という気持ちの負担がイライラのもと。でも「丁寧にじっくりと時間をかけて」なんて言っていられないから、時短ノウハウを実践したママたちの実例を参考に今から始めましょう。

時短のコツ1:子供服のサイズアウトを間引く

子どもがボチボチ歩き始める時期になると、子育ての手間が急増するのでは?うっかり目を離していると、予想もつかない行動をするから、子どもが寝ているうちにサッサと片付けたい。だから時間をかけたくないですね。

多くのママたちが気になっているのは、溜まってしまった子供服。洗濯回数が多いから、その都度たたんでしまって、また出して着る。そんなことを繰り返しているうちに、棚の中が乱れてしまうのです。
子供服を100均プラケースで収納

棚板4段使いは変えていないのに、出し入れがグンとラクになる。100均のバスケットや小さな空き箱などを使うだけで効果てきめん

乳児の服はたたむと小さくなるから、きちんとしまっているつもりでも収納の中で紛れてしまいがち。服も下着もタオルもごちゃ混ぜになって、使いたいときに見つからなくなります。棚にしまう場合にはバスケットを利用して種類ごとにまとめておくと、すぐに取り出せるので片付け効果が実感できます。
思い出の服は保留箱を利用

「これは思い出深いわ」。手放す決断のできないものは思い出箱に入れて、しばらく保管してもOK

近ごろは親が買わなくても、友人や親せきなどからのお下がり服が回ってくることが多いようです。「自分で買っていないから、どんな服があるのか分からなくなる」という声をよく耳にします。着せないうちに身体が大きくなって、服が無駄になるといったケースも。着せやすいものと、次のシーズンに着られるサイズのものを残して、それ以外の服は知り合いに譲りましょう。

時短のコツ2:子どもの服を一つの場所にまとめる

子どもの支度に自分の出勤準備で、毎朝が大わらわ。「ぐずぐずしていたら遅刻するでしょ」と言っても、子どもはいたってマイペース。そんなときに、着替えの服や保育園へ持って行くものを分かりやすく整理しておかないと、ますます焦ってしまいます。
突っ張り棒を使った隙間収納

扉がないから親も子も目で見て、すぐに取り出せる。パイプ、棚とボックス、引き出しの3種類を組み合わせると服から小物まで整理しやすい

兄弟それぞれの服と持ち物がひと目で分かるように、ハンガー掛けにしたり引き出しやオープン棚を使ったりしておくと時短になります。「お兄ちゃんは一人で着替えてもらって、下の子は私が手伝ってあげるスタイルにしたい」という考えのもと、部屋の空いたスペースを簡易クローゼットに変身させています。
お下がり服をサイズと季節別に整理収納

寝室と和室といった具合に、家のあちこちに子供服が分散しているなら、1ヶ所で集中管理できるように変更。中身の見えない収納用品を使うときには、入れ物ごとに分類整理しておきたい

兄弟の場合は、上の子から下の子へとお下がり服を有効に使いたいところ。でも、単にまとめておくだけでは、着せたい季節にサイズが合わなくて無駄になることもあります。でも、ストック用の服まで片付けていると時間がかかってしまいます。まずは、今すぐ必要とするものを優先に片付けて、別日にお下がり服を整理するといった行程を組むのがお勧め。いっぺんに、あれもこれも手を付けないというのがポイントです。

時短のコツ3:子どもが区別できるようにしまう

小学生くらいまでは、たたんでしまえる服がほとんど。ハンガー掛けにするのは冬のコートくらいではないでしょうか。そのため引き出しを上手に使って、洋服を収納しておくと管理しやすくなります。とは言え、引き出しの中に詰め込むだけでは、どこに何をしまったのか分からなくなります。
子供服をたたんで引き出しに立てて収納

小学生になったら、引き出しの中は自分で管理できるようにしてあげたい。洗濯した服をたたんでしまう作業を姉妹でできるといい

3姉妹の場合はアイテム別に分けるのではなく、引き出し一段ごとに誰の服をしまうのかを決めるのがポイント。長女の服はサイズが大きいためかさ張ることがあるので、長女だけはトップスとボトムスとに分けて2段分にしてもいいでしょう。上の子が着られなくなったら下の子の引き出しへ移せば、3姉妹で順番に服を着回していくことができます。
押し入れの引き出し収納

子ども別に分けてから、それぞれの子の引き出しにしまう。たたんだ服は引き出しに立てて収納

片付けるときには引き出しの中から服を取り出して、服の全貌を把握しておきましょう。サイズの違う服が混ざったり、汚れやヘタリがあってお下がりにできない服は取り除いたりといった作業をして、子ども別に入れ分けておけば、自分たちで服の出し入れをするようになってくれます。

