ビジネスマナーもばっちり! クールビス着こなし術とは?
ポロシャツとネクタイどう合わせる?
クールビズ期間の期間は、2021年度より、全国一律の実施期間の設定をしないこととなっています。また、2022年以降もそれぞれの判断において、「クールビズ」を呼び掛け続けていくとしています。
過ごしやすい服装になる一方で、ビジネスで使うアイテムを選ぶとなると、「どこまで着崩していいのか?」という、ビジネスマナーとしてのファッションが争点になります。
近年は「ビズポロ」と呼ばれる、ビジネス向けのポロシャツが人気になっています。ビズポロはスポーツタイプやカジュアルのポロシャツとどう違うのか?着こなしのコツや選び方をスタイリストの目線でセレクトします。
<目次>
ユニクロのポロシャツ「ビズポロ」の特徴は?
まずは「ビズポロ」の特徴を見ていきましょう。今回オーソドックスな例としてセレクトしたのが、ユニクロのビズポロです。衿台つきでネクタイをつけられるようになっている一方、ノータイでもおしゃれでカジュアルに見えるボタンダウン。3センチ幅の細めの前立てで、ボタンは多めの4つです。左胸には小さめのパッチポケット、裾にはかなり短いサイドスリットが入っていて、前身ごろと後身ごろに長さの差がない点も、スポーツタイプと差別化しています。
ユニクロでは白、黒、ピンク、水色、紺色の5色で、襟部分のデザイン違いの商品が数種類出ています。どの色もビズポロとして活用して問題ありません。ブランドについては、紳士服専門店のアオキやコナカなどにももちろんありますし、西友などのPB商品でも高機能低価格なものが登場しています。ただ、スポーツタイプと誤って買わないようにチェックするポイントを見ておきましょう。
ビジネス用ポロシャツを購入するときのチェックポイント!
以上をふまえた、ガイドおすすめのビズポロの選び方です。- 必要なときはネクタイを締められる「台襟付きのボタンダウン」
- 伸縮性があって肌ざわりのいい「鹿の子素材」
- 一枚で着ても様になる「サイドスリットや胸ポケットのバランスが良い」デザイン
- 通気性がよく、消臭機能を加えた「ドライデオドラント素材」
環境省が定めるクールビズでは、「ポロシャツ可」とされていますが、職場の環境によるので、まず、ポロシャツがOKかどうか確認しましょう。もしOKの場合、ビジネス用のポロシャツ「ビズポロ」をチョイスするのが無難です。
ビジネス用ポロシャツの裾はインする?
ポロシャツの裾はインすべきかどうか。結論からすると、- ポロシャツは裾を出して着るのはOKです。ノータイのときは裾を出しましょう。
- ただし、ネクタイをするときはタックインすべき。
- ただし、ゴルフ用などスポーツタイプのポロシャツは、裾の後ろが長くなっているので出して着るとだらしなくみえます。ビズポロは裾を出しても着やすいように長すぎない丈でスリットもさりげなくデザインされています。
- ポロシャツの裾が長い「クラシックタイプ」ものも、インしないとだらしない印象になります。短くデザインされた「モダンタイプ」(ビズポロもこちらの分類)は裾を出して着てもキチンと見えます。
※堅いドレスコードの職場ではビズポロ自体がNGの可能性もあります。それぞれの会社でのNGラインがあるのでそれを事前に確認するようにしましょう。
ビジネス用ポロシャツのボタンは開ける?
ビジネス用ポロシャツのボタンはノータイで着るときは基本的に開けてOKです。ボタンを開ける数は、その人のキャラにもよりますが、3つボタンなら2つ開け、2つボタンなら1つ開けがおすすめです。ユニクロは4つボタンなので、2つ開けていいでしょう。ただし、ポロシャツにネクタイをするときは、一番上までボタンをしめるのがマストです。ビジネス用ポロシャツは「ジャストサイズ」を選ぶのが基本
意外と盲点なのがこの項目です。ポロシャツに限らず、服のサイズが合っていないとだらしなく見えるので注意しましょう。カジュアルではなく、ビジネスウエアとして着る場合、大きめサイズはだらしなく見えてしまうので注意です。そもそも、大きめを選びがちな人は、「楽ちんだから」「きついと動きにくいから」とコンフォータブルさを求める方が多いと思いますが、ポロシャツは通常のコットンシャツよりも通気性と伸縮性に優れた編みになっているので、ジャストサイズでも十分動きやすさはキープできます。
では小さめを選ぶ方がいいのか、というとそうでもありません。最近はタイトなシルエットよりも、ややゆったりしたシルエットのほうが流行しているのもありますが、小さめを選んでカラダのラインを強調しすぎると、男の色気というより、むしろ「下品な印象」になりかねません。そのような印象は「清潔感や誠実さ」が求められるビジネスシーンにおいては、避けたいところです。あくまで、肩幅や胸囲はすこしだけ余裕があるくらいの「ジャストサイズ」を選ぶのが基本です。
クールビズに最適なネクタイはこれ!
台襟のついているクールビズは、ネクタイを合わせるのもオススメです。ワイシャツにつけるようなシルクのネクタイを合わせることも可能ですが、バランスが難しくやや上級者の着こなしになるので、初心者はニットタイを試してみましょう。使いやすいのは、ネイビー系などダークカラーの無地タイプを、プレーンノットで結びましょう。きれいなディンプルをつけるとオシャレ度もアップします。ポロシャツ素材=鹿の子生地自体に質感があるので、無地などのシンプルななニットタイでも地味すぎることはありません。
「ポロシャツにネクタイは、アリですか?」という質問を受けることがありますが、前述の前ボタンがフルオープンになった鹿の子シャツも出てきているので、最近はクールビズの装いとして広く認知されていると思います。もちろん、ワイシャツと比較すればカジュアルな印象になるので、まずは内勤の日に着用してみるなど、シーンに合わせて使い分けてみてはいかがでしょう。
クールビズポロシャツに合うパンツは?
ビズポロはやはりスラックスに合わせるのが一般的です。環境省が定めるクールビズでは、チノパンやスニーカー、などの着用が認められていますが、まだ一般企業には浸透していないのが現状です。
ただでさえカジュアルなポロシャツを、チノパンやスニーカーに合わせると、ビジネスシーンではカジュアルすぎる印象になるのが現状なので、チノパンを履きたいときは半袖シャツを着て、ポロシャツを着たいときはスラックスを合わせるとバランスが取れると思います。ポロシャツに薄いグレーなどの明るいカラーや、チェック柄のスラックスを取り入れるとほどよくカジュアルな印象になります。
「ビズポロ」のインナーは何を着る?
ポロシャツの場合、ポロシャツ素材=鹿の子生地は厚みがあり、生地自体も汗をかいてもベタッと肌に張り付く素材ではないので、素肌に1枚で着ても問題はありません。ただ、最近は速乾・防臭機能下着も増えているので、外まわりの多い日や通勤で汗だくになってしまうくらい汗っかきな人の場合、1枚下に着ることでより快適に過ごせるはず。下着と合わせるときに注意したいのは、開襟した襟や袖から下着がハミ出たり、厚みが出てゴワついてしまうこと。なるべく薄手なのに速乾・防臭機能があり、半袖よりも短いフレンチスリーブなどの短め袖、VネックやUネックなど首回りが広く開いているのものを選ぶのが望ましいでしょう。
【参考記事】
ワイシャツに合うインナーは?下着で透けないメンズインナーの選び方
■撮影/湯浅立志
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