震災から命と我が家の資産を守る
■普段からの防災意識が、自分と家族を救う防災ガイドブックのベストセラー「東京防災」。タブレットやスマホにダウンロードしておけば、いざという時に役立ちます。
私自身は、東日本大震災の東京都内での震度5強が、今までで経験した最大の地震ですが、揺れだした当初は、しばらく何が起こったのかわからずに、地震だと認識して行動するまでにしばらく時間がかかりました。
その後の行動は、意外と冷静に行うことができ、地震に遭遇した有楽町駅周辺から、余震に備えて安全な場所ということで、皇居へ移動しました。移動する途中に、まだコンビニが営業していたので、水と食料、そして、防寒対策やいろいろ使えるかなと思い、新聞紙とビニールを購入しました。皇居に移動した後、電車が全線不通で、動きそうにないことを知り、地下鉄の駅で復旧するまで待機していました。深夜に地下鉄が動き出し、電車をいくつか乗り継いで、無事、自宅に戻ることができました。
この話を周りの人にすると、「よくそんなに冷静に行動ができたね」と驚かれます。実は、たまたま震災の1ヶ月くらい前に、防災に関する勉強会に参加していて、避難の際にあると便利ものや避難の方法など、頭にインプットされていたからなのです。あらためて、普段から防災意識を持つことが、いざという時に役に立つのだと思いました。
■自宅で地震が起こったとき、どう対応する?
熊本地震のテレビ報道を見ながら、パートナーとの会話で、「自宅で地震が起こった場合はどうするか?」が話題に上がりました。自分たちの命を守ることを最優先として、1階にいた場合は、一番安全な場所である玄関に移動、2階にいた場合は、安全な場所を確保し、揺れがおさまるまで1階に降りない、など確認しました。
この時に役立ったのは、昨年(平成27年)に東京都から各家庭に配布された「東京防災」という冊子です。大震災が発生した時の被災場所別(自宅、職場、外出先等)の対処方法や、今からやっておくべきこと(防災アクション)などが詳しく書かれています。掲載されている情報は、東京に限らず、全国共通のものがほとんどです。東京都のホームページから無料でダウンロード(PDF)できるほか、各電子書籍の販売店で、無料で入手することができるので、タブレットやスマホにダウンロードしておくと、いざという時に役立ちます。
【参考】大震災シミュレーション(「東京防災」より引用)
●地震発生その瞬間
・地震発生の瞬間は適切な判断が難しい
・最優先で自分の命を守る
●発災直後の行動
・揺れが収まってから行動する
・火元を確認する
・出口を確保する
・ガラスや塀から離れる
●防災ブック「東京防災」(東京都)
●防災ブック「東京防災」(Web閲覧用)
>>我が家の耐震性能と地震の発生確率は?