シャツのインナー選びもビジネスマナーのひとつ
夏のクールビズ期間、ワイシャツの下に下着やインナーを着ていますか?「重ね着すると暑い」「ゴワゴワする」というのは昔の話で、暑くて汗をかきやすいシーズンは、インナーを着ないでワイシャツを着ると傷みが早くなるだけでなく、汗ジミができたり、肌にワイシャツが張りついてベタベタしたり肌が透けてしまったり、匂いを発してしまうこともあり、自分だけでなく周囲から不快に思われる場合もあります。
最近は、安価で高機能、かつ、消臭・速乾の透けないインナーが増えているので、ビジネスマナーの一環として取り入れましょう。
<目次>
- ワイシャツの下に着て、透けないインナーの色、素材、形
- おすすめのワイシャツのインナーの素材は?
- クールビズ向けインナーでオススメのブランド、アイテムは?
- ワイシャツのインナー袖や首まわりのベストな形は?
ワイシャツの下に着て、透けないインナーの色、素材、形
白無地のインナーを1枚着るのは最低限のマナーですが、コットンの丸首のTシャツを着ている男性もみかけます。しかし、ワイシャツの下の白Tシャツは、色やラインが透けやすく、首まわりからも見えてしまいやすいのです。白Tシャツのインナーが袖や襟、首まわりなどから透けて見えてしまうと、いかにもオジサンサラリーマンという風情になり、だらしない印象にもなります。透けにくい色の選ぶなら、肌とインナーの色・トーンを合わせましょう。つまり、肌色に近いベージュ系のカラー、中間色のグレーなどは透けにくくなります。肌よりすこしだけ暗いトーンにするとインナー部分が白浮き出ず、より透けにくくなります(もちろん、肌に比べて暗すぎると逆に黒く透けます)。逆に言うと、白のインナーは、肌よりも明るいため、浮き出てて見え、太って見えるのです。
ただ、「ベージュの肌着」というと女性ものを連想してしまい、抵抗がある男性も多いので、グレー系のインナーは取り入れやすく透けにくいカラーかもしれません。
おすすめのワイシャツのインナーの素材は?
色合いに気を配っても、厚手のコットンTシャツのような肌着を着れば、ワイシャツの袖や首まわりがボコボコしたり、ウエストラインがもたついたりします。下記のような素材を選びましょう。- 薄手だが、吸汗速乾機能がある
- サラサラした肌触りでワイシャツにひっかからない
- 襟や袖が切りっぱなしになっていて縫い目がない
- 防臭、消臭で清潔感を維持できる
クールビズ向けインナーでオススメのブランド、アイテムは?
上記の条件にあてはまるもので、実際にスタイリストとして使用したオススメアイテムをセレクトします。■ユニクロ「エアリズム」シリーズ/シームレスVネック
縫い目に厚みのないシームレスな素材で肌色に近いカラー。消臭や抗菌機能もついていてこの値段は買い。毎日取り入れても経済的負担が少ないのはうれしいコスパアイテム。
■グンゼ「SEEK」シリーズ/ Yシャツに響きにくいアンダーウェア
インナーブランド「グンゼ」の「SEEK」はメンズ向けシームレスインナーの先駆けで、以前からある商品なので、愛用者としても耐久性は実感済みです。コットンに近い肌触りを実現しているので、化学繊維の質感が苦手な人にオススメ。吸水速乾、消臭抗菌機能があるのはもちろん、
ユニクロエアリズムよりも深い襟周りは、より開襟しても見えることはありません。メンズには珍しい短めの半袖=フレンチスリーブですが、ビズポロなどに合わせるにも最適です。値段はワンランク上ですが、実力もワンランク上と言えます。昔は、機能が良くても形が悪かったりして、スタイリストがインナーをカットオフすることもありましたが、最近は、もともとカットオフされていて機能面も良いものが登場していますよ。
ワイシャツのインナー袖や首まわりのベストな形は?
ここで、インナーの形についてまとめます。- インナーの首回りの形は、深めVネックか、深めUネック
- 短めの半袖やフレンチ袖で、半袖シャツやビズポロにも対応
- タンクトップよりも脇をカバーできる、ノースリーブ(スリーブレス)
まず、深めのVネックやUネックなら、ノータイでシャツを着るときやポロシャツに重ね着するときに、第1~2ボタンを外しても中のインナーが見えません。クールビス期間はポロシャツなどを着用する人も増えますが、第1ボタンを開襟する際もスマートです。
メンズインナーの形は、いわゆるレーサーバックやタンクトップもありますが、それでは脇汗がワイシャツにダイレクトに当たってしまいます。半袖タイプの機能派インナーは大概、脇部分がメッシュになっているなど、より速乾になっているケースが多いです。
ただ、ワイシャツやポロシャツのインナーに着ることを考えると、半袖部分はない方がスッキリしますので、その場合は、スリーブレスやノースリーブと呼ばれる「肩ギリギリまでの袖なし」もオススメです。
■撮影/湯浅立志
【関連記事】