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シクラソマ・ドヴィ

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長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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シクラソマ・ドヴィ
画像提供:オオツカ熱帯魚

シクラソマ ドヴィ

学 名:Parachromis dovii
通称名
英 名:Guapote
分 布:中央アメリカ:ニカラグアコスタリカ、ホンジュラス
サイズ:70cm以上
Temp :21-37℃
pH  :7.0


自然下では70cm以上に成長し、稀に1m近くになる個体もいるそうだ。しかし、水槽飼育ではそこまで大きくなることはなく、40~50cm程度で止まってしまうことが大半だろう。大型の個体では、頭部がコブのように盛り上がり、まるで違う魚のように精悍な顔つきになる。また幼魚期から亜成魚になるにつれて、体からヒレにかけてメタリックなブルーの発色が強くなり、非常に美しい。しかし、成魚になるにつれて薄れていき、拠り渋い色彩へと変化する。

そのサイズからも解るように、飼育には巨大な水槽が必要。更にシクリッドの中でも群を抜いてキツイ性格のため、混泳は困難。自分より大きな相手にも果敢に攻撃するため、単独での飼育が望ましい。しかし、その最大サイズ、いかめしい顔つき、獰猛さ。それら一見短所にも思える箇所も、本種の魅力と言っても過言ではないだろう。

流通するのは、主に東南アジアやヨーロッパからのブリード個体だが、少数ながら現地採集個体も流通する。

さて、本種の学名はParachromis dovii(パラクロミス・ドヴィ)だが、古くからシクラソマの名で親しまれている。厳密にシクラソマ属に分類されている種類ではなく、中米に分布するこれらの仲間の総称としてシクラソマは使われている。実際のところ、このグループの分類は混沌としているようで、その辺りからアクアリウムでの呼称として定着したのかもしれない。

そのサイズと獰猛な性格から、余程本種を気に入らない限り飼育は止めた方がよい。巨大な水槽が準備でき、換水の労力を惜しまなければ、飼育は難しくないだろう。餌は、各種大型魚用の人工飼料、甲殻類、メダカや小赤などをバランスよく与えると良い。

ある程度に成長した個体はパワーがあるので、水槽には蓋をし重石をしておくと、飛び出しの防止になるだろう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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