画像:長谷川秀樹 |
ロングノーズ・デンキナマズ学 名:Malapterurus microstoma |
より一般的なデンキナマズ M.electricusと比較して、吻部が突出していることからの呼び名。前者と比べ、やや愛嬌にかける表情に個人的は感じる。通常、アクアリウムルートで流通するのは、この2種。しかし、Malapterurus属には、14種が知られており、時折不明種も入荷する。 名前の通り、発電する魚として有名で、成魚では400Vほどの発電量をほこる強発電魚だ。デンキウナギに次いで、魚類の中で2番目の発電量。そのため、単独での飼育が基本。他の魚を同居させた場合、感電のストレスから衰弱してしまう。 発電の目的は、獲物を捕らえるときや身に危険を感じたとき。また常に、体の周りに磁場を作っているそうで、そのあたりはブラックゴーストなどの弱発電魚と同じだ。 当然、人間も細心の注意が必要で、不用意に水槽内に手を入れると感電してしまう。一度、10cmほどの個体を素手で掴んだことがあるが、幼魚にも関わらずかなり痺れた経験がある。痺れた、というよりも「ドン」と強い衝撃がきて痛かった、と表現した方が正解だろうか。 魚食性のため、魚のサイズに合わせて赤虫、小魚などを与えると良いだろう。慣らせば、人口飼料にも餌付く。 現地の情報などから、どうやらマウスブルーダーのようだが、水槽内での繁殖例は知られていない!? |