疲労回復法

取れない疲れに!自分でできる骨盤調整エクササイズ

疲労感、倦怠感、足のだるさやむくみ、夏に感じやすい疲れの症状があります。夏バテかな?と思うかもしれませんが、これらは姿勢の悪さや骨盤の歪みが原因かもしれません。自分で簡単にできる骨盤調整エクササイズで、疲れやむくみをすっきり解消しましょう!

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

寝ても寝ても、疲れがとれないのはなぜ?

なかなか疲れが取れない人は、姿勢や骨盤の歪みがあるかもしれません

なかなか疲れが取れない人は、姿勢や骨盤の歪みがあるかもしれません

「何だか疲れが取れないなぁ」「ちゃんと寝たのにだるいなぁ」と感じたら、それは「心と体をしっかり休めましょう」というサイン。ひと晩、通常の睡眠時間をとったとしても、翌朝、疲れた感じが残っている場合は要注意です。

「体が重くて動きたくない」「足がむくんで疲れやすい」というふうに、疲れ・だるさの感じ方・部位にも個人差があります。程度も様々ですが、私の施術院へ相談にみえる方の多くには、自律神経の乱れを伴うケースが多いです。さらに、自律神経の乱れがある人には、見た目上の姿勢の悪さや骨盤の歪みが見られるという共通点もあります。

疲れやすい人は姿勢の悪さが原因のことも多い

姿勢の悪さや骨盤の歪みは、何らかのストレスが心身にかかることで、体のどこかに筋肉の緊張を生じてしまう結果であると考えられます。体に負担の少ないとされるいわゆる「良い姿勢」から遠ざかると、心も体も緊張状態を起こしている「交感神経優位」になっている可能性が高いです。

この状態では、疲労の回復も遅くなり、たいしたことをしていないのに疲れてしまったり、何もする気が起きなくなったりしてしまいます。姿勢の悪さや骨盤の歪みは、下肢の血液循環が悪くなる原因にもなります。血流の滞りは、脚の筋肉が正常に機能しなくなっているサインでもあります。これは、脚のだるさやむくみ、足の痛み、冷えとなって表れます。

骨盤を歪ませる意外なストレスの原因

姿勢の悪さや骨盤の歪みにつながる交感神経の優位な状態は、主に日頃の心身へのストレスによって起こります。夏だからこそ多くなりがちなストレス要因もあれば、季節関係なくさらされるストレス要因もあります。

その一例を挙げてみますが意外な出来事でストレス反応が起き、筋肉がガチガチに緊張してしまっている人もいるのです。

■季節の温度編か・湿度変化
外気温と室温の差は5度くらいにとどめるのが理想的です。湿度は45~65%が快適に感じます。湿度が高すぎると体に熱がこもりやすくなり、自律神経の乱れを招きます。

■子供と一緒に過ごす夏休み
ママの不調の原因で意外と多いのは、幼稚園や学校の長期休みです。子供とかかわる時間が増える場合、それをストレスだと感じてしまう人が多いようです。一人の時間をつくるには周囲の協力が必要になる場合も。

■隠れ睡眠ストレス(実は睡眠の質が悪い)
最低限の睡眠時間は確保できているはずなのに昼間、眠くなる、という人は睡眠の質に問題があるかもしれません。昼間、10分くらい目を閉じてリラックスさせたり、20分以内の昼寝を試してみてください。

■イベント尽くしでぐったり
夏休み期間のイベントや今の季節だからこそ楽しめるキャンプや海水浴などのレジャーは沢山あります。ひとつでも多く楽しみたい!とスケジュールを詰め込みすぎるのは厳禁。ホっとリラックスできる時間も予定に入れておきましょう。

疲れを癒す!自分でできる骨盤調整エクササイズ

骨盤周りの筋肉をリラックスさせ、背骨の土台である骨盤を安定させす。下肢の血流の滞りも改善させましょう。

■その1  お尻に刺激をあたえる

最初はお尻が重たく感じるかもしれませんが、オヘソを天井へ近付けるイメージで

最初はお尻が重たく感じるかもしれませんが、オヘソを天井へ近付けるイメージで

1. 仰向けで寝ます。両腕は体の横へ置きお尻を床から浮かせます。


 
体と足のつま先が真っ直ぐなラインになるように下肢をキープします

体と足のつま先が真っ直ぐなラインになるように下肢をキープします

2. お尻を持ち上げたまま、下肢と体幹部が一直線になるように下肢を拳上します。(10秒間キープ) 左右交互に3セット。


 


■その2  体の横に刺激を与える

体を支える際、肩の下に肘をつくと安定しやすいです

体を支える際、肩の下に肘をつくと安定しやすいです

1. 横向きに寝転ろがり、上半身のみ腕で支え起こします。


 
ゆっくりと床から体を離すように持ち上げます

ゆっくりと床から体を離すように持ち上げます

2. 体の横側が一直線になるように体を床から浮かせます。(10秒間キープ) 左右交互に3セット。


 


■その3  フトモモに刺激をあたえる

横向姿勢では、体を正面に向けた状態で行います

横向姿勢では、体を正面に向けた状態で行います

1.横向きのまま、床と平行になるくらいに天井側の脚を持ち上げます。

 


 
脚の付け根からフトモモ前面が気持ちよく伸ばされる位置でキープします

脚の付け根からフトモモ前面が気持ちよく伸ばされる位置でキープします

2. 脚の付け根から動かす様に後方へ動かし、フトモモ前面を伸ばします。足首は同側の手で軽く支えます。5秒間キープしたら、いったん元の位置に戻しリラックスさせ、再度5秒間キープします。  左右交互に3セット。


 


少し筋力を要するエクササイズも含まれますので、最初は無理のない範囲で行ってください。腰痛の再発予防としても効果的です。帰宅後やお風呂上りなど、筋肉が温まっている時に行うと、動かしやすく感じるかもしれませんのでお試しください。
   

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