40代の妊娠出産の確率
40代と30代の結婚の最大の違いは、子供を持てるかどうかです。30代ではどうにか妊娠出産ができたとしても、40代半ば以上では難しくなるのが現実です。今は不妊治療も進んでいるから大丈夫と思っている方も多いのですが、40代で不妊治療をする人全員が妊娠できるわけではないのです。特に40代後半になると自然妊娠をする確率は1%と言われるほど厳しいのが現実です。そうなると不妊治療をすればいいと思うかもしれませんが、20代後半~30代前半までの体外受精による不妊治療成功率は、約20~40%です。日本産婦人科学会の「2010年生殖補助医療データブック」によると、体外受精の妊娠率は25歳以上で40%を切り、32歳程度までは37~38%の確率となります。さらに35歳を過ぎると妊娠率は低下する一方で、40歳になると20%以下、43歳では10%、44歳では10%以下、そして45歳以上では5%以下になって年齢が高くなればなるほど妊娠確率は0%へと近づいていくのです。
子どもを持たないという選択
40代の前半の方々は、遅れてしまったけれど子供を産めるときに出産したいと思っていることもあります。可能性はゼロではありませんがかなり難しいですし、もし妊娠出産をしてもリスクが大きいのは明白です。それでも女性にとっては人生の一大イベントなので、妊娠出産を希望する人が多いのです。一方、男性の中には女性が40代前半で子供を希望すると「そんなに無理をしなくてもいいんじゃないか、リスキーでしょう。僕は安心して子供を産んでくれる人と結婚します」という人もいます。ここに結婚したい40代女性と男性の間にある溝が見えてくるわけです。厳しい現実が女性に突きつけられる瞬間です。
趣味嗜好の共通性が鍵
40代の女性の中には、出産をしないという選択をする人もたくさんいます。夫婦の同意をもとに、結婚をしても子どもをつくらず夫婦仲良く暮らしていくことを選ぶのです。どんな趣味であっても、夫婦共通のものであることがポイント