時短のコツ4:一つの種類を一つの枠に入れる

子どものプリントや親の郵便物、重要書類、取扱説明書、地域のお知らせなど、紙資料は次々と増えていきます。ちょっと手を緩めると、またたくまに書類の山ができて必要な書類が見つからないことも。引っ越しの時に詰めた段ボールのまま保管している。そんなケースもあるかもしれません。
溜まった書類の整理収納

いったん箱から取り出して種類ごとに仕分け。アルバムやハガキフォルダーは、しばらく保管するバスケットにIN

書類の中でも更新して古いものと入れ替えるといったタイプと、一定期間保管しておくタイプのものがあります。更新を繰り返すものは見返しやすいように、ファイルボックスで整理しておくと便利。用件ごとにクリアフォルダーに挟んでから、カテゴリを決めたボックスに入れておきます。見出しのラベルだけつけておけば、ブック型のファイリングにする手間をかけなくても十分です。ていねいな作業は、時間に余裕のあるときでいいことにしましょう。
書類はフォルダにラベリング収納

あとで検索できるように、1フォルダーに1案件、1ボックスに1カテゴリと決めて見出しを付ける

頻繁に見返すわけではないけれど、ないと困る書類はボックスに入れて保管。100均で手に入るような、A4サイズがちょうど入る大きさのボックスを利用します。コンパクトなサイズでフタもついているため、棚に収めやすくて便利です。

時短のコツ5:「とりあえず」のモノを取り除く

ウォークインクローゼットには洋服をメインに収納したいのですが、スーツケースや節句用品、スポーツの道具、季節家電など、生活用品をしまうこともある場所。でもその多くは「とりあえずしまっておこう」というモノが、ウォークインするための通路部分をふさいでいるのです。その結果、洋服が取り出せなくなるといった問題が起こっているので、なくてもいいモノを処分することが必要です。
ウォークイン収納の片付け

クローゼットの奥にもともと置いてあった引き出しケースが使えるようになった

ウォークイン収納の片付けビフォーアフター

通路をふさいでいるモノをすべて取り出してみると、すでに使わなくなった不要品が見つかる。服以外のモノをチェックして、クローゼットにしまっておきたいモノを厳選したい

ウォークインクローゼットをひとりで片付けるとなると、所要時間は半日くらいかかります。無暗に時間をかけることなく完成させるには、生活用品の取捨選択を中心に行うのがコツ。モノを減らす決断をすると片付けスピードが上がるのですが、どうしても手放せないモノは、他の収納場所に移動させることも検討したいところ。クローゼットにしまいたいモノを考えて、片付けを進めていきましょう。

時短のコツ6:事前に準備して優先順に収納する

納戸のように色々なモノをしまってある場所は、モノの分量があるぶんだけ片付けに時間がかかります。そのため思い付きで手掛けると中途半端になりやすいので、きちんと計画を立てて取り組みたいところです。
片付けビフォーアフター

子どもの着替え、アウトドア用品、掃除機は必ずここにしまう。それに必要な整理ダンスとラックを置くといった方針を立ててから取り組む

ラックや棚など収納家具が置いてある場合は、場所を移動することも頭に入れて、どんな使い勝手にしたいのかを事前に考えておきましょう。この場所に何をしまいたいのかを決めて、どんなしまい方ができるのかを想定。そのときに結論まで出さなくても、予想しておくと作業しながら調整しやすくなります。

実際に片付け始める前には、納戸から出したモノを置けるスペースを部屋の中に確保すること。その準備ができたら、取り出したモノを大まかにジャンル別に並べていきます。この作業を通して、モノの種類と量、要不要が見えてきて、あらかじめ想定していた使い勝手とのやりくりができます。モノを全部出すには労力がいりますが、これをやっておけば片付け行程の7割くらいが終わったようなものなのです。
納戸の片付けビフォーアフター

袋や箱に入れたままになっているモノは、中身を見てみると不要なモノが多い

戻したいモノは優先順を決めて、スペースの奥のほうにしまうモノから順番に戻していきます。使用頻度が低いけれど必要なモノとか大きいモノを奥に入れるのですが、取り出せるようにしておくことを忘れずに。棚や引き出しの中には、そこにしまうモノを戻しておくだけにして、中身をきちんと整頓するのは別日にします。きれいにしまうことよりも、入りきらないまま部屋の中が散らかった状態にならないよう、不要品を家の外に出す作業をすることが大切です。

まとまった収納スペースを手掛けるときには、家族や友人の力を借りて片付けましょう。ひとりで何時間も作業を続けていると、根気が続かずに途中で止めたくなります。適度に休憩時間を挟みながら、相談しながら進めることをお勧めします。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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