子どもに家の鍵を預ける前に、知っておいて欲しいこと
鍵とともに預けるのは「信頼」です
もうすぐ新学期。学童がなくなる、習い事の関係などで、学年が上がるのを機に、子どもに「家の鍵」を渡すことを検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。子どもも親も不安な「家の鍵」問題。渡す時にはどんなことに注意すればよいでしょうか。
鍵を渡すのは、大人として扱うということ
家の鍵を渡されるというのは、家の安全を任されるということでもあります。まずはそのことを子どもに理解させましょう。家というのは、家族にとってかけがえのない安心安全なスペースで、大切な物もたくさんあります。「あなたを信頼して、それらを守る最も重要な鍵を預けるのだ」ということを、最初にしっかりと伝えましょう。
鍵の管理
紛失した時のことも考えておきましょう
まずは、鍵を無くさせないことが大事です。ランドセルのポケットなど、鍵の「定位置」を決めましょう。ランドセルのフックなどに鍵をつけたネックストラップを引っかけて、ランドセルのポケットに入れておくと紛失防止になるでしょう。その場合は、ストラップを何かに引っかけたりしないよう、だらりとさせないように仕舞うことを徹底させましょう。
ネックストラップを使うと、帰宅後に遊びに行く場合にも、そのまま首に引っかけて外出できるので便利です。
しかし、無くしてしまう可能性も考え、防犯のため、鍵には名前や住所がわかるようなものを一緒に付けないようにしましょう。
玄関を開ける時に注意すること
玄関を自分で開けて入る時には、背後や周りに不審な人がいないことを確認させましょう。住人が玄関を開けたタイミングで押し入るというのは、よくある犯罪の手口です。また「この時間、この家には子どもがひとりで居る」ということが分からないようにするため、たとえ家には誰もいなくても「ただいまー」と声を掛けて入ることを習慣づけさせましょう。
また、玄関を入ったら、すぐに内側から鍵をかけさせるようにしましょう。
鍵を忘れた時に備える
鍵を忘れて登校してしまうこともあります。その時に、親が帰ってくるまでどうするのかを話し合っておきましょう。何軒かの「避難所候補」があれば、親子ともども心強いですね。お隣さんだったり、近所の友だちの家だったり、大家さんのお宅だったりするかもしれません。
先方には「もしも鍵を忘れて自宅に入れない時、そちらへ伺うよう言っていますので、お願いします」と伝えておくといいですね。「そうあることではない」ことをきちんと伝えれば、快く引き受けてくださるものです。また、子どもが駆け込んだ際には、居所を親の携帯などへ連絡していただくよう、お願いしておきましょう。
学校行事などの関係でランドセルで登校しない日は、鍵を忘れやすいので、注意しましょう。
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