ボロボロになるまで「読む」図鑑
ちょっと小ぶりで扱いやすい「ジュニア学研の図鑑」
「いい図鑑なんだけど、重くて……」というのは、年長さんや小学校低学年のお子さんのお母さんから時々聞くことば。よいしょと運ぶのを見るのももどかしく、小さな子が足の上に落として泣けばため息も出るというもの。
そんなときに喜ばれるのが「ジュニア学研の図鑑」シリーズ。こちらの1番の特徴は、他の人気シリーズに比べて少し小ぶりなB5版であること。本棚から出しやすく、持ちやすく、お絵かきのときに机の上に置いても邪魔になりにくいのです。
こちらは、『動物』です。
『動物』(ジュニア学研の図鑑)
表紙も中身も、いかにも図鑑というややレトロな印象。若干物足りなく感じてしまうことがあるかもしれませんが、実際に使ってみると、良い点が多く見つけられます。
たとえば、情報が詰め込まれ過ぎていないので、見やすいこと。これは、目次や索引を使わずにパラパラめくって動物を探すお子さんにも探しやすいということです。それに、少し小さいだけで、「パラパラめくる」という行為も楽になりますよね。
また、動きのある写真や実際に生活している様子を撮った写真が盛り込まれているので、子どもたちが飽きずに見ることができます。「サルの鼻のつきかた」「アザラシとアシカのちがい」などのちょっとしたコラムは、大人が読んでも面白いですよ。動物の生息地を示した動物地図も喜ばれます。
学年が上がる前に、ボロボロになるまで見るというお子さんが多いのもうなずける図鑑。好きなものがはっきりしていて、しょっちゅう図鑑を眺めていたいお子さんには、特におすすめです。
【書籍データ】
書名 『動物』(ジュニア学研の図鑑)
出版社 学習研究社
価格 1620円