あなたは「座り疲れ」していませんか?
座っているうちに姿勢を保つことがつらくなり、姿勢が悪くなっていく人がいます
「座る」というとなんとなく体が休まるイメージがあるかもしれません。しかし、実際のところ、座っているうちに腰がつらくなったり、足がだるくなったりして、つい口実を探して歩き回っているという声も多く耳にします。
座っていると疲れてしまう理由とは?
椅子から立ち上がる時に動きがスムーズではなかった経験はありませんか?
- 椅子に座ることで骨盤の傾斜が変化し、腰背部に負担のかかる姿勢になってしまいます。椅子の背もたれを上手に使えばよいのですが、デスクワークなど作業をする際には難しいようです
- 立位から椅子に座ることで椎間板内の圧力は1.4倍になり、負荷が増すことになります
- 座る時間が長くなると、骨盤や背骨に付着している筋肉の血流が滞ってしまいます。これが続くと筋肉のコリへ繋がります
- 椅子の座面にお尻や太もも後面が当たりますが、椅子の材質や椅子の高さと足の位置との関係で、お尻や太ももが圧迫されてしまいます。それが下肢の血液循環低下に繋がる恐れがあります
- 座り姿勢が続き、立ち歩く頻度が減少すると、ふくらはぎの筋肉を使わなくなるため、末端の血液が体幹の方へ戻りにくくなります。足の冷え・むくみ・だるさの原因にもなります
「座り疲れ」リセットのためにストレッチが大切です
椅子に座ると最初は楽に感じるかもしれませんが、それが長時間に及ぶほど、姿勢を保つ筋肉や下肢の血流などに悪影響を及ぼす可能性が出てきてしまいます。デスクワークが続いた後、どことなく体が重く感じる人は、座り姿勢による負担で余計な労力を要したのかもしれません。じっと座っていることにより生じる不調には、筋肉への負担と血流の滞りを改善させるストレッチが有効です。「座り疲れ」リセットのために、仕事の合間に少しでも行えると良いと思います。デスクにてサっと取り組めるストレッチをご紹介しましょう。
坐骨にかかる圧を変えながら骨盤回し
腰背部・骨盤・股関節に付着している筋肉に刺激をいれてみましょう。最初はぎこちないかもしれませんが、筋肉がほぐれると動かしやすくなります。キャスターつきの椅子を使用する場合は安定性にご注意ください
動かしにくい方向があるかもしれませんが、筋肉がほぐれてくると動かしやすくなります
実はコリやすい「お尻の筋肉」を伸ばす
歩いたり走ったりと脚の動きに欠かせないお尻の筋肉は、姿勢を安定させるためにも大切な働きをします。お尻の筋肉が疲労したまま、座り姿勢が続くとさらに血流が滞るため、ストレッチで緩和させましょう。組んだ下肢が床と平行になるかどうかは、股関節の硬さも関係しているため無理はしないでください
背スジは伸ばしたままで、脚の付け根から上半身を倒すように意識しましょう
末端の血液を流しやすくする足首運動
日頃の姿勢不良の影響や動作のクセから、酷使されやすいふくらはぎの筋肉。ふくらはぎの筋肉が硬くなると足首の動きも悪くなるため、しっかりと動かし血液循環を改善させましょう。下肢の筋肉バランスが崩れ筋肉が硬くなていると、かかとが床にピッタリつかない場合もあります
まず右足のかかとを床に着け、5~10秒間ふくらはぎを伸ばします。このとき、左足のかかとは床から離します。
ふくらはぎを伸ばした感覚や足首の硬さに左右差を感じるかもしれません