高音質もi-dioの魅力のひとつ
i-dioの放送内容は、現時点でもエリアによって多少異なっている。東京ではTS ONEとi-dio Selection(3ch)、i-dio Creator Ch.、そしてAmanekチャンネルの4つ。これが基本で、大阪ではさらにKANSAIチャンネル、福岡ではQリーグチャンネルが加わるという具合だ。TS ONEは音楽を中心にニュースやカルチャーを発信するチャンネルで、ライブハウスのCOTTON CLUBと連携して出演が予定されているアーティストの特集をカバーするような番組もあったりする。i-dioSelectionはジャズ、クラシック、マスターピースの3チャンネルでセレクトミュージックを放送するチャンネル、i-dio Creator Ch.はショートムービーやアニメなど、オリジナルの映像が楽しめる。
音声はAACの320kbpsで放送されるため、地上波ラジオよりもクリアで音が良く、インターネットラジオや定額音楽配信のように、パケット量を気にしなくていい。また2017年には96kHzのHDS音源にも対応する予定で、クルマで楽しむ音源としては圧倒的に高音質になる。
ドライバー向けに特化したAmanekチャンネルに注目!
そして、ドライバーが注目したいのはAmanek(アマネク)チャンネルである。「クルマの未来を、外から変える」をコンセプトにしたこのチャンネルは、ドライブに快適な音楽が楽しめるだけではない。デジタル放送の特徴を生かし、エリアを細分化して交通や気象、レジャーなどの情報をデータ配信し、GPSとの連動を図ることで、15分先の情報を伝えようとしているのだ。たとえば、ドライブ中、15分後に通りそうなエリアでゲリラ豪雨が発生していたとしたら、事前にゲリラ豪雨が発生しているエリアがわかるという具合だ。現時点ではプレ放送のため、実際にどのようなサービスになるかはわからないが、Amanekチャンネルでは、i-dioアプリのほかに専用のAmanekアプリを用意する予定。そこには運転中のドライバーが使いやすい服雨がされているし、走行中のエリアで使えるアマネク限定クーポンを入手できるメニューも追加される。
将来は車載機への内蔵も
さらに将来的には、車載のカーナビそのものにチューナーとアプリが内蔵される予定。そうなれば、チューナーやスマホを用意しなくていいし、カーナビの画面をタッチするだけで情報内容をアプリに転送して後から確認できたり、TTS(テキスト・トゥ・スピーチ)機能を使って、データを音声で読み上げたりと、よりドライバー・フレンドリーになる。ただし、純正カーナビにi-dioのチューナーが内蔵されるのは2020年頃とのこと。市販カーナビは、それより早く、早ければ2016年の末には登場する可能性もある。マルチメディア放送に関しては、V-Highを使って行われていたスマートフォン向け放送サービス、NOTTVが2016年6月末で放送を終了するなど、先行きに不安な面もあるが「クルマをもっと安全に。もっと快適に。もっと楽しく。」という理想を目指してスタートしたAmanekチャンネルの理念には、大いに期待したいし、ドライバーに大きな恩恵をもたらすはずだ。まずは2016年7月の本放送スタートを待ちたい。
・i-dio
・Amanekチャンネル