ホームページ作成/ホームページ作成テクニック、小技

Bootstrap4のグリッドでスマホ対応の段組を簡単に作成(3ページ目)

12段のグリッドシステムで段組を簡単に作成できるBootstrap4を使って、PCだけでなくスマートフォンなどのモバイル端末にも対応したレスポンシブな段組レイアウトを作る方法を解説。Bootstrap4には、複雑に組み合わせて入れ子にもできるグリッドがあるため、table(テーブル)を駆使しなくてもPC・モバイル両対応の段組(グリッドレイアウト)が簡単に作成できて便利です。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

1段の中で、さらに段組構造を作る場合でも12分割

Bootstrapで作れる段組構造は1階層だけではありません。ページの横幅全体を2段組に分割した上で、片方の段の中をさらに3等分するような、複数階層の段組構造も簡単に作れます。

何階層でも、段組の中に段組を含められる

何階層でも、段組の中に段組を含められる


Bootstrapのグリッドシステムはその場の横幅を12分割する仕様になっています。画面全体の横幅だけが対象というわけではありません。段組の内側にさらに別の段組を作る場合であっても、その段の領域内を12分割するグリッドを使って、合計が12になるよう指定できます。

例えば、「1階層目でグリッド10個を使った段」の中をさらに分割する場合は、2階層目では「合計10になるよう指定」するのではなく、「合計12になるよう指定」します。何階層目の場合でも同様です。

2階層の段組を作る例

例えば下図のように、ページの横幅全体を2段組にした上で、右側の段の中を4段組にするような2階層の段組構造を作ってみましょう。

段組を構成する段の中に、さらに小さな段組を含めることも可能

段組を構成する段の中に、さらに小さな段組を含めることも可能


HTMLソースを以下のように記述します。まずは前ページでご紹介したように、2つのdiv要素を使って2段組を作ります。
<div class="container-fluid">
   <div class="row">
      <div class="col-12 col-md-4 col-lg-3">
         ...1段目(左)...
      </div>
      <div class="col-12 col-md-8 col-lg-9">
         ...2段目(右)...
      </div>
   </div>
</div>
ここでは、描画領域の横幅が大サイズ(lg)以上なら「左3:右9」で分割、中サイズ(md)なら「左4:右8」で分割、それ以下なら「段組なし」にしています。

続いて、右側の段を作るdiv要素の中に、以下のようにHTMLを書き加えます。
<div class="container-fluid">
   <div class="row">
      <div class="col-12 col-md-4 col-lg-3">
         ...1段目(左)...
      </div>
      <div class="col-12 col-md-8 col-lg-9">
         <div class="row">
            <div class="col-12 col-md-6 col-lg-3">右段内の1段目</div>
            <div class="col-12 col-md-6 col-lg-3">右段内の2段目</div>
            <div class="col-12 col-md-6 col-lg-3">右段内の3段目</div>
            <div class="col-12 col-md-6 col-lg-3">右段内の4段目</div>
         </div>
      </div>
   </div>
</div>
ここでは、描画領域の横幅が大サイズ(lg)以上なら4段組(=各段が3グリッドずつ)に分割、中サイズ(md)なら2段組(=各段が6グリッドずつ)、それ以下なら「段組なし」にしています。

上記のように記述することで、「2段組の中にさらに4段組がある」という入れ子構造(2階層)の段組が作れます。

グリッドシステムを使って入れ子の段組構造を作ったサンプルページ

上記のHTMLソースを使って段組構造を作ったサンプルページを用意しています。表示例は下図の通りです。お使いのブラウザで表示を確認してみて下さい。

Bootstrapでの段組レイアウト作成サンプルページ2

Bootstrapでの段組レイアウト作成サンプルページ2


  • 大サイズ(lg)以上では、まず「メニュー段(左)」と「メイン段(右)」とで2段組になった上で、「メイン段」の内部がさらに4段組になります。
  • 中サイズ(md)では、まず「メニュー段(左)」と「メイン段(右)とで2段組になった上で、「メニュー段」の内部がさらに2段組になります。※上図はこの場合の表示例です。
  • それ以下のサイズでは、すべての部分で段組にはなりません。

以上のように、入れ子構造(=複数階層)の段組であってもレスポンシブな形(=画面サイズに応じて適切にレイアウトが変化する表示)で簡単に作れます。


 

段組構造が簡単に作れるフレームワーク「Bootstrap」

今回は、有名フレームワークBootstrap4に含まれているグリッドシステムを使って、簡単に段組レイアウトを作る方法を解説いたしました。ウェブページの製作では段組を使う機会も頻繁にあります。ぜひ、便利なグリッドシステムを活用して、楽に作ってみて下さい。

※なお、Bootstrapにはグリッドシステム以外にも様々な機能があります。機能紹介や導入方法については記事「見やすいUIを作れるフレームワークBootstrap4の使い方」で解説していますので、併せてご参照下さい。

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※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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