ドロドロ路線が完成

80年代後半には東海テレビ枠で「嵐三部作」が登場。1986年に田中美佐子主演で『愛の嵐』、高木美保主演で1988年に『華の嵐』と1989年に『夏の嵐』。
『愛の嵐』は原作がエミリー・ブロンテ「嵐が丘」。『夏の嵐』は「風と共に去りぬ」がモチーフ。『華の嵐』は前作『夏の嵐』の焼き直し的。大正から昭和を舞台に日本離れしたスケールの大きなドラマを展開し大ヒット。高木美保と三作共通の相手役・渡辺裕之はゴールデンコンビと呼ばれました。

ここから東海テレビ枠は愛憎を描くドロドロ路線が主流に。この路線をつきつめていったのは中島丈博脚本作品。『真珠夫人』『牡丹と薔薇』『冬の輪舞』などの話題作をうみだします。

東海テレビ昼ドラ、最後の作品は『嵐の涙』、一つ前が『新・牡丹と薔薇』でした。東海テレビ自身も代表作は嵐三部作と中島丈博脚本のシリーズだとおもっているのでしょう。


終了の原因は

昼ドラの栄枯盛衰はそれを見る専業主婦にかかっています。1950年代後半に白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」が普及。家事労働が軽くなり余裕ができるようになり昼ドラが始まりました。
スポンサーにも花王、ライオン、P&Gといった洗剤などを売るトイレタリーメーカーが並びます。

しかし90年代には専業主婦世帯が減少し共働き世帯に逆転され、00年代には差を広げられます。これに伴いTBS系13:30からのドラマ30は2008年に、13時からの愛の劇場は2009年に相次いで終了します。
東海テレビ枠は踏ん張ってきましたがついに終了となりました。

関連リンク
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
統計情報Q&A:専業主婦世帯数と共働き世帯数の推移



女王中の女王は

最後に昼ドラといえば「昼ドラの女王」。その称号を持った女優は古くは『日日の背信』の池内淳子、『愛染かつら』の長内美那子から「嵐三部作」中二作主演の高木美保、『牡丹と薔薇』で「役立たずのブタ!」などの名セリフを産んだ小沢真珠などがいます。

島かおり

    島かおり

そんな中で一人あげさせてもらうと島かおり。「愛の劇場」枠に11回主演しています。最多主演は森尾由美で『大好き!五つ子』10作と『ラブの贈りもの』2作に主演。しかし島かおりの主演はシリーズものなしで達成しているのがすごい。
さらに島かおりは『キッズ・ウォー』にも祖母役で出演。二世代にわたってヒット作を持つ島かおりを「昼ドラ女王中の女王」と呼びたいと思います。


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