成田空港の第3ターミナルを利用する航空会社の1つ、LCC「ジェットスター・ジャパン」
成田空港にある「LCC」専用ターミナル
2024年11月現在、ジェットスター・ジャパン/ジェットスター航空、Spring Japan/春秋航空、韓国のチェジュ航空、アエロK、フィリピンエアアジアなどが就航しています。第3ターミナルは、第1、第2の各ターミナルと異なる点が多く、もし初めて利用する場合、駅からターミナルへのアクセス、バスと駐車場、レストランやショップ、待ち時間の過ごし方など、あらかじめ知っておいたほうがよい情報がたくさんあります。
初心者はもちろんリピーターも必読の、成田空港第3ターミナルの利用方法について紹介します。
第3ターミナル利用で注意すべき3つのポイント
成田空港第3ターミナルにあるLCC各社のチェックインカウンター、ショップ・レストランなどはすべて2階にある。天井はむき出しながら、陸上のトラックをモチーフにした導線のデザインが分かりやすい
■注意点1. 第3ターミナルは鉄道駅と直結しない
一方、第3ターミナルは鉄道駅と直結しておらず、最寄りの第2ターミナルから徒歩、または無料連絡バスで向かう必要があります。第2ターミナルから第3ターミナルまでの距離は、約300mです。
成田空港の第2ターミナルと第3ターミナルは専用通路で徒歩での移動も可能
成田空港に車で行く場合、第3ターミナル専用の駐車場はありません。最寄りである「第2ターミナル」の駐車場を利用します。
■注意点3. 第3ターミナルにラウンジはない
さらに、大きめの空港によくある「ラウンジ」などの施設も第3ターミナルにはありません。レストランやショップなどについても事前に調べておいたほうがよいでしょう。
以上が、第3ターミナルを利用するにあたって最も注意すべきポイントです。
また、国内・海外のLCCでも、第3ターミナルを利用しない航空会社もあります。例えば、ピーチ・アビエーション(Peach)は、第1ターミナルになります。
自分が利用する航空会社がどのターミナルを利用するかも前もってのチェックが必須です。
鉄道駅からの「第3ターミナル」へのアクセス方法は2つ
第3ターミナルに行く方法は、第2ターミナルからの「徒歩」、または「無料連絡バス」です。■徒歩移動は約13分
電車もしくは車だと、第2ターミナルが出発点となります。第2ターミナルから徒歩の場合、屋根つきのアクセス通路を利用します。第2ターミナル直結の鉄道駅から歩くと約13分かかります。
特に、初めての利用だと距離感が分かりづらく、時間帯によっては通路が混んでいること。十分に時間に余裕を持ち、早めに行動するのをおすすめします。
成田空港の第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶ専用の通路。屋根付きで床には案内もあって分かりやすい
■ターミナル連絡バスは約10~15分
第2ターミナルと第3ターミナル間には、無料のターミナル連絡バス(直行バス)もあります。これを利用しても、約10~15分はかかります。
しかも、このバスは交通渋滞などで遅延、また運休する場合もあります。時間に余裕があるか荷物がそれほど多くなければ、第3ターミナルまで歩いて向かうほうが時間を確実に計算できるため、徒歩のほうが良い場合も。
成田空港のターミナル間を結ぶ無料のバス。第3ターミナルに立ち寄るバスもある
第3ターミナルに「高速バス」で直行できることも
一方、東京駅などから第3ターミナルに直接アクセスできる高速バスもあります。これを利用すると、第3ターミナル専用乗降場から第3ターミナルまで連絡通路で約2~6分と便利です。タクシーの乗降場も、第3ターミナルのそばにあります。自分が利用する高速バスが第3ターミナルで乗降できるかも、事前に調べてみてください。
成田空港の第3ターミナルにある総合案内所(インフォメーションセンター)
第3ターミナル利用時の駐車場はどこ?
