「面倒な家事、誰か変わってくれたらいいのに」というのは一人暮らしによくある悩み。一人暮らしに限らず、共働き世帯の増加などにより、家事の負担を代わってくれるサービス・家事代行に注目が集まっています。でも、いざ利用するとなると、「自分がいない間に部屋に入られるの?」「値段が高いんじゃないの?」といった疑問や不安もついてくるもの。

そこで今回は、家事代行サービスを利用中の一人暮らし男性の部屋にお邪魔して、その作業の風景や利用しての感想などを詳しく取材してきました。取材には、家事代行サービス『』にご協力いただきました。なお、記事に記載のサービス内容は『翼』を利用した場合のもので、すべての家事代行業者に当てはまることではありません。ご了承ください。

家事代行を利用したきっかけは?

一人暮らしの部屋

ちょっと雑然。ちょっと汚い。よくある一人暮らし男性の部屋です

取材に伺ったのは東京都内山手線のある駅から徒歩5分程度の1Kのマンションの一室です。ここには一人暮らし歴12年になる30代男性のAさんがお住まいです。家事代行を利用したきっかけは「部屋が散らかっていると、心まで乱れることに気づいたから」。

Aさんがお願いしているのは「キッチン、バスルーム(洗面所あり)、トイレの掃除。室内全体の掃除機かけ。身の回りの整理整頓」。『翼』によると、週1回3時間の定期利用料金は1時間3,200円で、別途交通費がかかるとのこと。Aさんの場合は…

(1回あたり)3,200円×3時間×消費税+交通費(1,000円)=11,368円
(月あたり)11,368円×月4回=45,472円

45,000円となると、一人暮らしにとっては負担が大きいと思えるかもしれませんが、単発利用や月に2回など頻度を下げることも可能。一時間あたりの単価は上がりますが、月額の利用額を下げることもできるので、自分の予算で相談することも可能です。

家事代行のスタッフってどんな人?

家事代行サービス

この部屋の片づけと掃除を担当するBさん。70歳とお伺いしましたが、そうとは思えないほどお若くて動きもしなやか!

Aさんが家事代行を利用し始めたのは2年半前のこと。家事代行サービス『翼』ではスタッフが担当制になっていて、Aさんの部屋はずっとBさんが担当をしています。Bさんは定年まで企業でバリバリとお仕事をされていて、退職後に家事代行のスタッフとしてまた仕事を始められたそうです。長らく仕事と家事を両立させてきた経験を活かし、テキパキときめ細やかに家事を進めていきます。

AさんとBさんはすでに長い付き合いで、お互いの信頼関係も培われています。「担当スタッフがとてもいい方なので、留守中も安心してお願いできます」と、Aさん。今回の取材もAさんが不在の中、行われました。忙しい一人暮らしにとって、掃除や片づけの間ずっと部屋にいなければならないのでは時間がモッタイナイ。Aさんは普段からBさんに合い鍵を預けて、仕事中に作業をお願いしています。スタッフであるBさんは合い鍵をもっていることを証明するため、預かり証を記入して、それは会社の方できちんと保管されているとのこと。

万が一破損や盗難などがあった場合の保険にも加入しています。家事代行サービスを利用する場合、保険加入の有無とその補償内容はきちんと確認しておくことが大事です。

スタッフのBさんによると、「お客様と信頼関係ができた証拠と言えるのかもしれませんが、給料袋がそのまま部屋に置いてあったときには驚きました」。ただ、スタッフにどんなに技術力があっても、お客さんとの相性はあるとのこと。中には「自分の母親に掃除をさせているみたいで嫌だ」としてお断りされた例もあったとか。自分に合ったスタッフに出会えるかも利用のポイントになりそうです。

家事代行サービス、その技術力は?

