子供の名付け、莉という漢字の読み方を「まり」にするのはあり?

Q:莉をまりと読ませる名前がありますが、これは名乗りであるのでしょうか?他に「まり」と読む漢字はありますか?
「莉」という漢字一文字に「まり」という読み方はあり?

正しくても読みにくい読み方がある

A:莉は名乗りでマリという読み方もありますが、できれば茉、麻、真などの字と組み合わせてマリにしたほうが読みやすくなります。単独でマリと読む字は毬と鞠ですが、日常あまりなじみの薄い字で名前にはあまり使われていません。
   

熟語でしか使われない漢字がある

莉の字は茉莉という植物名でしか使われず、単独で使われることのない字です。ジャスミンの木のことであり、茉莉花と書きますとジャスミンの花のことです。このように熟語でしか使われない字はほかにもあります。たとえば植物をあらわす芙蓉(ふよう)、芭蕉(ばしょう)、また宝石をあらわす瑠璃(るり)、琥珀(こはく)、珊瑚(さんご)などです。

これらはあくまで熟語のための字であって、日常では単独で使われることはまず無いのですが、人の名前の場合に限って切り離して使われることはあります。中でも莉の字はリの音にあててよく使われる、とくに人気の高い字です。

桔梗(ききょう)という植物名の場合は、梗の字のほうは脳梗塞、心筋梗塞など病気の名前によく使われますが、桔の字のほうはやはり桔梗以外ではほとんど使われません。ただこの字は単独ではキとは読まず、キツ、ケツと読む字で、名前の作りにくい字です。

真珠の場合は、真の字はほかの熟語にもたくさん入っていますが、珠の字のほうは真珠(しんじゅ)という宝石名でばかり使われる字です。そのため珠莉と書いて「じゅり」と読ませる名づけもよくみられます。ただし珠の字は単独ではあくまで「シュ」「たま」と読む字であり、真珠という熟語の場合だけ特別にジュと読むのです。

菖蒲という植物の場合は、蒲の字は他にいろいろな使われ方をしますが、菖のほうは日常はあまり単独では使われません。人の名前に使うときは、菖蒲の2文字でも、菖の1字でもアヤメと読む名になります。
 

熟語の漢字にも意味はある

熟語に使われる漢字は、音をあらわしているだけで意味は持たない、と言われることがよくあります。しかし漢字というのは、意味が考えられて作られていることのほうが多いのです。

たとえば夫や容は、大きいことをあらわす字で、クサカンムリをつけた芙蓉は大きい花をさかせるハスです。胡は「永く続く」の意味があり、瑚は永年かけて成長するサンゴのことです。琥は虎の色をした宝石です。白は「たまる」の意味があり、珀は地中にたまったコハクです。浦は水辺のことで、蒲は水辺に生えるクサです。

固いことをあらわす吉や更の字を入れたのが、桔梗という茎の固い植物です。そして利の字はイネを刈り取ることをあらわす字ですが、莉の字は枝先を摘み取ってお茶にするジャスミンという植物をあらわしているのです。

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