フランクフルトで食べたい名物とおすすめレストラン
ドイツの空の玄関口であるフランクフルトには、ドイツ料理はもとより、世界各国のレストランが揃っています。旧市街やその周辺だけでも選択肢が幅広く、味も満足できるお店が豊富。世界中のビジネスマンが集まる街なだけに商用に使われる高級店の多さも特徴といえますが、「食いしん坊通り」の異名をもつグローセ・ボッケンハイマー通りに並ぶカフェやデリ、下町の雰囲気が残る居酒屋など気軽なお店もたくさんあります。フランクフルトの名物料理といえば、文豪ゲーテも好物だったという7種類のハーブで作る緑のソース、グリューネゾーセ(Grüne Soße)。ゆで卵やじゃがいも、牛肉などと一緒に食べるのが定番です。また、リンゴで作ったアプフェルヴァイン(Apfelwein)も有名。現地では訛ってエッベルヴァイとも呼ばれます。フランクフルトでリンゴ酒を飲むなら、マイン川の南側に広がるザクセンハウゼン地区へ行ってみましょう。とくにグローセ・リッター小路(Große Rittergasse)やクラッパー小路(Klapper-Gasse)の周辺一帯は自家製のリンゴ酒や郷土料理が楽しめるクナイペ(居酒屋)が集まり夜遅くまで賑わうエリア。週末や休日には「エッベルヴァイ・エクスプレス」という、リンゴ酒を飲みながら市内観光ができる路面電車も運行されています。
ここではドイツ料理からインターナショナル料理、現地在住日本人にも人気の和食やラーメン、カフェやスイーツまで、味も雰囲気も満足できるお店を厳選してご紹介します。
リンゴ酒とドイツ料理なら「Lorsbacher Thal」
リンゴ酒居酒屋がひしめくゼクセンハウゼン地区でひとつおすすめをあげるなら、1803年から続く「Daheim im Lorsbacher Thal」。故郷(Daheim)のような、というモットーにふさわしい、居心地の良いお店です。特筆すべきはリンゴ酒の種類の多さ。フランクフルトをはじめドイツ各地や世界各地のリンゴ酒まで、その数なんと120種類! 迷ったらまずは自家製のリンゴ酒を試してみましょう。同店はリンゴ酒だけでなく食事メニューも充実していて、フランクフルト名物のグリューネゾーセからソーセージにシュヴァイネハクセ、シュニッツェルなど日本人に人気のドイツ料理が揃っているのもおすすめのポイント。常連さんにも観光客にも人気の店なので、150席(+テラス250席)ある店内は食事どきともなるといっぱいになります。長テーブルに相席になることもありますが、隣り合った人たちと盛り上がるのも楽しい思い出になることでしょう。
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■Daheim im Lorsbacher Thal
住所:Große Rittergasse 49 60594 Frankfurt am Main
TEL:069- 616459
営業時間:17:00~24:00
予算:メイン 10ユーロ~
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