ブライダルリングの素材といえばプラチナをイメージする方が大半だと思います。事実、日本においては婚約指輪の8割強、さらに結婚指輪のほぼ8割がプラチナのリングを選んでいるという調査結果があります(「ゼクシィ結婚トレンド調査2015」より)。

以前、「婚約指輪&結婚指輪が“プラチナ”である理由とは?」でも、”普遍性・希少性・純粋性“という点でプラチナが他の素材より優れているためにブライダルジュエリーとしておすすめであることをお伝えしました。今回はブライダルにプラチナが選ばれる理由の続編として、さらに詳しくプラチナの魅力を掘り下げてお届けしたいと思います。

セレブに愛されるプラチナジュエリーの歴史

貴族

「王にのみふさわしい貴金属」と言われたプラチナ。貴族や上流階級の人たちが身に着けた

中世以降、プラチナの豊富な南米からスペインの征服者たちがヨーロッパへ持ち帰った頃から、プラチナの貴金属の歴史が始まります。プラチナは融点が高く、加工の方法がわからなかった当初はなんと廃棄処分にされていたといいます。その後研究が進み、その希少性から「王にのみふさわしい貴金属」と呼ばれ、高貴な人々に愛でられてきました。

プラチナをジュエリーとして大々的に使い始めたのは19世紀頃。カルティエの3代目で天才と称されるルイ・カルティエが手掛けた「ガーランド・スタイル」という、プラチナと小粒のダイヤモンドで加工した花柄のジュエリーが人気を博したことで、世界の上流階級がプラチナに注目するように。

それまで白い貴金属といえばシルバーのみでした。しかし、シルバーは硫化しやすく黒くなるなどの欠点があるため、変色せずいつまでも白く輝くプラチナが好まれるようになったのです。

同じ頃、純白のウェディング・ドレスの習慣が定着すると、プラチナの需要は一層高まります。変色せず、より白く強く輝き、普遍性に優れたプラチナは「天国の貴金属」と称され、20世紀に入るとブライダルリングに最もふさわしい貴金属といわれるようになったのです。

Pt900、Pt950って何?プラチナの純度

プラチナ

ジュエリーだけでなく工業用にも重宝されているプラチナ

プラチナは本来やわらかい性質を持っており、割金としてパラジウムなどの金属を配合することによって白く、加工しやすくし、耐久性を高めています。

リングの裏側などにあるPt900、Pt950という表記を目にすることがあると思います。これは、パラジウムの含有率(千分率)をそのまま表しています。Pt900の純度は90%、Pt950の純度は95%となります。海外のジュエラーはPt950を用い、日本では加工のしやすいPt900が使用されていましたが、近年日本でもPt950に移行しつつあります。

Pt950はルテニウムという金属を混ぜることで硬く耐久性が高い「ハードプラチナ」となりますが、その分加工が難しく高度な技術が要されます。細く華奢な結婚指輪などは、ゆがみや変形に強い「ハードプラチナ」が断然おすすめです。

次のページでは、ブライダルリングにプラチナが選ばれる理由を紹介します。