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ヤマトヌマエビ

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長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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ヤマトヌマエビ
 

ヤマトヌマエビ

学 名:Caridina multidentata
通称名:大和沼海老
英 名:Takashi Amano Shrimp、Yamato Numa Ebi
分 布:日本:房総半島以南~琉球列島の河川中・上流域、韓国、台湾、マダガスカル
サイズ:♂3.0cm、♀4.0cm
Temp :10-28℃
pH  :弱酸性~弱アルカリ性


他のヌマエビと比較して、やや大型に成長する日本にも分布するエビの一種。水草水槽のコケ取り要員として、アクアリウムでは定着している。コケの除去能力は非常に高く、60cm水槽であれば10~20匹ぐらい収容すれば、十分対応できるほどだ。ただし、人工飼料などに餌付いてしまうと、コケよりもそちらばかりを食べる様になるのが玉に瑕。

雑食性で、藻類や水草の柔らかい部分、動植物の死骸、人口飼料と何でも口にする。やや獰猛な面もあるが、生きている魚を襲うことは稀。しかし、弱った魚を集団で襲ったりすることはある。

水草水槽のコケの除去や予防が目的で飼育されることが多いが、水草の種類に拠っては食害される。トニナの仲間、オテリア、レッドレインキーといった、葉の柔らかな種類は積極的に食べてしまう。そういった水草が入った水槽では、より小型のミナミヌマエビなどで対応するとよい。

水槽内でも頻繁に抱卵するが、通常卵が孵ることはない。自然では、孵化後いったん海に降り、幼生は河口域で成長する。繁殖を狙うのであれば、その環境を再現する必要がある。具体的には、塩分濃度を段階的に調整するため、少々手間がかかり敷居も高い。

飼育そのものは非常に簡単で、飼育水が古くなり過ぎないように、定期的な換水を欠かさないようにする。と、エンゼルフィッシュなどのシクリッドの仲間は、エビの仲間が好物なので、そういった魚とは一緒にしないようにする。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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