では、いよいよBさんに家事代行の作業に取りかかってもらいます。Aさんの部屋、ものすごく不衛生というわけではありませんが、よく見てみると、床には髪の毛などが散らばっていて、水回りにもゴミがずいぶんと溜まっています。
一人暮らしの部屋

床にモノが落ちていたり、髪の毛やホコリが目につきます

一人暮らしの部屋

普段から料理をしている様子が見られるキッチン。使うと汚れるのは当然のこと。油汚れや生ゴミが溜まっています

まずBさんが最初に始めたのが室内のホコリを取りながら、散らばったものを片づけるということ。そのあと、部屋全体に掃除機をかけていきます。
家事代行サービス

(左上)ハンディモップを使って、ていねいにホコリをとります (右上)マットのホコリは外でしっかりとはたいて、スッキリ (左下)ホコリを払ったら、掃除機をかけていきます (右下)ベッド下などゴミが溜まりやすいところは念入りに

家事代行サービス

(左上)(右上)キッチンや玄関にも掃除機をかけます。ゴミが溜まりやすいところも手抜かりなし (左下)テーブルの上を拭きあげます。Aさんとの約束で、モノはあまり動かさないことになっているので、軽く整理する程度で (右下)ゴミ箱に溜まったゴミも回収しておきます

続いて、キッチンのゴミを片づけ、汚れを拭きあげます。最後にトイレやバスルームなどの水回りを掃除して、仕上げにもう一度気になるゴミを取り去るため、掃除機をかけたら、終了。雑然とした印象だった部屋がすっきりとしました。
家事代行サービス

(左上)コンロ周りは五徳なども外して、油汚れを取り除きます (右上)シンクや蛇口の水垢もしっかり落として (左下)Bさんのおすすめ掃除アイテムはセスキ炭酸ソーダ。水に溶いたスプレーは毎回持参するもののひとつ (右下)バスルームやトイレなどの排水口もていねいに作業します


家事代行を利用して、生活は変わった?

家事代行サービス

作業終了後。全体的にさっぱりとしました

家事代行サービス

キッチンはピカピカに。拭き残しがないのが、さすがプロです

家事代行サービスを利用するまでは、週末に掃除の時間がとられていたというAさん。「お願いしてからは、部屋が清潔になり、心身ともに健康的になりました。それまでは外でお酒を飲むことが多かったのですが、家飲みが増えました。部屋がキレイだと思うと、早く家に帰りたくなりますし、節約にもつながりますね」。

家事代行の利用料金は決して安いものではありません。でも、「仕事が忙しくてプライベートの時間が少ないので、お願いすることで時間を買ったと思うと、そう高いものでもないと思います」と話してくれました。家事代行サービスは最近ますます増えてきています。値段とサービス内容、また技術力やスタッフとの相性などをチェックしながら、自分に合ったところを見つけていきたいですね。

家事代行サービス『翼』代表・佐々木孝信さんに聞きました

家事代行サービス

汚れにきっちりと対応できるよう専門の掃除用具が用意されています

家事代行サービスを利用する際の不安や疑問、わかりにくい点など、家事代行サービス『翼』代表である佐々木孝信さんに質問にお答えいただきました。

Q. 家事代行とハウスクリーニングってどう違うの?
お客様に質問されたときに「家事代行はスタッフの手の届く範囲の作業。ハウスクリーニングは脚立を使うような作業」とお答えしています。そのため、当社では掃除や片づけ、料理など日常の家事は行いますが、エアコンや換気扇等の掃除のご依頼はお受けできません。

Q. どんな作業を引き受けてくれるの?
掃除、片づけ、料理、お子さんの送り迎えなどの日常の家事について代行いたします。掃除に必要な道具や洗剤はこちらでご用意します。また、料理は別途費用は必要ですが、食材の買い出しから行うことが可能です。数日分の作り置きもすることもできます。

Q. スタッフはどんな人が多いの?
女性がほとんどで、50~60代で家庭の主婦をされてる方が8割を占めています。主婦ならではの工夫や気遣いもあり、お客様に好評です。

Q. 家事代行を利用する方にお願いしたいことは?
ペットや小さなお子様がいる場合は、事前にお伝えいただいた方がふさわしいスタッフをご紹介できます。また、サービス開始前の部屋の状況があまりによくない場合は、家事代行の利用を始める前に、ハウスクリーニングを入れていただくようお願いすることがあります。以降は家事代行でキレイになった状態を保っていけるようお手伝いいたします。

取材協力:家事代行サービス『翼』 - http://tubasa-hama.jp/


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