ソフトボールの書籍は野球の約43分の1の数しか販売されていない
一般社団法人日本書籍出版協会が提供する、書籍検索サイトBooks.or.jpによれば、2016年3月12日現在「ソフトボール」に関する入手可能な書籍は28冊発行されています。ちなみに同じベースボール型スポーツの「野球」に関する書籍は1203冊も発行されています。つまり、書店やインターネットで販売されているソフトボール関連の書籍の数は、野球の約43分の1でしかありません。小学校~中学校~高等学校~大学をまたぐ体育授業の教材としては広く浸透していますが、販売される書籍の数から見ると、一般的にはマイナーなスポーツと言えるのかもしれません。
ソフトボールの書籍一覧
では、その現在市販され入手可能である28タイトルは具体的にどのような内容なのでしょうか。こちらの検索結果(『Softball/Special Select』はカウントしていません)をご覧いただければわかる通り、その殆どが「技術論」に関する内容となっています。ソフトボール書籍の多くは「技術論」に関するものです。(画像はBooks.or.jpをキャプチャーしたもの)
技術論ではないソフトボールの書籍には何が書かれている?
一方、技術論ではない書籍としては4件があります。具体的には「学生教育論」的な内容と、患者に対する「ソフトボール療法」というユニークなものです。どの本もソフトボールの力を感じることができる読み応えのある内容。興味を持たれた方はぜひ、手に取ってみては如何でしょうか。
■良いことに上限はないんだ 東京理科大ソフトボール部の上等な青春:丸山克俊著(2012)ダイヤモンド社
入学難度は勿論のこと、在校生の成績評価や進級についても厳しいことで知られる東京理科大学。高校インターハイの出場経験者などほとんどいない中、学問と部活の両立を目指し、弱小だった東京理科大ソフトボール部を、愛を込めて厳しく熱心に指導し、35年間で全国大会14回、ベスト8を3回も成し遂げるチームへと育てあげた丸山克俊氏による、人間教育と強いチームづくりの極意。
■グラウンドで学ぶ人生の知恵:丸山克俊著(2011)学文社
第1章実践ソフトボール教育論、第2章ソフトボールは世界を結ぶ、第3章ソフトボール指導者の言葉掛け、第4章東京理科大学ソフトボール部の挑戦、の4部構成となっている。
丸山克俊氏の著作
■ある精神科医の試み:織田淳太郎著(2009)中央公論新社
「ソフトボール療法」として、11年間で542試合にも及ぶソフトボールの交流戦を行った精神科医の宮下均氏の情熱と患者たちの闘病の日々を綴ったノンフィクション。
■ソフトボールの娘たち:石山ひとし著(2002)文芸社
中学英語教諭の著者のソフトボール部顧問としての記録。