第3ターミナルの最寄りとなる駐車場は、第2ターミナル直結の「P2駐車場」です。車での送迎の場合も、第2ターミナル前カーブサイド(車両乗降場)になります。P2駐車場から第2ターミナルのビルを経由し、前述の通り、徒歩か無料連絡バスで向かいます。くれぐれも時間に余裕を持って行動してください。
国内線の搭乗ゲートが遠いこともあるので注意
第3ターミナルの出発口は途中まで同じ動線で、国内線が左側、国際線が右側で分かれる
国内線の場合、バスでの搭乗とサテライトにある搭乗ゲートの2つ。バスで搭乗する場合は保安検査場からバスゲートラウンジまで近いのですが、サテライトゲートの場合は徒歩10~15分ほど歩く必要があり、遅くとも自分が乗る便が出発する30分前までには保安検査場を通過しておかないといけません。
しかも、多くの国内線はサテライトゲートです。第3ターミナルの本館とサテライトを結ぶ高さ15mのブリッジを渡って行く必要があり、ここも意外と時間がかかります。国内線だからといってギリギリに動くのでなく、出発直前も時間に余裕を持って行動しましょう。
一方、国際線の出発はすべて本館からなので、国内線よりも導線が短く、コンパクトなので、利用しやすいです。保安検査、出国審査を通過するとすぐ免税店が並ぶエリアで、搭乗口も近いです。
第3ターミナルのレストランはフードコート
第3ターミナルはフードコート。誰もが利用しやすい料理のラインナップで、早朝から夜まで営業している
レストラン・カフェは、2024年11月現在、保安検査前エリアに10店舗、保安検査後エリアに1店舗。誰もが利用しやすい「フードコート」を取り囲むように、セルフうどん、ファストフード、寿司、そしてカフェなどがあります。価格も全体的にリーズナブルで、子どもから若者から中高年まで選びやすいメニューがそろっています。家族やグループでなにを食べるかで好みがまとまらなくても安心です。
このフードコートのエリアは24時間利用できます。早朝便を待つ、深夜便で着いて終電を待つのにも使えます。
旅行に便利なショップがそろっている
第3ターミナルには、コンビニのローソンをはじめ、土産店や書店など旅行に合わせた店舗がそろう
東京や千葉、日本の主なお土産がそろうショップをはじめ、24時間営業のコンビニエンスストア「ローソン」、書店や雑貨店、ドラッグストアなどがあり、旅行前に万が一、買い忘れたものがあっても大丈夫。また、銀行のATM、証明写真機やSIMカードの自動販売機、外貨両替や海外旅行保険、携帯電話やWi-Fiレンタルのコーナーも。
さらに、LCCの利用者で多い20代カップルをターゲットとしたおしゃれなトレンドやこだわりのバッグや雑貨をそろえた「GRAN SAC'S」、ドラッグストアなども。
国際線の出国手続き後の免税エリアには、搭乗客のみ利用できる免税店もあります。
第3ターミナルの「お土産」事情
第3ターミナルでお土産を入手するなら「東京食賓館」です。定番の和菓子や洋菓子、最新の人気スイーツまであって、家族用や職場用、自分用までお土産はここで一通りそろうでしょう。また、Spring Japanのショップとして、一般エリアに「SPRING SHOP 春」があり、就航地の名産品などを販売。ジェットスターのグッズが入手できる「ジェットスターショップ」は、国内線出発手続き後エリアにあって、ジェットスターのオリジナルグッズをはじめ、フードやドリンク、手土産にぴったりの商品なども。ぜひ立ち寄ってみてください。
成田空港の無料Wi-Fiは第3ターミナルでも使える
第3ターミナルでも全館でWi-Fiが無料利用できる。旅行にもいまやWi-Fiは欠かせない
利用方法は簡単。自分のパソコンまたはスマートフォンで、ネットワーク名「Free WiFi-NARITA」を選び、Safariなどのインターネットブラウザを起動します。そして、画面に従って進めていくと、インターネットが利用できます。
第3ターミナルで待ち時間を過ごすには?
成田空港第2ターミナルにある施設「ナインアワーズ」は宿泊や一時滞在でも利用できる
コンビニエンスストア「ローソン」は24時間営業、フードコートは24時間滞在できるうえ、飲食店も早朝から夜遅くまで営業しています。
第2ターミナルに直結するエリアに、カプセルホテル「ナインアワーズ成田空港」があります。年中無休、24時間受付・チェックイン可能。時間単位で利用できるデイユース(仮眠・シャワー利用)、シャワーのみの利用もできます。人気が高く、もし利用するなら早めの予約がおすすめです。
国内線、国際線いずれにしても「時間に余裕を持って行動する」のが、第3ターミナルを利用するにあたっての最も大事なキーワードです。第3ターミナルでの利用はもちろん、LCCでは大手航空会社よりも搭乗手続きの締め切り時間が早かったり、手荷物を預けるチェックインカウンターが混雑していたりと、とにかく早めの行動が鉄則です。
<関連リンク>
・成田国際空港 http://www.narita-airport.jp/
・ジェットスター・ジャパン/ジェットスター航空 http://www.jetstar.com/jp/ja/home
・Spring Japan/春秋航空 http://jp.ch.com/
・チェジュ航空 http://jp.jejuair.net/